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目の下のクマ・たるみには「皮膚のたるみ」や「眼窩脂肪によるたるみ」などがあります。たるみの原因によって適した治療法は異なります。皮膚のたるみには余分な皮膚を切る「下眼瞼除皺術」や「表ハムラ法」が、眼窩脂肪によるたるみには眼窩脂肪を取り出す「下眼瞼脱脂」があります。それぞれの治療方法や経過を紹介します。ご自身の状態に最適な治療を選びましょう。
目の下のクマ・たるみの原因には「皮膚」のたるみと「眼窩脂肪」によるたるみ、その両方によるたるみなどがあります。
皮膚のハリや弾力は、皮膚内部にある組織に支えられて保たれています。加齢、乾燥や紫外線によるダメージを受けて皮膚組織が衰えると、ハリが失われたるみが生じます。目の下の皮膚にたるみが生じると、余った皮膚がシワになって垂れ下がります。
若い人でも生まれつき目の下の眼窩脂肪が多い人や、加齢により皮膚、筋肉、眼窩隔膜、靱帯などが緩んだ結果、眼窩脂肪が前に押し出される人がいます。突出した眼窩脂肪の影は黒クマとも呼ばれます。
目の下のクマ・たるみには「皮膚のたるみ」と「眼窩脂肪によるたるみ」があります。これらは、黒クマ・赤クマとも呼ばれ、余分な皮膚・眼窩脂肪を取り除くことでたるみを解消することができます。根本的にたるみを取り除く方法としては、皮膚もしくは経結膜部を切る必要があります。
目の下のクマ・たるみの原因が「皮膚」のたるみである場合、余った皮膚を切除する「下眼瞼除皺術」や「表ハムラ法」がおすすめです。
患部に局所麻酔を注射します。ご希望があれば、麻酔注射の痛みを緩和するために吸い込むタイプの笑気麻酔をご使用いただけます。次に、下まつ毛のすぐ下にメスを入れ、切った下の層にある筋肉と脂肪を包んでいる角膜を剥離し、皮弁(血流のある皮膚、皮下組織など)を引き上げます。余った皮膚を切り取り、縫合します。
術後は下まぶたの際を縫合しているため糸が残った状態です。
術後5~7日に抜糸を行います。抜糸後はまだ傷跡が赤く目立つ状態です。メイクは翌日から、患部のメイク・アイメイクは抜糸後から可能です。個人差はありますが、ダウンタイム症状には痛み、腫れ、内出血などがあり、期間は2週間~1か月程度です。
1か月経つと目の下の腫れや内出血はほとんどなくなります。傷あとの赤みも薄れてきますが、まだ少しわかる状態で、徐々に薄く目立たなくなります。3か月ほどで完成になります。
目の下のクマ・たるみの原因が「眼窩脂肪」によるたるみである場合、眼窩脂肪を切除する「下眼瞼脱脂術」がおすすめです。患部に局所麻酔の注射をします。ご希望に応じ、笑気麻酔をご使用いただけます。次に、下まぶた裏の粘膜部分にメスを入れ、眼窩脂肪を切り出します。切る範囲はごく小さく、縫合をせずとも自然に閉じ、ダウンタイムが短いのも特徴です。約3か月で完成します。ダウンタイムが1~2週間と短いのも特徴です。
術後の腫れや出血を防止するため、2日間、皮膚表面に剥離刺激の少ない医療用テープによる保護を行い、傷の修復を待ちます。
ダウンタイムは個人差がありますが患部が紫色になる腫れ、内出血があります。期間は約1~2週間、目立つ症状は1週間程度です。
殆どの場合、1が月経つと、目立つ腫れや内出血の症状は治まっていますが、日によって症状が出たり治まったり不安定な状態が続きます。
下眼瞼脱脂は約3か月で完成します。
皮膚のたるみと眼窩脂肪の膨らみの両方がある場合は、下眼瞼除皺術や表ハムラ法があります。目の下の際の皮膚から眼窩脂肪を取り除く「下眼瞼脱脂術(経皮脱脂)」の後に、続けて余った皮膚を切り取る「下眼瞼除皺術」を行うことができます。頬の方に凹みが出やすい方は眼窩脂肪の一部を凹みの部分へ移動して、余った皮膚を切り取る「表ハムラ法」を行うこともあります。
術後は下まぶたの際を縫合しているため糸が残った状態です。
術後5~7日に抜糸を行います。抜糸後はまだ傷跡が赤く目立つ状態です。メイクは翌日から、患部のメイク・アイメイクは抜糸後から可能です。個人差はありますが、ダウンタイム症状には痛み、腫れ、内出血などがあり、期間は2週間~1か月程度です。
1か月経つと目の下の腫れや内出血はほとんどなくなります。傷あとの赤みも薄れてきますが、まだ少しわかる状態で、徐々に薄く目立たなくなります。3か月ほどで完成になります。
