斜鼻修正(しゃびしゅうせい)とは、事故やケガによって、あるいは生まれつき曲がっている鼻筋(斜鼻)を改善する手術です。
斜鼻は、見た目が曲がって見えるだけでなく、鼻の通りが悪くなる場合もありますので、斜鼻修正によって鼻の通りも改善することが期待できます。
鼻筋の骨部分が歪んでいる場合は、鼻の穴の中をメスで切開し、そこから器具を入れ、必要に応じて鼻の骨を削ります。
鼻先の軟骨部分が歪んでいる場合は、鼻の穴の中と鼻柱(びちゅう:鼻の穴と穴の間の壁)を切開して鼻中隔軟骨(びちゅうかくなんこつ)の彎曲部分を切除するなど、必要な処置を行います。鼻の穴の中のみを切開する場合、傷跡は外から見えませんが、鼻中隔を切開する場合、鼻柱に傷跡が残ります。
ただし、傷跡は徐々に薄くなり、正面から見る分には目立ちません。
リスク・副作用:血腫・感染
斜鼻修正のオペは全身麻酔で行います。
全身麻酔を使用する場合は、執刀医とは別に麻酔担当医が麻酔の管理をいたします。
鼻に局所麻酔の注射をします。
両側の鼻の穴の内側を、メスで10~15mm程度切開します。
切開した部分からハサミや剥離子(はくりし)という医療器具を入れ、骨膜と粘膜を剥離していきます。
切開した部分からノミを入れ、ノミをハンマーでたたきながら鼻骨に切り込みを入れます。
左右の鼻骨を真ん中に寄せ、固定します。
軟骨が曲がっている場合は、鼻の穴の中と、鼻柱(鼻の穴と穴の間)を切開します。
これにより、皮膚を持ち上げることができ、鼻の中がよく見えるため、正確な操作がしやすくなります。
鼻中隔軟骨の彎曲部分を切除するなど、曲がり方に応じた処置を行います。
切開部分を医療用の糸で縫合し、5~7日後に抜糸します。
斜鼻修正のダウンタイムは約2週間程度です。
ダウンタイム後も、腫れを繰り返したり、安定しない状態が続くことがあります。
それらが落ち着き、完成するまでには3か月程度かかります。
※患部は避けてください
※患部は濡らさないでください
※患部は濡らさないでください
※抜糸がない場合は1週間後
※必要に応じて可
笑気麻酔は笑気ガス(亜酸化窒素)を鼻から吸引する麻酔です。笑気麻酔をすることで、酔っぱらったようなふわふわした感覚になり、痛みを和らげることができます。
鼻の整形では、局所麻酔の注射針を刺す際の痛みを緩和する目的で使用します。
局所麻酔は対象部位に直接注射をし、痛みを取り除く麻酔です。
局所麻酔が効いていれば施術中に痛みを感じることはありません。
対象部位に直接注射針を刺すため、チクッとした痛みを感じます。
静脈麻酔は点滴によって眠った状態で施術を受けることができる麻酔です。麻酔の投与を中止すれば速やかに覚醒することができるため、入院の必要もなく体への負担も少ないのが特徴です。
施術に対して恐怖心の強い方は静脈麻酔をお選びいただいております。
全身麻酔は点滴によって眠った状態で施術を受ける麻酔です。
全身麻酔は全身の筋肉を弛緩(しかん=ゆるむこと)させるため、自力で呼吸することができなくなります。そのため、全身麻酔を行う際は酸素マスクを用いて人工呼吸を行います。
イセアでは執刀医と麻酔医の2名体制で手術を行い、麻酔医が常に呼吸や血圧等を確認し、患者様の安全に努めます。