二重整形を考えている方なら、「手術は痛いのか」、「術後も痛むのか」など恐怖心があるのではないでしょうか。この記事では二重整形で痛みが伴う場面や、痛みの度合い、緩和方法についてご説明致します。
1 二重整形は痛い
二重整形は痛みを伴います。痛みを感じる場面は手術前と、手術後の2回です。以下でそれぞれについてご説明致します。
1-1手術前の局所麻酔が痛い
1度目は、手術前の局所麻酔の注射をする時に痛みを伴います。

局所麻酔とは、患者様が手術中に痛みを感じないようにするための麻酔のことです。二重整形の場合は、それをまぶたの表と裏に注射します。局所麻酔を注射する時の痛みは人によって感じ方が様々ですが、「チクっとした」や「予防接種くらいだった」、「まったく痛みを感じなかった」と言う方もいます。
局所麻酔が効くと無痛になるため、手術中に痛みを感じることはありません。局所麻酔の注射は痛みを伴いますが、当院ではその痛みを緩和する取り組みを行っております。痛みの緩和方法は「2-1 局所麻酔の「痛い」を緩和する方法」をご参照下さい。
1-2 手術の麻酔が切れた後が痛い
2度目の痛みは手術後にあります。
手術が終わり2~3時間後に麻酔の効果が切れるため、患部にジンジンとした痛みが生じます。患部に触れるとより強い痛みを伴う場合がございますので、触れないように注意して下さい。
手術後の痛みは、早いと翌日には痛みを感じない方もいますが、どんなに長くても基本的には1週間程度で治まります。手術後の痛みの緩和方法は「2-2 麻酔が切れた後の「痛い」を緩和する方法」をご参照下さい。
2 二重整形の「痛い」を緩和する方法
以下では、実際に当院で行っている手術前と手術後の痛みの緩和方法についてご説明致します。
2-1 局所麻酔の「痛い」を緩和する方法
手術前に打つ局所麻酔の痛みを緩和させる方法は4つあります。
1 表面麻酔の使用
表面麻酔とは、点眼タイプの麻酔のことです。

局所麻酔を注射する前に表面麻酔を使用する事で、まぶたに注射される抵抗感を軽減することができます。
2 細い注射針の使用
局所麻酔の注射針は、太ければ太いほど痛みが強くなります。そのため、当院ではとても細い注射針を使用しています。

画像にあるように、34Gと言う細いものを使用しており、この注射針は、シャープペンの芯よりも細いものです。細い注射針を使用することで、痛みを軽減することができます。また、細い注射針を使用することで血管を傷つけるリスクが減り、手術後に起こる内出血を抑えることができます。
3 笑気麻酔の使用
笑気麻酔とは鼻から笑気ガス(亜酸化窒素)を吸い込む麻酔のことです。

「局所麻酔が怖い」、「痛みをなるべく感じたくない」という方におすすめの麻酔です。笑気麻酔をすると、「酔っ払ったような感覚」や、「水の中にいるような感覚」になり、恐怖感と痛みを緩和することができます。笑気麻酔は、別途で3,000円必要になりますが、その他の「局所麻酔」・「表面麻酔」は無料で行っております。
4 手術前のクーリング
局所麻酔を打つ前はまぶたに保冷剤を当てて冷やします。

まぶたを事前に冷やすことで痛みを感じにくくなります。まぶたを冷やす目的は、痛みを感じにくくすることの他に、もう一つあります。注射針が血管を傷つけてしまうと、手術後に内出血が強くでてしまいます。
そのため、まぶたを冷やすことで血管を収縮させ、局所麻酔の注射針が血管を傷つける可能性を低くしています。
2-2 麻酔が切れた後の「痛い」を緩和する方法
手術後の痛みを緩和させる方法は、2つあります。
1 痛み止めの服用
当院では、患者様に無料で痛み止めをお渡ししています。

手術後に患部が痛む場合は、服用して下さい。痛みがそれほど気にならない方は無理に服用する必要はありません。
痛み止めの他に、「感染症を予防する抗生物質」や「炎症を抑えるために点眼タイプの抗炎症剤」を無料でお渡ししています。
2 アイシングする
手術後は患部を良く冷やすことで痛みを緩和することができます。

氷嚢(ひょうのう)や保冷剤を患部に当て、1回数分程度冷やすようにして下さい。保冷剤を直接患部に当ててしまうと、冷えすぎてしまい凍傷の恐れがありますので、保冷剤を使用する場合は布やタオルに包むなどし、使用して下さい。
手術後の痛みは長くても1週間程度で治まるとご説明致しましたが、1週間を過ぎても痛みが引かない場合はクリニックにご相談下さい。
3 まとめ
この記事では以下についてご説明致しました。
・二重整形で痛みを感じる場面は手術前と手術後
・二重整形の「痛い」を緩和する方法
二重整形の手術中は痛みを感じることがありませんが、痛みに弱い人はクリニックが痛みに対してどんな取り組みをしているか確認したうえで二重整形を行うようにしましょう。
埋没法症例
当院で埋没法を行った患者様の症例写真です。
各症例から、完成までの経過や施術プラン、担当医師のカウンセリング内容等を記載した専門ページを閲覧することができます。
この記事の監修

日本形成外科学会 認定専門医
日本皮膚科学会 認定専門医
権東 容秀
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平成15年
東京医科大学卒業東京医科大学
形成外科学講座 入局 -
平成28年
医学博士
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平成29年
東京医科大学
皮膚科学講座 入局 -
令和3年
戸田中央総合病院 皮膚科 部長
-
令和5年
東京イセアクリニック 入職