セルフダーマペンの効果は?クリニック治療との違いも解説

投稿日:
2023/05/18
スキンケア ダーマペン ニキビ ニキビ跡
大山 希里子医師
著者
東京イセアクリニック
皮膚外科医
大山 希里子

Shere

セルフダーマペンは効果があるのでしょうか。

「毛穴やクレーターにも効果があるのだろうか」「セルフダーマペンでも効果が得られるならやってみたい」と気になっている人もいるでしょう。

セルフダーマペンの効果はクリニックで行う治療とは異なります。セルフダーマペンの効果、メリット・デメリット、“セルフダーマペン”と“クリニックで行われるダーマペン治療”との違いについて、解説します。

セルフダーマペンとは

セルフダーマペンは個人で入手する「ダーマペンの類似品」の総称です。一般の人は、クリニックで使用される医療機器を輸入できません。セルフダーマペンはダーマペンと作りが異なるため、ダーマペン同様の効果は期待しづらいでしょう。

一方、医療機関で使用されるダーマペンは、FDA(アメリカ食品医薬品局)で治療効果が認められた医療機器です。肌の奥・真皮層まで届く16本の針が、高速振動により毎秒1920個の微細な針穴を作ります。傷の修復過程を利用して、肌を再生させ肌質改善に導く仕組みです。先端に付ける針は滅菌されています。

セルフダーマペンはやってはいけないのでやり方をのせる必要はないです。

セルフダーマペンの効果

セルフダーマペンは、ダーマペンの類似品です。ダーマペンと同様の効果を期待して開発されているようですが、効果の保証はありません。

例えば、医療機関で行われるダーマペンには、以下のような症状への効果が期待できます。

  • ニキビ跡の凹み
  • 毛穴の開き
  • キメ、ハリ、弾力の低下

ダーマペン同様、セルフダーマペンの針も垂直に刺す必要があります。自分の顔へ垂直に針を刺すのは難しいでしょう。垂直に刺せなければ効果を実感できない可能性があります。

セルフダーマペンの効果のメリット・デメリット

セルフダーマペンにはメリットもありますが、ダーマペンと同じだと思って使うとデメリットをもたらすこともあります。

セルフダーマペンの効果のメリット

セルフダーマペンのメリットは、以下の点が挙げられます。

  • クリニックに行かずにできる
  • 好きなときに施術できる
  • 希望の深さで施術できる
  • 好きな場所で施術できる
  • ダーマペンよりも安い

セルフダーマペンは、クリニックに行く必要がありません。やり方もタイミングも場所も、自分で選ぶことができ、手軽さがあります。手軽さがありますが、行うことを決してすすめません。

セルフダーマペンの効果のデメリット

セルフダーマペンのデメリットは、以下の点が挙げられます。

  • 効果が得られないことがある
  • 肌状態の把握ができない
  • 説明書が外国語で読めない可能性がある
  • 針が滅菌処理されていない、衛生面に不安がある
  • 針を適切な深さや真っ直ぐに刺すことが難しい
  • 麻酔がない、あっても目や傷に入るリスクがある、適切な使用時間・使用量で行うことが難しい
  • 肌トラブルを招く可能性がある
  • アフターケアが不十分になる可能性がある
  • 施術間隔が不適切になる可能性がある

医療機関で行われる施術は、リスクを伴うものです。不適切なセルフケアは、効果を実感できないばかりか肌トラブルを招く恐れもあります。不潔な状態での処置はニキビの悪化や毛嚢炎を、針の角度が悪いと色素沈着や傷跡を招くことも。ウイルス性の皮膚疾患に気づかず、顔じゅうにウイルスを広げてしまうリスクもあります。また、針穴の開いた肌はいつもより敏感です。普段使っている化粧品でも、アレルギーを起こすことがあります。

セルフダーマペンとクリニック治療との効果の違い       

セルフダーマペンとクリニック治療の効果は大きく異なります。効果の違いの原因は、マシンの構造や衛生状態、施術方法などの違いにあります。

【ダーマペン】

  • 医療機器である
  • 施術は医師の管理の下に、医師や看護師によって行われる
  • 針が滅菌されている
  • 針穴に効果的な薬剤を浸透させることができる
  • 適切な時間・量の表面麻酔で痛みを緩和できる
  • アフターケアの説明やアフターフォローがある

【セルフダーマペン】

  • 医療機器ではない
  • 施術は医療知識の無い者が自身で行う
  • 針が滅菌されていない
  • 不潔な針や不適切な潤滑剤を使うと針穴から好ましくない成分やばい菌が入ってしまうリスクがある

ダーマペンは、肌に極細針を刺すことによって傷つけ、肌の自己再生能力を利用して効果を得る施術です。皮膚の知識を持ち、肌状態を理解し、十分な技術を持つスタッフが、マッサージピールをはじめとした適切な潤滑剤を使用し、皮膚表面を垂直に滑らせるように当てていきます。

クリニックであれば、ダウンタイムは数日~1週間程度で済みます。セルフダーマペンだと、刺入角度や傷のつき具合によりダウンタイムが長引くことや、衛生管理不足による感染リスクも心配です。術後は衛生状態や保湿、紫外線対策などのアフターケアが不十分だと肌トラブルにつながりますが、医師の指導がないセルフダーマペンではリスクが高まります。

イセアクリニックのダーマペン

イセアクリニックのダーマペンは、おひとりおひとりの肌状態に合わせたフルオーダーメイドの治療です。ご自身では気づけない肌状態まで、医療者の視点で観察し、最適な針の深さ、薬剤、治療間隔を提案し、アフターケアの指導をさせていただきます。施術は厳選されたスタッフによる完全担当制です。安心してお任せください。

痛み対策は施術前にクリーム麻酔の塗布を行っています。ご希望によりオプションで笑気麻酔もご利用いただけます。        

セルフダーマペンの効果に関するよくある質問       

セルフダーマペンの効果に関するよくある質問にお答えします。

セルフダーマペンの効果はない?

答え

セルフダーマペンはあくまでダーマペンの類似品で、医療機器ではありません。ダーマペンと同様の効果を期待することは難しいでしょう。さらに、リスクの高さも気になります。

セルフダーマペンは毛穴に効果がある?

答え

セルフダーマペンはセルフダーマペンの類似品で、医療機器ではありません。ダーマペンは適切な深さ・角度・期間で施術を繰り返すことで毛穴に効果がありますが、同様の効果があらわれる保証はありません。

まとめ

今回は以下の内容についてご説明しました。

・セルフダーマペンとは

・セルフダーマペンの効果

・セルフダーマペンの効果のメリット・デメリット

・セルフダーマペンとクリニック治療との効果の違い

・イセアクリニックのダーマペン

セルフダーマペンはダーマペンの類似品です。ダーマペンには、ニキビ・ニキビ跡、毛穴、シミ、妊娠線、傷跡などへの効果が期待できます。セルフダーマペンも同様の効果を狙って作られていると思われますが、同じ効果が得られる保証はありません。

セルフダーマペンは時間も場所もご自身で決めることができる、安いというメリットがありますが、効果の不確実さや安全面・衛生面のリスクがデメリットです。

クリニックは、知識や訓練された技術を持つスタッフが、効果を認められた医療機器や薬剤を使用し治療しています。ダーマペンをはじめ、肌のお悩み・肌状態については、無料カウンセリングでご相談ください。

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皮膚外科医 大山 希里子
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大山 希里子
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