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  • 下眼瞼脱脂で凹んだ目の下の修正法を医師が解説

    投稿日:
    2022/04/22
    下眼瞼脱脂術 凹む
    大山 希里子医師
    著者
    東京イセアクリニック
    皮膚外科医
    大山 希里子

    Shere

    下眼瞼脱脂は目の下のクマ・たるみ治療。目の下にある脂肪の膨らみを取ることで、たるみや黒クマを改善します。ところが、たるみをとって若々しい目元になるはずが、かえって目の下が凹んで疲れて見えてしまうことがあります。目の下が凹む原因、凹んでしまった場合の修正法や修正が可能な期間を解説し、下眼瞼脱脂で失敗しないためにできることを紹介します。

    下眼瞼脱脂で目の下が凹む原因

    下眼瞼脱脂は、目の下の膨らみの原因となる「眼窩脂肪」を、下瞼を切って除去する手術。術後に目の下が凹む原因には「眼窩脂肪の摘出量が多すぎる」「脱脂後の注入物が少ない、または吸収された」「脱脂後の注入物が正しい場所に入っていない」「眼窩が広く、脂肪層が緩い」などの理由が挙げられます。

    脱脂量が多すぎる

    脂肪を取り過ぎると、凹む原因になります。また、眼窩脂肪は下瞼の内側・中央・外側の3部位に分かれています。それぞれの部位からバランスよく取り出す必要があり、脂肪の切除量に偏りがあると、部分的に凹んだり、凸凹を生じたりすることに。医師の技術で差があらわれます。

    注入物が少ない、または吸収された

    下眼瞼脱脂は、本来「脱脂のみ」で終わる治療ですが、脱脂後に「追加の注入」を行うクリニックもあります。注入物は脂肪やヒアルロン酸、コラーゲンなど。それぞれ、時間の経過とともに体内に吸収される性質があります。脱脂後の下瞼の状態に対し注入物が少なかったり、時間の経過とともに吸収されたりすると、目の下が凹んだようになります。

    注入物が正しい場所に入っていない

    下眼瞼脱脂の仕上がりは、医師の技術により左右されます。脱脂後に注入物を入れる場合、注入物が下瞼の内側・中央・外側の3部位にバランスよく入らないと、凹んだり凸凹したりアンバランスになります。

    眼窩が広く、脂肪層が緩い

    眼窩脂肪は柔らかいため、広いところでは形を維持できません。下眼瞼脱脂により眼窩脂肪が少なくなると、脂肪量に対して眼窩が広くなります。眼窩が広いと周囲に広がりやすくなり、眼窩脂肪が残って欲しい部位に残らないため、目の下が凹む結果に。脱脂量・注入量の見極めが必要です。

    下眼瞼脱脂で目の下が凹んでしまった場合の修正法

    下眼瞼脱脂をして〝目の下が凹んでしまった場合〟の代表的な修正法には「眼窩脂肪移動」「ヒアルロン酸注射」「脂肪注入」といった方法があります。

    眼窩脂肪移動

    〝脂肪の取り残しが多めで、もともと眼頬溝(目と頬の間にある溝)に凹みがある場合〟は、膨らんだ眼窩脂肪を頬のくぼみに移動することで、カバーできる可能性があります。皮膚表面からメスを入れる術式は「ハムラ法」、粘膜側から切除する術式は「裏ハムラ法」と呼ばれ、ダウンタイムはハムラ法が約1~2週間、裏ハムラ法が約2週間。腫れ、痛み、内出血などの症状があり、完成まで約3か月です。

    ヒアルロン酸注射

    目の下の眼窩脂肪を取り過ぎて凹みが生じた場合、下瞼にヒアルロン酸注射をすると、皮膚を内側からボリュームアップさせ、凹みを解消します。ダウンタイムは殆どありません。ヒアルロン酸は体内に吸収される性質があるため、効果の持続期間は数か月から2年程度。効果を維持するには注入を繰り返す必要があります。リスクとして、青白く透ける、血管への誤注入による塞栓・皮膚壊死・失明、左右差が生じること等が考えられます。

    脂肪注入

    ヒアルロン酸同様、目の下の眼窩脂肪を取り過ぎて凹みが生じた場合の修正法です。脂肪を注入してボリュームを回復しますが、ヒアルロン酸に比べ定着しやすい性質があります。目の下のダウンタイムは殆どありません。注入する脂肪は患者様ご自身の太ももやお尻などから採取するため、脂肪採取部位にダウンタイムが生じます。想定されるリスクには、感染や定着しない脂肪の壊死、脂肪壊死によるしこりといった症状があります。

