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  • 鼻尖形成でアップノーズ(豚鼻)は改善する?悪化する?

    投稿日:
    2022/12/14
    アップノーズ 鼻尖形成・鼻尖縮小
    酒井 新介医師
    著者
    東京イセアクリニック
    日本形成外科学会 認定専門医
    技術指導医
    酒井 新介

    Shere

    鼻先を小さくシャープに整える「鼻尖形成」。手術によってアップノーズが改善できたり、悪化したりということもあるのでしょうか。鼻尖形成でアップノーズを改善した事例を写真とともに紹介し、アップノーズを改善するときの注意点や失敗しないためのポイントをお伝えします。

    アップノーズとは

    「アップノーズ」は「豚鼻」とも呼ばれ、横から見ると鼻先が上を向いている状態。正面から見ると鼻の穴が見えやすく、口元から鼻が直接上向きになる鼻のことを指します。鼻柱が後退していると、より鼻の穴が目立ちます。

    美しい鼻は“口元から鼻のラインが前方に向かって垂直にはじまり、鼻の穴の間からやや角度を変えて先端に至る形”とされています。鼻尖の上のくぼみ(supra tip break)、鼻尖、鼻尖の下の三角形の突出(double break)を結んだいわゆる「五角形鼻」が美しい鼻の特徴となります。

    鼻先の向きは、下に下がりすぎてもいわゆる「魔女鼻」のような印象を与えてしまいます。

    鼻尖形成でアップノーズを改善できる?

    鼻尖形成を行う際に、通常、大鼻翼軟骨(鼻先の形を作る軟骨)の移行部を縫合し、鼻尖をとがらせ土台を形成します。この際に、鼻尖が頭側に回転する(cephalic rotation)ことがあり、アップノーズが悪化することがあります。移行部より頭側の軟骨を縫合することや、大鼻翼軟骨を尾側にけん引し鼻中隔軟骨に固定するtip extension sutureを併用することで、頭側への回転を予防し、鼻尖の角度を下向きに矯正する場合があります。また、鼻柱(鼻の間)に軟骨を移植し、鼻尖部から鼻柱部への角度自体を作り替えることもあります。頭側への回転が起きない場合は、鼻先に移植する軟骨を少し下に向けることで、アップノーズを改善することも可能です。よりしっかりと下方向へ鼻先を向けたい場合は、鼻中隔延長という方法も。鼻尖形成は鼻柱口唇角(横から見たときの鼻柱と上口唇の作る角度)が90から100度の軽度のアップノーズに、鼻中隔延長は100度以上の重度のアップノーズに選択されることが多いです。

    鼻尖形成でアップノーズを改善するときの注意点

    鼻尖形成は鼻先のみの治療です。プロテーゼを使用しない場合、鼻尖部のみが変化すると不自然なバランスになることがあります。鼻根部(鼻の付け根)から鼻背へのラインを作ることが可能なプロテーゼを併用し、ラインの連続性を形成することがあります。

    鼻尖形成の治療は、「鼻翼軟骨を縫い寄せて土台を作りとがらせる」「鼻先の余分な脂肪を除去する」「軟骨を鼻に移植する」という3つの内容から組み合わせて行われます。鼻先に高さを出すには軟骨の移植が必要になりますが、耳介軟骨や肋軟骨などの採取部位に傷やダウンタイムが生じます。また、肋軟骨を移植すると通常の鼻に比べ硬くなります。

    鼻尖形成によってアップノーズ気味になってしまうことも?

    鼻先の向きは上げることも下げることもできます。術後にアップノーズになった場合、解消される場合と解消されない場合があります。

    大鼻翼軟骨の縫合の方法によっては、鼻先が上へ移動してアップノーズになることがあります。この場合、自然に元に戻ることはありません。

    術後はギプス固定の影響や腫れによる一時的な変化によりアップノーズ気味になることがありますが、この場合は時間の経過とともに解消します。

    鼻尖形成に失敗しないためには

    鼻尖形成に失敗しないためのポイントは、術後の生活に注意する、納得してから治療に臨む、実績のあるクリニックで施術を受けることです。

    術後の生活に注意する

    鼻尖形成術後の鼻は不安定な状態です。傷口が塞がる約1週間後に抜糸をするので、それまでは患部やギプスは濡らさないでください。ダウンタイム症状は約2週間、完成までは3か月かかります。必要以上に血流がよくなること、ぶつけたり圧迫したりすることは避けてください。その後も半年程度は注意してお過ごしください。この期間を注意して過ごすことが仕上がりに影響します。

