感染とは、空気中や人、動物、水などにいる病原体が治療をした部分から体内に侵入することにより引き起こされる疾患です。
症状は感染した病原体により様々ですが、患部が膿んでしまったり、じくじくした感じが治まらない場合は、感染の恐れがありますので、クリニックまでご連絡下さい。
照射後1週間は保護テープで患部を保護し、外部に触れないようにしてください。また、軟膏を1週間の間ご自身でも塗布していただきます。(軟膏の処方は無料で行っています。)
万が一、感染の症状がみられた場合、医師の判断により、内服薬の処方や適切な処置を行います。
レーザー治療では、照射した部分に赤みが出始め、やがてかさぶたになり、1~2週間程でかさぶたが剥がれ、タトゥーが薄くなります。
この傷になった状態のときに、体内で皮膚を守ろうとメラニン色素を生成するため、治療した部分が青~黒色になってしまった状態を色素沈着といいます。
施術後の色素沈着は次第に落ち着いている場合がほとんどです。
色素沈着を悪化させてしまう原因として、術後の紫外線を浴びる行為が挙げられます。紫外線はメラニンの生成を促し、色素沈着を悪化させてしまう可能性があるので、洋服などで治療部分を隠すなど日常生活でも注意が必要です。
色素脱失は、多量のタトゥーの色素が入っている部分で起きる可能性が高い症状です。多量の色素にレーザーが強く反応してしまい、黄色人種である日本人の色素細胞を損傷してしまうことで、照射部分の肌の色が周りの皮膚に比べ白くなってしまうことをいいます。
多量の墨が入っている部分は、レーザーの出力を低めに設定し、照射していきます。
また、レーザーの出力を低めに設定した場合は、治療期間を長くすることで色素脱失のリスクを回避しながらレーザー治療が可能となります。
レーザー照射を行った部分が盛り上がり、みみず腫れのようになった状態をさします。
レーザー治療の経過として、赤みまたは水ぶくれなどの症状があり、次第にかさぶたになって自然に剥がれ落ちる場合がほとんどですが、かさぶたが剥がれたあともみみず腫れのように残ってしまう場合があります。
瘢痕(ケロイド)は、遺伝的な要因やもともとの体質により、発症することがある症状です。
医師の判断により術前から継続的に内服薬の服用、ケロイドの症状がみられた場合はステロイド注射を行っていきます。
照射した部位は、軽いヤケドのような状態になります。
タトゥー除去で使用するレーザーは真皮層まで到達するため、毛細血管の一部が損傷し、血液が出てくることによって血漿(けっしょう)という液体が皮膚に溜まり、水ぶくれができてしまいます。
水ぶくれができても触らないように経過を待つと2週間程度で治まり、跡も残りません。
照射した部分が赤くなるのは、通常の反応です。
レーザー治療では、照射した部分がヤケドしたときのような状態になり、皮膚が熱を持ちます。そのため、表面からみると皮膚が赤みを帯びているように見えますが、数日程度で治まりますので、ご安心ください。
照射した部分は赤みが出たのち、かさぶたになります。
かさぶたはその後、1~2週間程度で自然に剥がれていきます。かさぶたが剥がれた後、タトゥーが薄くなってきます。
切除し、縫い合わせた部分が何らかの衝撃により、開いてしまうことがあります。
マッサージや重いものを持つ、ぶつけてしまうなどの傷口に負担をかける行為が傷口が開いてしまう主な理由です。
術後1ヶ月のあいだは、激しい運動や動きを避けてください。傷跡が開いてしまった場合は縫合しますが、ダウンタイムがさらに延びてしまうので、術後の生活は安静を心がけてください。
体内で出血が起きてしまい、塊となって体内に滞ることをさします。血腫ができている場合、血管がつぶれたり、切れたりすることがあり、痛み止めを飲んでも治まらないほどの痛みが伴いますので、すぐにクリニックに連絡してください。
血腫は自然と吸収される場合もありますが、塊となって滞っている場合に痛みを伴います。
痛み止めが効かない程の痛みが出ている場合は、すぐに血腫を取り除く手術を行います。
痛み止めを服用しても治まらない程の患部の痛みや発熱、赤みやむくみなどの症状が出た場合、何らかの病原体が体内に侵入し、感染を起こしている場合があります。
痛み止めを服用しても治まらないほどの痛みを感じた場合は、すぐにクリニックにご連絡ください。
術後は抗生物質(内服薬)の処方と傷口の保護を行っています。内服薬は医師の指示通りに服用し、医師の指示があるまで傷口を外部に触れないようにしてください。
万が一、感染が確認できた場合には、最後まで責任を持って治療いたします。
