今回はニキビ跡のシミについて説明していきます。
ニキビが治ったと思ったら、治った所がシミになったという方はいると思います。そんな方の為に今回は、シミになってしまったニキビ跡の原因と改善方法について解説していきます。
1 ニキビがあった場所に出来たシミは「ニキビ跡の色素沈着」
ニキビが治った所に出来たシミは、「色素沈着」というニキビ跡です。ニキビ跡は、「ニキビ跡の赤み」と「ニキビ跡の色素沈着」と「ニキビ跡の凹み(クレーター)」の3種類があります。その中でニキビがあった箇所に出来たシミは、「ニキビ跡の色素沈着」です。ニキビが出来ると、ニキビがある所を治そうとして肌が活性化します。その際にメラニン色素を生成します。そのメラニン色素が残ってしまっている状態がニキビ跡の色素沈着です。ニキビ跡のシミはその色素沈着が茶色くなってしまっている状態です。
1-1 ニキビ跡のシミはターンオーバーを促進する事で改善される
ニキビ跡のシミを改善するにはターンオーバーを正常に保ち、さらに促進させることが効果的です。ターンオーバーとは、肌の生まれ変わりのサイクル、新陳代謝の事です。このターンオーバーを正常に保ち、さらに促進させることで、ニキビ跡のシミの原因であるメラニン色素が残っている皮膚の層が順々に表皮に押し出されて、垢となりメラニン色素を外に排出することが出来ます。
2 ニキビ跡のシミを治す3つの方法
前章でも記したように、ニキビ跡のシミを改善するにはターンオーバーを正常に保ち、さらに促進させることが必要です。この章では、ニキビ跡のシミを改善する方法を、セルフケアから皮膚科で受ける治療方法まで紹介していきます。
2-1 ビタミンCが含まれている化粧品
ビタミンCはターンオーバーを促す効果や、メラニンの抑制効果があります。その為ニキビ跡のシミに効果的です。皮膚の浅い層にメラニン色素が残ってしまっているものであれば、充分に効果が感じられます。当院では「Censil(センシル)C-30」という高濃度ピュアビタミンCを配合した美容液を販売しています。ニキビ跡のシミに悩んでいる方にお勧めの商品です。
「Censil(センシル) C-30」
12ml/本 ¥21,600 2.0ml/本 ¥4,110
成分
メチルピロリドン・アスコルビン酸・ PEG-400・グリセリン・ジメチルイソソルバイ
2-2 ピーリング
ピーリングとは、表皮の古い角質を除去してターンオーバーを促し、整える美容方法です。ピーリングには、市販で売っているピーリング剤を購入してセルフで行う場合と、医療従事者の元でピーリングを行う二つの方法があります。効果の高いピーリングを行いたい場合は、医療従事者の元でケミカルピーリングを行うことをお勧めします。またセルフでピーリングを行う場合は、使用頻度に注意して行いましょう。ピーリングをやり過ぎるとかえってターンオーバーが乱れる原因となり、肌荒れにつながります。ピーリング剤に書かれている用法や使用回数を守りましょう。
2-3 美容医療
ニキビ跡のシミをいち早く改善することが出来るのは、美容医療を受ける事です。美容医療はニキビ跡のシミに効果的な治療方法があります。例えば、前章で紹介した「ピーリング」や、シミの原因であるメラニン色素に直接働きかける「ジェネシス(レーザー治療)」等があります。これらの治療はニキビ跡のシミをいち早く改善することが出来ます。また、当院では上記で紹介した治療方法に加えて、10種類上のニキビ跡治療を揃えています。それらの治療を6カ月間回数無制限で受けることが出来る、定額制ニキビ跡治療プランがあります。ニキビ跡のシミをいち早く改善したい方にお勧めのプランです。
3 ニキビ跡のシミを改善する時に欠かせない2つの事
この章では、ニキビ跡のシミを改善するにあたって、必ず行ってほしい事を下記で紹介していきます。下記で紹介するものは、ターンオーバーを正常に保つために必須の事です。これらの方法は、ニキビ跡のシミを直接的に改善する方法ではありませんが、上記で紹介した改善方法の効果を上げる為に行いましょう。
3-1 正しい洗顔と保湿
正しい洗顔と保湿は、ターンオーバーを正常に保ちます。逆に間違った方法で洗顔をしていたり、保湿を怠っているとターンオーバーが乱れる原因となり、ニキビ跡のシミが治りにくい肌の状態になってしまいます。下記で正しい洗顔方法と保湿方法を紹介します。
洗顔方法
・ぬるま湯(35℃くらい)を使って素洗いをする
・洗顔ネット等できめ細かい泡を作り、泡で洗うイメージ
・ぬるま湯(35℃くらい)を使って洗い残しが無いように流す
・清潔なタオルで優しく押し当ててふき取る
保湿方法
・化粧水→美容液→乳液の順番で保湿する。
・コットンもしくは手で押し当てるように優しく浸透させる
・パックを使用する場合は置き過ぎに注意する(置き過ぎると逆に乾燥してしまう)
3-2 生活習慣の見直し
寝不足やストレス、運動不足や偏った食事はターンオーバーが乱れる原因になります。一方で、健康的な生活習慣はニキビ跡のシミを早く改善できる肌の状態を作ります。下記で紹介する内容を意識して生活してみましょう。
・適度な運動をする
・ゆっくり湯船につかる
・一日に最低6時間の睡眠をとる
・バランスのとれた食事をとる
4 ニキビ跡のシミに紫外線は天敵!
ニキビ跡のシミを治す時に紫外線は、最も注意しなくてはなりません。ニキビ跡のシミは紫外線を浴びる事で悪化してしまい、治りを遅くします。また、治ったはずのシミも紫外線を浴びる事で、再びシミが出てきてしまうこともあります。その為、ニキビ跡のシミの改善には紫外線対策が欠かせません。下記の内容に注意して紫外線対策を行いましょう。ニキビ跡のシミに紫外線は天敵です。
・屋外に出る時は、SPF50・PA+++に近い日焼け止めを選ぶ
・頬、額、鼻、顎に日焼け止めを適量のせ、全体にむらなく塗る
・塗り残しに注意してなじませるように塗る
・2~3時間おきに塗りなおしをする
・曇りの時も日焼け止めを使用する
・日傘や帽子、飲む日焼け止めなども合わせて紫外線を防ぐ
このようにニキビ跡のシミには、紫外線に注意しなくてはなりません。また上記のような直接的な紫外線対策以外にも、酸化防止の効果が得られる食べ物やサプリをとる事もお勧めです。(例:トマト、サツマイモ、ブロッコリー、魚)上記の紫外線対策と合わせて取り入れましょう。
5 まとめ
ニキビ跡のシミついて説明しました。
・ニキビがあった場所に出来たシミの原因はニキビ跡の色素沈着
・ニキビ跡のシミを治す5つの方法
・ニキビ跡のシミは紫外線対策が欠かせない
ニキビ跡のシミは簡単に治るものから治療の必要なものまで、様々です。自分で改善方法を試しても上手くいかない時は一度医師に相談してみる事をお勧めします。
この記事の監修
皮膚外科医
大山 希里子
経歴
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平成25年
藤田医科大学 卒
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平成27年
東京都立墨東病院皮膚科
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令和1年
東京イセアクリニック 入職
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令和2年
セルリアンタワーイセアクリニック院長就任
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令和3年
東京イセアクリニック 美容皮膚科診療部長就任