手の甲は非常に皮膚が伸びにくいため、
植皮術を行う場合がある
手の甲の皮膚はとても伸びにくいため、手の甲半分以上のタトゥーは植皮術でタトゥーを除去する可能性が高くなります。
また手の甲半分以下の大きさであっても分割切除といって複数回に分け切除を行っていきます。
植皮術といっても、手の甲で用いる方法は『シート植皮』という、健康な部分から採取した皮膚をそのまま移植する方法です。タトゥーの植皮術は皮膚をメッシュ状に引き伸ばし移植するイメージが強いためウロコのような跡が残ると思われがちですが、シート植皮であれば、比較的健康な部分に近いような、ヤケドの跡のような跡となります。
切除術には単純切除と分割切除の2種類があります。
一度の手術でタトゥーを除去できる場合は単純切除
複数回に分けてタトゥーを除去する場合は分割切除となります。
タトゥーが大きい場合や皮膚が伸びにくい場合、傷跡を短くしたい場合は分割切除が必要となります。
手の指に入っている縦1cm以内のタトゥー、手の甲に入っている直径2cm以内のタトゥーは単純切除で除去が可能です。
手の指1cmよりも大きいタトゥーは2回の分割切除を行います。
手の指のタトゥーが小さくても分割切除となる理由は、基本的に縦にメスを入れないからです。縦にメスを入れ縫合すると指の腹の部分を圧迫し、血流生涯や神経圧迫のリスクがあるからです。横にメスを入れることでこれらのリスクを避け、タトゥーを除去することができます。