    下眼瞼脱脂で凹んだ目の下の修正可能期間

    下眼瞼脱脂で凹んだ目の下の修正可能時期は、緊急の理由がない場合以外は「完成後」です。術後、ダウンタイムを経て完成までは腫れることがあります。正確に凹みを確認するためには、腫れが引いた状態を確認してから修正を行う必要があります。
    再手術保証が付いている場合、クリニックにより〝完成後1か月以内〟〝初回に限る〟など条件が異なります。保証期間を確認しておきましょう。

    下眼瞼脱脂で失敗をしないためには

    下眼瞼脱脂で失敗をしないためには「術中は局所麻酔で体を起こして確認すること」「余計な治療を避けること」「技術力のあるクリニックを選ぶこと」がポイントです。

    術中は局所麻酔で体を起こして確認する

    目の下の眼窩脂肪の位置は〝寝た状態〟と〝座った状態〟とで、重力の影響を受けて変わります。眠る麻酔もありますが、下眼瞼脱脂は局所麻酔で済む治療です。施術中に体を起こして「座った姿勢でいるときの目の下の状態」をご自身の目で確認し、眼窩脂肪の取り過ぎを防ぎましょう。

    余計な治療を避ける

    クリニックにより治療方針や技術は異なります。例えば、脱脂後の「追加の脂肪注入」。高い技術があれば眼窩脂肪の除去のみで改善できるため、不要な治療です。美容医療は自由診療ですが、相場よりも極端に安かったり高かったりするクリニックは避けましょう。高い場合は余計な治療をしている可能性があります。身体的にも経済的にも負担が増すため、おすすめしません。

    技術力のあるクリニックを選ぶ

    下眼瞼脱脂の仕上がりは、医師の技術に左右されます。医師の実績、症例写真、口コミなどを参考にして、信頼できるクリニックを選びましょう。疑問や不安は事前カウンセリングで相談し、納得してから治療を受けることで、失敗やイメージの相違を避け、満足度を高めることができます。

    イセアクリニックの下眼瞼脱脂は、経験豊富で高い技術を持つ医師が、状態やご希望に沿った適切な術式で、余計な治療をせずにきれいに仕上げます。患者様の負担を最小限にするために追加の脂肪注入は行いません。さらに、再手術保証もお付けしています。仕上がりは症例写真をご確認ください。

    症例の詳しくはこちら

    下眼瞼脱脂の凹みに関するよくある質問

    下眼瞼脱脂の凹みに関するよくある質問にお答えします。

    下眼瞼脱脂後、時間が経過して凹むことはありますか。

    下眼瞼脱脂の術後は、ダウンタイム症状として腫れがあらわれます。直後がバランスのよい状態の場合、時間が経つと腫れが引いたぶん凹むことがあります。

    下眼瞼脱脂を受けて凹んだ場合、修正できますか?

    凹んだ原因が「眼窩脂肪の取り過ぎ」であれば、追加で脂肪やヒアルロン酸などを注入して凹みを補い修正する方法などがあります。

    眼瞼脱脂後、凹みが生じやすい人の特徴はありますか?

    もともと眼窩脂肪の膨らみが大きい人は、取り過ぎにより凹みが生じることがあります。目と頬の境目に凹みがある人は、溝の高さに合わせて眼窩脂肪を取ると、目の下が凹んで見えてしまいます。

    まとめ

    今回は以下の内容について説明させていただきました。

    ・下眼瞼脱脂で目の下が凹む原因

    ・下眼瞼脱脂で目の下が凹んでしまった場合の修正法

    ・下眼瞼脱脂で凹んだ目の下の修正可能期間

    ・下眼瞼脱脂で失敗しないためには

    下眼瞼脱脂は〝目の下のクマ・たるみの原因となる眼窩脂肪〟を除去する治療ですが、治療後に目の下が凹んでしまうことがあります。主な原因は、眼窩脂肪の摘出量が多すぎる、脱脂後の注入物が少ない、注入物が吸収された、脱脂後の注入物が正しい場所に入っていない、眼窩が広く脂肪層が緩い、など。下眼瞼脱脂で目の下が凹んでしまった場合、「眼窩脂肪移動」で眼窩脂肪を移動したり、「ヒアルロン酸注射」「脂肪注入」などで凹みを埋めたりして修正します。修正可能な時期は、腫れなどが治まる完成後です。下眼瞼脱脂で失敗しないためには、技術力のあるクリニックを選び、「脱脂後の注入」などの余計な治療を避けること。さらに、治療中は可能な限り「局所麻酔」を選択し、起き上がった状態で目元をご自身で確認するとよいでしょう。

    About the author
    美容皮膚科診療部長 大山 希里子
    美容皮膚科診療部長
    大山 希里子
    OYAMA KIRIKO
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    • 大山 希里子医師 症例写真
      施術名
      下眼瞼脱脂術
      施術の説明
      下眼瞼脱脂術とは、下瞼の裏(経結膜)を切開し、脂肪を除去する施術です。
      副作用(リスク)
      腫れ・内出血・痛み
      施術の価格
      両目295,000円(税込)
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