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  • 下眼瞼脱脂のみで十分なケースとは?医師が違いを解説

    投稿日:
    2022/01/27
    下眼瞼脱脂のみ 経結膜脱脂
    大山 希里子医師
    著者
    東京イセアクリニック
    皮膚外科医
    大山 希里子

    Shere

    下眼瞼脱脂の治療には、他の施術を併用せず下眼瞼脱脂のみでも十分なケースと下眼瞼脱脂のみでは不十分なケースがあります。下眼瞼脱脂の治療のみのメリット・デメリット、下眼瞼脱脂のみでは十分でないケースや併せて行われる施術を紹介し、それぞれの症例を挙げながら、医師が解説します。

    下眼瞼脱脂とは

    下眼瞼脱脂とは、下瞼のたるみの原因となる眼窩脂肪を、メスを入れて切除する治療です。下瞼の裏側である粘膜側からメスを入れる場合は「経結膜脱脂」、下瞼の皮膚側からメスを入れる場合は「経皮脱脂」という術式です。粘膜側からメスを入れる場合は縫合も抜糸も不要です。ダウンタイムは約1~2週間、痛み、腫れ、内出血などの症状があります。不安定な状態を経て、3カ月で完成します。

    下眼瞼脱脂のみで十分なケース

    下眼瞼脱脂のみで十分なケースは、たるみが軽度の場合、皮膚のたるみがない場合、眼頬溝が深くない場合です。

    たるみが軽度である場合

    眼窩脂肪によるたるみが軽度で皮膚もたるんでいない場合、下眼瞼脱脂の適応になります。眼窩脂肪によるたるみが多いと、眼窩脂肪に押されて伸びきっていた皮膚が余る可能性があります。突出した眼窩脂肪が多くなければ、眼窩脂肪に押されていた皮膚は肌が本来持つ弾力で回復します。

    眼頬溝が深くない場合

    ゴルゴ線、ミッドチークラインとも呼ばれる目の下のクマ・たるみの下にできる溝「眼頬溝」が深い場合、眼窩脂肪を取り除くことでかえって溝が目立つようになることがあります。溝が目立たないように脂肪除去を控えめにすると、治療効果が感じられないことがあります。眼頬溝が深い場合より、深くない場合の方が下眼瞼脱脂のみでも十分なケースが多いです。

    下眼瞼脱脂のみのメリット

    下眼瞼脱脂のみのメリットとして、治療が短時間で終わること、ダウンタイムが軽度で短期間で済むこと、半永久的な効果が得られること、などが挙げられます。粘膜側からメスを入れる経結膜脱脂術であれば、見えるところに傷ができません。

    下眼瞼脱脂のみでは十分でないケース

    目の下のクマ・たるみをとるには、下眼瞼脱脂のみでは十分でないケースもあります。目の下と頬の境目の凹みが大きい場合や皮膚のたるみがある場合、比較的高齢の人の場合は、別の治療を併用する必要があります。

    皮膚のたるみが目立つ場合

    目の下のクマ・たるみには、眼窩脂肪の突出だけでなく皮膚が余ってできるたるみもあります。皮膚のたるみは下眼瞼脱脂では除去できません。皮膚のたるみを解消するには、余った皮膚を切り取る必要があります。

    比較的高齢の場合

    下眼瞼脱脂を行うと、眼窩脂肪が抜けたぶん皮膚に小じわが生じます。若いうちは時間の経過とともに小じわが解消されますが、加齢により肌の張りが失われると小じわが改善されずに残ることがあります。比較的高齢の場合は注意が必要です。

    下眼瞼脱脂のみのデメリット  

    下眼瞼脱脂のみのデメリットは、眼頬溝の凹みや皮膚のたるみが目立つ場合に目元の印象を改善しきれないことです。その場合、他の治療との併用をおすすめします。

    下眼瞼脱脂と併せて行われる施術   

    下眼瞼脱脂と併せて行われる施術には、脂肪注入、下眼瞼除皺術、ヒアルロン酸注入やレーザー照射などがあります。

    脂肪注入

    眼頬溝が目立つときには「脂肪注入」が併用されます。眼窩脂肪を取り除き、眼頬溝に脂肪を注入して埋めることで、目周りの脂肪をとり過ぎて目元が影になったり、眼頬溝が影くまになったりすることもなくなります。脂肪を採取した部位にダウンタイムが生じます。眼頬溝への脂肪注入ではなく「目の下の眼窩脂肪を取った部位に脂肪を再注入し形を整える追加治療」もありますが、不要な治療です。