目の下のクマ・たるみを切らずに改善する方法は「ハイフ」と「ヒアルロン酸注入」になります。目の下を切りませんので、ダウンタイムがほとんどないことがメリットになります。しかし、下眼瞼脱脂術や下眼瞼除皺術といった切る施術よりも、効果が大きくないことがデメリットになります。
ハイフとは、高密度焦点式超音波(HIFU/High-Intensity Focused Ultrasoundの略)のことで、収束させた超音波によって、たるみの原因となる筋膜を収縮させ、皮膚の土台から引き締める治療です。ハイフでの治療するメリットとして、「当日から効果を実感でき、ダウンタイムが短い」「リスク・痛みが少ない」「メス・針を使用しない」ことになります。デメリットは「効果が小さい」「症例によってはたるみ改善ができない」ことになります。
イセアクリニックのISEA HIFUは従来のハイフに比べ、劇的に痛みを軽減したマシンです。脂肪燃焼とタンパク質凝固の最低温度を狙うことで、痛みをできる限り抑えることができます。また、アプローチする部位、ショット数、パス数、ジュールコントロール、カートリッジのローテーションなど、最大の効果を発揮できる独自の組み合わせを、研究を重ねて考案。ショット数とは超音波を照射する回数のことで、多いほど効果が大きくなり、広い範囲に照射できます。ジュールとはエネルギーの強さ、カートリッジは照射する深さのことです。肌のお悩みや状態に適した、ひとりひとり異なる施術を提供することができます。
ヒアルロン酸はゼリー状の成分で、皮下に注入すると肌をボリュームアップさせることができます。目の下にヒアルロン酸を注入するのは、突出した眼窩脂肪によるたるみの“下にできた段差”を埋めて、目立たなくするためです。メスを使わない、治療が短時間で済む、ダウンタイム症状が軽いといったメリットがあります。ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されてしまうため、効果は永久ではありません。効果を維持するためには、再注入を繰り返す必要があります。
ヒアルロン酸がおすすめ人は、眼窩脂肪が多くない人、一時的にカモフラージュしたい人です。また、下眼瞼脱脂との併用がおすすめの場合でも、どうしてもメスを入れたくない、すぐに効果を得たい、ダウンタイムなど仕事を休めないといった事情のある人にもおすすめします。
答え
気圧の変化で腫れることはありますが、困るほど腫れ症状が出ることはありません。症状の出かたには個人差があります。腫れや内出血は術後の回復過程における正常な反応ですが、術後の人目が気になる際は、お帰りの際にマスクとサングラスを無料でお渡ししているので、お申し付けください。
答え
上まぶた、下まぶたのそれぞれのたるみを診察させていただき適応を確認して、同日に施術が可能かどうか判断致します。ご希望があれば同日施術は可能ですので、ご相談下さい。
答え
目の下のクマ・たるみ治療にも、点眼麻酔は行います。ご希望があれば笑気麻酔も使用して、局所麻酔を行います。手術中に痛みを感じることはありません。
今回は以下の内容についてお伝えしました。
・目の下のクマ・たるみの原因
・目の下のクマ・たるみを根本的に解消するなら切る施術がおすすめ
・皮膚を切除する下眼瞼除皺術、表ハムラ法
・皮膚を切除せず脂肪のみを切除する下眼瞼脱脂術
・皮膚と脂肪のたるみの両方を解消させる下眼瞼脱脂+除皺術
・切らずに目の下のクマ・たるみを改善できる方法は?
・目の下のクマ・たるみに関するよくある質問
目の下のクマ・たるみを切る治療法を紹介しました。目の下のクマ・たるみには「皮膚」のたるみと「眼窩脂肪」の膨らみによるたるみ、「両方」によるたるみがあります。皮膚のたるみは加齢により皮膚がたるんでシワになっているため、皮膚を切る「下眼瞼除皺術」が適応され、脂肪の膨らみによるたるみには脂肪を切る「下眼瞼脱脂術」が適応されます。頬の方に凹みが出やすい方は眼窩脂肪の一部を凹みの部分へ移動して、余った皮膚を切り取る「表ハムラ法」を行うこともあります。下眼瞼除皺術や表ハムラ法は下まつ毛の下の皮膚を切りとり縫合、1週間後に抜糸を行います。皮膚表面に傷はできますが、次第に目立たなくなります。
切らない治療法もありますが、切る治療法より効果を実感しにくいです。ご自身のたるみに適した施術を行い、目の下のたるみ改善をしましょう。