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鼻の「ヒアルロン酸」と「プロテーゼ」、どちらも鼻を高くし、鼻スジを通してくれる治療です。鼻の整形をするなら、どちらがよいのでしょうか。ヒアルロン酸とプロテーゼの違いを施術内容や効果、持続期間、ダウンタイム、料金などを元に比較して解説します。迷ったときにおすすめの治療、鼻の整形に失敗しないためにご自身でできることも紹介します。
まずは、鼻のヒアルロン酸注入とプロテーゼ、それぞれの違いを確認しましょう。
ヒアルロン酸 | プロテーゼ | |
施術内容 | 注射針もしくはカニューレで製剤を注入 | 鼻の孔の内側を切開しプロテーゼを挿入 |
効果 | 鼻が高くなる、鼻スジが通る、 鼻の曲がりが修正できる | 鼻が高くなる、鼻スジが通る |
効果の持続期間 | 12か月~18か月 | 半永久的 |
ダウンタイム | 殆どなし | 約2週間 |
料金 | 88,000円(クレヴィエル) 110,000円(ジュビダームビスタ) | 308,000円 |
いずれの治療も鼻を高くし、鼻スジを通してくれます。ヒアルロン酸は注入治療、プロテーゼは手術。ヒアルロン酸は手軽ですが、持続期間は12~18か月で元に戻ってしまいます。半永久的な効果が欲しい場合はプロテーゼがおすすめです。ただし、プロテーゼにはダウンタイムがあるため、時間が取れない場合はヒアルロン酸がおすすめです。料金はヒアルロン酸のほうが安いものの、長期的に考えると、プロテーゼの方がコストパフォーマンスがよいと言えます。
鼻のヒアルロン酸注入は、手軽に鼻を高くすることができる治療です。ヒアルロン酸は体内にも存在する保水性のある成分。ヒアルロン酸製剤を鼻根部から鼻背部に注入すると、注入直後から鼻を高く、鼻スジを通すことができます。効果の持続期間は個人差や製剤による違いがありますが、12か月~18か月程度。ダウンタイムはほとんどありませんが、アレルギーや塞栓のリスクがあります。
鼻プロテーゼは鼻スジに医療材料であるプロテーゼを入れて、鼻を高くする手術です。鼻の孔の内側にメスを入れ、骨膜下にポケットを作成しプロテーゼを挿入します。ダウンタイムは約2週間、腫れ、痛み、内出血などの症状があります。完成までは約3か月、効果は半永久的です。感染、血腫、アレルギー、飛び出し等のリスクがあります。
鼻の美容整形はヒアルロン酸もプロテーゼもそれぞれにメリットがあります。では、どちらを選ぶのが正解でしょうか。鼻の状態やご希望によって適した治療を、他の方法も含めて解説します。
鼻の整形が初めてなら、まずはヒアルロン酸で様子を見るのもよいでしょう。ヒアルロン酸はダウンタイムが殆どなく、理想と違った場合は追加注入をしたり、ヒアルロニダーゼで溶解して元に戻したりすることもできます。1回あたりの料金もリーズナブル。手術に抵抗がある人にもおすすめです。プロテーゼはダウンタイムが2週間あり、理想と違った場合は抜去や入替が可能ですが、身体的にも経済的にも負担がかかります。ヒアルロン酸に比べ高額です。
ヒアルロン酸で理想のイメージが掴めたら、鼻プロテーゼがおすすめです。基本的に、鼻プロテーゼは挿入後にその形が変わることはないため、仕上がりのレベルを維持しやすく、効果は半永久的。一方、ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されてしまうため、同じ形を保つには定期的な注入が必要となります。ヒアルロン酸製剤の種類にもよりますが、注入後に周囲に広がり、くっきりとした形にならないこともあります。
鼻治療の選択肢は「ヒアルロン酸」や「プロテーゼ」だけではありません。「鼻中隔延長」や「鼻尖形成・鼻尖縮小」、「2つ以上の術式を組み合わせる方法」などがあります。それぞれの治療法について紹介します。
鼻先の向きを変えたり高くしたりする手術。鼻先が上を向いた〝豚鼻〟にお悩みの人におすすめです。全身麻酔をして、左右の鼻の孔の間をしきっている壁(鼻中隔)に、耳や肋骨から採取した軟骨を移植します。ダウンタイムは約2週間、痛み・腫れ・内出血などの症状があります。完成までは約3か月です。
