埋没法は切らずに二重になれることで人気の施術ですが、デメリットがあることをご存じでしょうか。埋没法をする前にデメリットを知っておかないとせっかく二重になっても後悔する場合があります。この記事では埋没法のデメリットと事前にデメリットを防ぐ方法をご紹介致します。
1 埋没法のデメリット一覧
埋没法にはデメリットがいくつかあります。以下では埋没法にはどんなデメリットがあるのかご紹介いたします。
1-1 二重のラインが取れる場合がある
埋没法は、まぶたを糸で留めているだけなので、二重のラインが取れてしまう可能性があります。元からまぶたが厚い方や、まぶたを引っ張る・まぶたをこする行為が多い方は、二重のラインが取れる可能性が高くなります。
1-2 糸の結び目の跡が残る場合がある
元からまぶたが薄い患者様は、埋没法の完成時にまぶた表面に糸の結び目の跡が残る場合があります。
![瞼 凹凸](https://www.tokyoisea.com/eye/knowledge/wp-content/uploads/2019/09/unevenness-1024x1024.png)
埋没法の手術1か月以内はまぶたが腫れているため、結び目の跡が目立つことがありますが、1か月以上経過しても結び目の跡が消えない場合は、クリニックに相談しましょう。
1-3 手術の回数に限りがある
埋没法は何回も行うと、以下のリスクが伴うため手術の回数に限りがあります。
・まぶたの中の糸が増えていき、アレルギー反応を起こす可能性が高い
・二重のラインが2回取れた人は、この先何回手術しても二重のラインが取れる可能性が高い
・まぶたに大きい負担がかかる
上記のリスクが伴うため、当院では二重のラインが2回取れた患者様には切開法を勧めています。
1-4 糸に拒絶反応を起こす場合がある
埋没法の糸が体に入ったことが原因で拒絶反応を起こす場合があります。拒絶反応とは糸を体外に押し出そうとする働きのことで、200人~300人に1人起こる可能性があります。拒絶反応が出た場合は、埋没の部分にニキビのような症状が出ます。症状が出た場合は、抜糸(糸を取り除くこと)が必要になるため、クリニックに相談しましょう。
1-5 眼球を傷つける場合がある
埋没法の手術後、拒絶反応が起きたり、留めている糸が切れた場合、糸が飛び出し眼球を傷つける場合があります。眼球が傷つけられ、視力の低下・失明の可能性がありますので、糸が飛び出た場合は早急にクリニックに連絡し抜糸をしてもらいましょう。
2 埋没法のデメリットの対策法
埋没法には、1で説明したようなデメリットがいくつかありますが、デメリットには対策する方法があります。以下では、デメリットの対策法についてご説明いたします。
2-1 二重のラインが取れないようにするための対策法
埋没法は、施術方法でまぶたが厚い方でも二重のラインを取れにくくすることができます。クリニックにより、施術方法は違いますが、当院では埋没法ダブルという方法で施術を行うことで、まぶたの厚い方でも通常の埋没法よりも二重のラインを取れにくくすることができます。
また、埋没法の手術後、まぶたを引っ張らない・まぶたを強くこすらないように意識して生活することで二重のラインが取れにくくなります。
2-2 糸の結び目の跡を目立たないようにするための対策法
元からまぶたが薄く、糸の結び目の跡が残ってしまった患者様は、メイクをすることで跡が目立たなくなります。当院ではまぶたが薄い患者様には事前にカウンセリングでお伝えしています。
2-3 手術の回数を増やさないための対策法
埋没法は回数に限りがあるため、1回目の手術で満足のいく二重にすることが大切です。満足のいく二重とは、手術後二重のラインが長く維持する、患者様が理想とする二重幅やデザインになることです。1回目の手術で満足のいく二重にするためには、取れにくい埋没法を行うことと、カウンセリングで医師にしっかりと患者様の理想を伝えることが大切です。クリニックを選ぶ際には、初めから1つのクリニックに絞るのではなく、複数のクリニックでカウンセリングを受けてから1つに決めましょう。
2-4 糸に拒絶反応を起こさないようにするための対策法
埋没法の拒絶反応は200人~300人に1人という割合で起こりますが、事前に対策することはできません。埋没法の手術を繰り返すと、拒絶反応が起こる割合が高くなるので、上記で説明した手術の回数を増やさないための対策法と同様に埋没法を行いましょう。
・取れにくい埋没法を行う
・カウンセリングで医師にしっかりと患者様の理想を伝える
・クリニックを選ぶ際には、複数のクリニックでカウンセリングを受けてから1つに決める
2-5 眼球を傷つけないようにするための対策法
埋没法の糸が切れて飛び出すことは非常に稀なため、眼球を傷つける可能性は極めて低いです。拒絶反応が起きてしまった場合は、埋没法をした部分にニキビのような症状が出るので早急にクリニックに行き抜糸をしてもらいましょう。
3 デメリット以外に知っておくべき事
埋没法には上記で説明したデメリット以外に知っておくべき事が3つあります。
3-1 ダウンタイムについて
手術後にはダウンタイムと言う期間が1週間程度あります。
ダウンタイムとは、手術後に起こる、腫れ・内出血・痛みの症状が治り、普段通りの生活が送れるようになるまでの期間の事を言います。また、ダウンタイムには多少個人差があります。洗顔や、入浴、運動など、生活の中に注意する事がいくつかあり、注意して生活しないとダウンタイムが長引く原因にもなるので気を付けましょう。埋没法の手術は、なるべく連休を取って行うことをお勧めします。
3-2 埋没法の失敗について
医師の技術が低いことが原因で埋没法が失敗する場合があります。埋没法の失敗とは、手術直後に糸が飛び出ていたり、埋没法が完成した時に、二重のラインがガタついている状態のことを言います。埋没法の手術を予約する際は、クリニックの選び方にも注意しましょう。
3-3 平行二重にできない場合がある
埋没法は、人によって平行二重にできない場合があります。目頭に蒙古襞(もうこひだ)という襞がある患者様は、蒙古襞が邪魔をして並行二重にできない場合があります。
![蒙古襞あり](https://www.tokyoisea.com/eye/knowledge/wp-content/uploads/2019/09/mongolia-1024x1024.png)
蒙古襞があっても並行二重にしたい場合は、目頭切開と埋没法を同時に行うことで並行二重にできる場合がありますが、必ず並行二重になるわけではないので予めご了承下さい。
4 まとめ
この記事は以下についてご説明いたしました。
・埋没法のデメリット一覧
・埋没法デメリットの対策法
・デメリット以外に知っておくべき事
埋没法のデメリットは事前に防ぐことができます。埋没法を行うクリニックをしっかり選びましょう。
埋没法症例
当院で埋没法を行った患者様の症例写真です。
各症例から、完成までの経過や施術プラン、担当医師のカウンセリング内容等を記載した専門ページを閲覧することができます。
この記事の監修
![和田 尚人](https://www.tokyoisea.com/eye/knowledge/wp-content/themes/knowledge/common/images/learning/wada.jpg)
日本外科学会 認定専門医
和田 尚人
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平成22年
浜松医科大学卒業
静岡赤十字病院・浜松医科大学附属病院にて
初期研修終了 -
平成24年
浜松医科大学 外科学第一講座 入局
浜松医科大学、大学関連病院にて消化器外科・
内視鏡外科研修 -
平成27年
関東圏の大学関連病院・がんセンターにて消化器外科・内視鏡外科研修
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令和4年
東京イセアクリニック 入職