切除術では、タトゥー部分を取り除き、周りを引っ張り縫い合わせているため、皮膚を左右に引っ張られているような、ひきつりの症状が起こる場合があります。
軽いひきつりは、術後に起こってしまう副作用ですが、左右に引っ張りあわせて縫合する際に、少し皮膚を余分に寄せて縫い合わせることで痛みを伴うほどのひきつりが起こりにくくなります。
縫合の際、皮膚を引っ張り合わせることにより、刺激を受け、傷口がみみず腫れのような状態になってしまうことをケロイドといいます。
もともとの体質により、ケロイドになりやすい方もいらっしゃいますが、ひきつりの症状同様に皮膚に余裕を持たせることで、ケロイドになるリスクを下げることができます。
また、イセアでは切除術の縫合でケロイド状になってしまった場合、無料でステロイド注射を5回行っております。
術後一週間はむくみを伴います。
術後一週間は腫れを伴います。
内出血は手術中に血管に触れ、血液が漏れることで起こりますが、漏れた血液は徐々に体内に吸収されていくため、問題はありません。通常2週間程度で治まります。
ご高齢の方や血管が細い人は内出血も出やすくなります。
切除術では、術後に縫合跡が残ります。
縫合跡は年月を掛けて目立ちにくくなりますが、傷跡のふくらみが目立つ場合は無料の傷跡ケアとしてステロイド注射を行っております。
主にシート植皮を行った際にみられる症状ですが、タトゥー部分に皮膚を移植した際、皮膚が生着しないで壊死してしまうことがあります。前兆として血腫(皮膚の下に血の塊ができること)や化膿などが挙げられます。
患部に激しい負荷を掛けたり、激しく動かしたりすると、壊死に繋がる可能性があります。
術後はクリニックで保護と固定を行いますので、再診時まで剥がさず、安静にして下さい。
万が一、皮膚の壊死が確認できた場合は再度、移植手術を行います。
主にシート植皮で起こり得るリスクですが、移植した皮膚の下に血液が溜まってしまい、血が塊となって血腫ができます。血腫を放っておくと皮膚の壊死に繋がる場合がありますので、異常な腫れが治まらない場合はすぐにクリニックにご連絡下さい。
移植皮膚の下に血液が溜まり、塊となってしまう症状です。血腫は生着の妨げになりますので、血腫ができた場合は、血腫を除去する手術を行う必要があります。この症状も特にシート植皮術において考えられるリスクとなります。
そのため、シート植皮術ではなく、メッシュ植皮術を選択することで少なくできるリスクでもあります。
高度の発熱や患部から強い悪臭がある場合、感染の疑いがあります。
感染を予防する抗生物質を処方しておりますので、医師の指示通りに服用してください。
また、患部はクリニックで保護していますので、医師の許可があるまでご自身では外さないようにしてください。
万が一、感染が確認された場合は、最後まで責任を持って治療いたします。
植皮術の副作用として、皮膚を採取した部分とタトゥー部分に2つの傷跡が残ることがあげられます。
皮膚を採取した部分はヤケドを負ったような跡、タトゥー部分は移植した跡が残ります。
現在、イセアで行っている植皮術はシート植皮とメッシュ植皮の2種類で、シート植皮は比較的、手術の跡(傷跡)が目立ちにくい治療法となっていますが、ヤケドを負った跡のような傷が残ります。
また、広範囲なタトゥーに用いられるメッシュ植皮では、移植する皮膚をメッシュ状に引き伸ばすため、メッシュ状の跡が残ります。
削皮をした部分が水ぶくれのような膨らみをみせたり、赤みが消えない場合はケロイドの可能性があります。
ケロイドは、遺伝的な要因であることが多く、もとものケロイド体質である方に起こりえる症状です。
ケロイドの症状が表れた場合、無料でステロイド注射を行い、治療をしていきます。
また、医師の判断により、術後のケロイドの症状を抑えるために術前から継続的に内服薬を服用いただく場合もあります。
高度の発熱や患部から強い悪臭がある場合、感染の疑いがあります。
患部は術後からクリニックで保護していますので、医師の指示があるまで、保護を取らないで下さい。また、患部を清潔に保つと共に、安静を心がけてください。
万が一、感染の症状がみられた場合は、最後まで責任を持って治療いたします。
削皮術は、タトゥーが入っている部分の皮膚を医療用の専用のカミソリのようなもので削っていく方法です。
手術後はヤケドで皮膚が剥がれたような状態になります。
3~4年掛けて皮膚の再生と共に手術跡(傷跡)は目立ちにくくなりますが、大きなヤケドを負ったような跡が残ります。