    下眼瞼除皺術

    皮膚が余ってたるみが生じている場合は、「下眼瞼除皺術」が併用されます。下眼瞼脱脂のなかでも下瞼の皮膚側からメスをいれる「経皮脱脂術」と併せ、余分な皮膚を切り取る治療です。ダウンタイムは約2週間、完成までは約3カ月です。

    ヒアルロン酸注入やレーザー照射など  

    大きな皺ではなく、下眼瞼脱脂によりできた小さな皺の改善のために併用される治療には「ヒアルロン酸注入」や「レーザー治療」があります。ヒアルロン酸は皮膚に充填することで物理的に持ち上げてボリュームアップさせ、レーザーは肌に照射することでハリを持たせる効果が期待できます。ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収される性質があり、効果は永久ではありません。

    下眼瞼脱脂のみの症例    

    下眼瞼脱脂のみの症例を写真と共に解説します。

    この症例を詳しく見る


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    下眼瞼脱脂+除皺術の症例     

    下眼瞼脱脂+除皺術の症例を写真とともに解説します。

    この症例を詳しく見る

    下眼瞼脱脂のみのシンプルな施術がおすすめ 

    目の下の眼窩脂肪が原因のたるみや黒くまであれば、下眼瞼脱脂のみのシンプルな施術がおすすめです。脂肪除去のみで十分なケースにもかかわらず、「脱脂後の仕上がりをきれいにするための追加の脂肪注入」を行うのは余計な治療です。軽い症状であれば、シンプルな治療ほど、ダウンタイムが短く軽く、リスクも抑えられます。

    下眼瞼脱脂に関するよくある質問   

    下眼瞼脱脂に関するよくある質問にお答えします。

    下眼瞼脱脂のみでたるみは治りますか?

    答え

    たるみの原因が皮膚による場合や眼頬溝の凹みが深い場合は、下眼瞼脱脂のみでは効果が得られないことがあります。下眼瞼脱脂のみの適応か診察させていただきますので、お気軽に無料カウンセリングにお越しください。

    下眼瞼脱脂のみでなく脂肪注入を勧められましたが必要ですか?

    答え

    脱脂をきれいに仕上げるために目元へ脂肪を再注入する治療は不要です。下眼瞼脱脂のみでもきれいに仕上げることが可能です。ただし、眼頬溝の凹みが目立つ場合は、眼頬溝に脂肪注入を行う場合があります。

    下眼瞼脱脂のみでも再発はありませんか?

    答え

    下眼瞼脱脂の効果は半永久的です。脂肪細胞は再生しないため、再発はありません。
    眼頬溝が目立つ場合や、皮膚のたるみが目立つ場合があるかもしれませんが、術前にある程度予想できるため、患者様の状態に応じて適した術式を提案させていただきます。

    まとめ

    今回は以下の内容について説明しました。

    ・下眼瞼脱脂とは

    ・下眼瞼脱脂のみで十分なケース

    ・下眼瞼脱脂のみのメリット

    ・下眼瞼脱脂のみでは十分でないケース

    ・下眼瞼脱脂のみのデメリット

    ・下眼瞼脱脂と併せて行われる施術

    ・下眼瞼脱脂のみの症例

    ・下眼瞼脱脂+除皺術の症例

    ・下眼瞼脱脂のみのシンプルな施術がおすすめ

    下眼瞼脱脂は目の下のクマ・たるみの原因となる眼窩脂肪を取り除く手術です。下眼瞼脱脂のみで十分なケースは、たるみが軽度の場合、皮膚のたるみがない場合、眼頬溝の凹みが深くない場合です。下眼瞼脱脂のメリットは、治療が短くダウンタイムが軽度で済むこと、半永久的な効果も得られること、さらに経結膜脱脂であれば見えるところに傷が残らないことです。眼頬溝の凹みが大きい場合や皮膚のたるみがある場合、比較的高齢の場合は、肪注入、下眼瞼除皺術、ヒアルロン酸注入やレーザー照射などの治療を併用する必要があります。下眼瞼脱脂のみのシンプルな治療がおすすめです。

    About the author
    美容皮膚科診療部長 大山 希里子
    美容皮膚科診療部長
    大山 希里子
    OYAMA KIRIKO
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    • 大山 希里子医師 症例写真
      施術名
      下眼瞼脱脂術
      施術の説明
      下眼瞼脱脂術とは、下瞼の裏(経結膜)を切開し、脂肪を除去する施術です。
      副作用(リスク)
      腫れ・内出血・痛み
      施術の価格
      両目295,000円(税込)
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      下眼瞼脱脂術
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      下眼瞼脱脂術
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