今回はニキビ跡治療に有効的なダーマローラーについて説明していきます。
ニキビが治ったのに、ニキビ跡のクレーターが残ってしまったという方は多いのではないのでしょうか。そんな方の為にこの記事では、ニキビ跡治療に有効的なダーマローラーについて詳細に説明していきます。
1 ダーマローラーは皮膚の再生能力を使ってニキビ跡のクレーター(凹み)を治療する
ダーマローラーはニキビ跡のクレーター(凹み)に有効的な治療です。ダーマローラーとは、極細の針で皮膚に微小の穴をあけていき、その傷を皮膚が修復しようと反応することで、皮膚の再生能力が高まり肌の生まれ変わりを早める施術です。ダーマローラーのハリは真皮層にまで届き、穴が開くと、壊された組織はそれを修復しようと創傷治癒の力が働きます。これにより、コラーゲンやエラスチンの増生が促され、新しい皮膚へと生まれ変わり、ニキビ跡のクレーター(凹み)を改善するのです。そもそもニキビ跡のクレーター(凹み)とは、ニキビの重症化により皮膚が陥没している状態です。何か炎症が起きているわけではないので、何もしなければ皮膚は再生しようとせず、クレーター(凹み)は改善されません。一度わざと皮膚を傷つける事で、皮膚の創傷治癒の力を使い改善することが出来ます。
1-1 メリット
ダーマローラーはコラーゲンの増生を促すため、クレーター治療の他にも期待できる美肌効果やエイジングケアの効果があり、具体的には下記の効果があります。
・肌のハリ・キメ・弾力のUP
・毛穴の開きを改善
・シワの改善
このように、ダーマローラーには様々なメリットがあります。
1-2 リスクと痛み
・ダウンタイム(3日~2週間)
ダーマローラーは肌に微小の穴をあける施術の為、ダウンタイムが伴います。施術部位などによって個人差がありますが、内出血が出た場合は最長で2週間ほどで治まります。その他にも、赤みが出た場合は翌日~3日程度症状が出る場合があります。
・痛み
麻酔をしない場合は強い痛みを感じる事がありますが、当院では施術前にブロック麻酔をします。希望の方には笑気麻酔を使用します。
・色素沈着
炎症後色素沈着が起きる場合がございます。その場合、保湿・遮光を念入りにして頂くと改善が早まります。当院は万が一、定期的な診察が必要となった場合、最長1 年まで無料で診察をいたします。
2 ダーマローラーの施術動画と症例写真
この章では、施術動画と症例写真を紹介していきます。症例写真は施術前と施術後の違いに注目してご覧ください。
2-1 施術動画
しっかりとローラーを押し当てて、施術を行っていることが分かります。麻酔を使用している為、痛みも緩和されています。術後は赤みや出血が見られますが、出血は術後すぐにとまり、赤みは個人差がありますが殆どの方は術後3日程度で引いていきます。
2-2 症例写真
20代男性
施術前にはニキビ跡のクレーター(凹み)や毛穴の開きが見られますが、術後はそれらが改善されていることが分かります。
当院のニキビ跡治療は、ダーマローラーを含めた10種類以上の治療を、6カ月間回数無制限で受けられる定額制のプランです。クレーター(凹み)はニキビ跡の中でも治りにくい症状で、1~2回の治療で治るものではりません。その為、料金を気にせず徹底的に治療に専念できる当院のニキビ治療をおすすめします。
「当院の定額制ニキビ・ニキビ跡治療」について詳しくはこちら>
3 ダーマローラーはPRX(マッサージピール)を組み合わせることで効果が上がる。
当院では、ダーマローラーを行う際にはPRX(マッサージピール)を組み合わせる施術を行います。PRXとは、真皮深層部に働きかけるピーリング※です。真皮深層部に働きかける事でコラーゲン増生を促します。このPRXをダーマローラーと組み合わせる事で、PRXはより真皮深層部に浸透しやすくなり、コラーゲン増生効果が増します。これにより、ダーマローラー単体よりも治療効果が得られるようになります。このような相乗効果が得られるため、ダーマローラーの治療にはPRXと組み合わせて施術を行います。
※ピーリングとは、古くなった角質に薬剤を塗布して取り除き、肌の生まれ変わりのサイクルを整える治療方法です。通常のピーリング治療は表皮に働きかけるもので、真皮深層部には届きません。真皮深層部に働きかけられるのはPRXだけです。
4 セルフのダーマローラーはリスクが大きくて危険
近年、ダーマローラーをネット等で購入して、自宅で行う方が増えています。しかし、セルフのダーマローラーはリスクが大きく大変危険な為絶対にやめましょう。前文でも記した通り、ダーマローラーは肌にあえて傷をつけて治療効果を得るものです。一見ローラーを転がすだけの簡単な施術に思われがちですが、医療知識の無い者が行うのはあまりに危険です。例えば、衛生管理の整っていない状況下で行えば、菌が入って炎症を起こし、傷が残ったり色素沈着をしてしまう可能性があります。また、ダーマローラーは適切な肌の深さにアプローチが必要です。もし適切な方法が分からないまま行ってしまうと、表面だけを傷付けるだけで、治療効果を得られません。しかし、医療機関で行えば、衛生管理が整った環境で医療知識の備わった者が施術を行う為、安全に効果的な施術が可能です。また、万が一トラブルが起きた際にも医療機関であれば即時対応が可能です。その為、ダーマローラーは医療機関で行いましょう。
5 まとめ
ダーマローラーについて説明しました。
・ダーマローラーは再生能力を使ってニキビ跡のクレーター(凹み)を治療する
・ダーマローラーの施術動画と症例写真
・ダーマローラーはPRXと組み合わせると治療効果が上がる
・ダーマローラーはセルフではなく、医療機関での施術で行う事
ニキビ跡のクレーター(凹み)の改善には根気よく治療することが必要です。諦めず治療して、美肌を手に入れましょう。
この記事の監修
皮膚外科医
大山 希里子
経歴
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平成25年
藤田医科大学 卒
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平成27年
東京都立墨東病院皮膚科
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令和1年
東京イセアクリニック 入職
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令和2年
セルリアンタワーイセアクリニック院長就任
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令和3年
東京イセアクリニック 美容皮膚科診療部長就任