    術後の具体的な生活は以下の通りです。

    •   洗顔・シャワー・スキンケア・コンタクト:当日から可能
    • メイク:当日から可能、患部は抜糸後から可能
    • 入浴:抜糸翌日(抜糸がない場合は1週間後)から可能
    • 飲酒・喫煙:1週間後から可能
    • 鼻をかむ:2週間後から可能

    納得してから治療に臨む

    同じ名前の治療でも、クリニックや医師によって取り扱いのある術式や医療機器は異なります。おひとりおひとりの鼻の状態やご希望によっても、適した治療法は変わります。各治療法のメリット・デメリットを知り、どの治療、どの術式であれば理想の鼻に近づくことができるのか、リスクを回避できるのか等、カウンセリングで仕上がりイメージを医師と共有して、納得してから治療に臨みましょう。

    実績のあるクリニックで施術を受ける

    鼻尖形成の仕上がりは医師の技術に左右されます。仕上がりに満足できずに何度も治療を繰り返すと、そのぶん傷が増えてしまい費用もかさみます。ホームページやSNS等で医師の経歴や症例写真の仕上がりを確認し、口コミなども参考にしながら、実績のあるクリニックで治療を受けましょう。

    イセアクリニックの鼻尖形成

    イセアクリニックは形成外科専門医が常駐し、数多くの手術を扱い、日本形成外科学会から教関連施設としての認定を受けている実績のあるクリニック。技術力があるので、出血もダウンタイムも最小限に抑えてきれいに仕上げることができます。
    また、カウンセリングは医師・カウンセラーともに何度でも無料ですので、十分にご納得いただいてから治療をお受けいただけます。

    こちらの症例を詳しく見る

    鼻尖形成に関するよくある質問

    鼻尖形成に関するよくある質問にお答えします。

    鼻尖形成でアップノーズは治りますか?

    答え

    鼻尖形成では、鼻先に軟骨を移植することで、鼻先の向きを上げたり下げたりできるため、軽度のアップノーズを改善することもできます。

    移植した耳介軟骨は永久に効果が持続しますか?

    答え

    軟骨は細胞が存在しないため、感染を起こさない限り軟骨自体が吸収されることはありません。しかし、軟骨を移植する前の土台作りが不十分であると、沈み込む可能性があります。

    術後、いつから鼻を触ったりかんだりできますか?

    答え

    鼻に触れたり、鼻をかんだりするのは2週間後から可能です。完成までは約3か月です。術式にもよりますが、完全に安定して落ち着くのは6か月程度と考えます。必要以上に押しつぶしたりする行為は控えてください。

    まとめ

    今回は以下の内容について説明させていただきました。

    ・アップノーズとは

    ・鼻尖形成でアップノーズを改善できる?

    ・鼻尖形成でアップノーズを改善した事例

    ・鼻尖形成でアップノーズを改善するときの注意点

    ・鼻尖形成によってアップノーズ気味になってしまうことも?

    ・鼻尖形成に失敗しないためには

    ・イセアクリニックの鼻尖形成

    アップノーズとは、横から見ると、鼻先が上を向いている状態で豚鼻とも呼ばれます。鼻尖形成でアップノーズを改善するには、鼻先に移植する軟骨を少し下に下げるなど工夫が必要になります。注意点は、鼻尖部のみを高くすることで不自然なバランスになる可能性があること、軟骨採取部位にダウンタイムが生じること、肋軟骨を移植すると硬さが出てしまうことです。不用意に手術を行うとアップノーズ気味になってしまうこともあります。鼻尖形成に失敗しないためには、治療方針やリスク等に納得してから、実績のあるクリニックで治療を受け、術後の生活の注意を守って過ごすことがポイントです。

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