鼻尖形成は鼻先を小さくシャープに整える手術。〝団子鼻〟にお悩みの人におすすめです。鼻先の余分な軟骨や皮下組織を取り除き、鼻先を形作る左右の鼻翼軟骨を中央に引き寄せることで、鼻先の向き、形、高さを調整します。鼻先を高くしたい場合、耳の軟骨を鼻先に埋め込む「耳介軟骨移植術」と併用することもあります。ダウンタイムは約2週間、痛み・腫れ・内出血などの症状があります。完成までは約3か月です。
鼻の治療は1箇所を変えると全体の印象やバランスが変わります。より自然に仕上げるために一度に複数の施術を組み合わせることも可能です。例えば、「プロテーゼで鼻スジを通し、鼻尖形成で鼻先をツンとシャープに整える」ことや「プロテーゼで鼻を高くし、鼻中隔延長で鼻先を下向きにする」ことができます。詳しくは事前カウンセリングでご相談ください。
理想の鼻を手に入れるには、最終的にはプロテーゼがおすすめです。ヒアルロン酸注入を繰り返すよりも、長期的に見てコストパフォーマンスに優れています。先にヒアルロン酸を打っている場合は、中途半端に残っていると後から形が変わってしまうため、一旦ヒアルロニダーゼで溶解してからプロテーゼを挿入しましょう。
どの治療法でも、鼻の整形に失敗しないためのポイントは、「顔全体のバランスを考えること」「主体的に治療に臨むこと」「実績のあるクリニックで助言をもらうこと」です。
治療の際は鼻だけでなく顔全体のバランスも考慮しましょう。やりすぎると顔全体のバランスが崩れ、不自然になる可能性があります。不自然な仕上がりは、完成後に「バレないか」不安になり後悔する原因にもなります。顔全体をみて自然さも考慮してデザインする必要があります。
治療は医師任せにせず、ご自身の希望を明確にして主体的に臨みましょう。技術のある医師でも理想とする形には個人差があります。「手術に成功しても理想と違った」という失敗を避けるために、ご自身に合った治療か、材料か、メリットだけでなくデメリットも納得できるものか考えて、具体的な理想を医師にしっかり伝えましょう。
クリニック選びも重要です。実績のあるクリニックを受診し、専門家からアドバイスをもらいましょう。ポイントは、ホームページなどで医師の経歴や症例写真が沢山掲載されているところ、自分と似た症例があるところを選ぶこと。初回手術に比べ難易度が上がる「修正手術」の取り扱いがあるところは、一定レベルの技術を持っていると考えられます。
イセアクリニックのカウンセリングは何度でも無料です。納得するまで何度でもご相談ください。医療的なことは医師に、手続き的なことについてはカウンセラーにお尋ねいただけるよう、Wカウンセリングを行っています。
鼻プロテーゼに関するよくある質問にお答えします。
答え
それぞれにメリット・デメリットがあります。ご希望をうかがい最適な提案をさせていただきますので、宜しければ無料カウンセリングにお越しください。
答え
鼻プロテーゼを入れてからヒアルロン酸で微調整もできますが、感染のリスクがあるためお勧めしません。鼻プロテーゼの形が気に入らないなどの場合、抜去や入替を行った方がよいでしょう。
答え
鼻先の向きを変えたり高くしたりする鼻中隔延長、鼻先を整える鼻尖形成などがあります。一箇所を治療すると全体のバランスがとれることもあれば、かえって他の部位が目立つようになることもあります。無料カウンセリングにお越しいただきましたら、適切な治療を提案させていただきます。
今回は以下の内容について説明させていただきました。
・鼻のヒアルロン酸とプロテーゼの違い
・鼻の整形はヒアルロン酸とプロテーゼどっちが正解?
・迷ったらヒアルロン酸よりもプロテーゼがおすすめ
・鼻の整形に失敗しないためには
鼻を高くし、鼻スジを通す2つの治療を比較します。「鼻のヒアルロン酸注入」は鼻スジを通したい場所にヒアルロン製剤を注入して鼻を形成します。「鼻プロテーゼ」は、鼻スジを通したい場所に医療材料プロテーゼを挿入します。どちらにもメリット・デメリットがあります。イメージがつかめていない方の場合、効果が有限なヒアルロン酸で様子見をし、イメージが掴めたら半永久的な効果のあるプロテーゼを選択するといいでしょう。その他、鼻先の向きを変えたり高くしたりする「鼻中隔延長」や鼻先を小さくシャープに整える「鼻尖形成・鼻尖縮小」があり、2つ以上の組み合わせをすることもあります。鼻の整形に失敗しないためには、鼻だけでなく「顔全体のバランスを考え」、医師任せにせず「主体的に治療に臨み」、「実績のあるクリニックで助言をもらう」とよいでしょう。