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鼻先をシャープにする「鼻尖形成」術後、鼻先が硬くなることがあります。これは失敗でしょうか。鼻尖形成の術後で鼻先が硬くなる場合の期間や理由、硬くなった場合の対処法を、医師が解説します。鼻先がもともと硬い場合でも鼻尖形成を受けられるかどうかや、鼻尖形成に失敗しないためにできることについても説明します。
鼻尖形成は鼻先をシャープに整え小さく見せる手術。鼻を小さくしたい、団子鼻を治したい、ツンとした鼻先にしたい人におすすめです。鼻先の余分な軟骨や軟部組織を取り除き、鼻先を形作る左右の鼻翼軟骨を中央に引き寄せることで、鼻先を細くし土台を整えます。その後、ご自身の軟骨を鼻先に載せる“軟骨移植術”を行います向き、形、高さの調整も可能です。ダウンタイムは約2週間、腫れ・痛み・内出血など症状があり、完成までは約3か月です。
鼻尖形成術後の鼻先には、1週間ほど腫れによる硬さが生じることがあります。腫れはダウンタイム症状のひとつで、時間の経過とともに徐々に柔らかくなるのでご安心ください。ただし、軟骨を移植すると元の鼻より硬くなることがあります。軽度の感染や、縫合した傷がなかなか治らない場合、炎症反応によって、“瘢痕”に変化していくこともあります。
鼻尖形成術後鼻先が硬くなるのは、大きな腫れによるものは1週間程度。その後は腫れたり引いたりを繰り返し、1~3か月、長くて6か月程度で落ち着きます。移植した軟骨の硬さは時間が経過しても変わりません。瘢痕化した皮膚の硬さは時間が経過して自然に治まるものもありますが、むしろ硬くなることもあります。
鼻先に軟骨の移植や縫合をすると、鼻先が固定され硬さが出たり違和感が生じたりすることがあります。移植軟骨は基本的に患者様ご自身の耳介軟骨を採取しますが、耳介軟骨では量が足りない場合は、肋軟骨を移植します。肋軟骨を移植した場合は、鼻の軟骨に比べ硬さがあるため違和感を生じますが、これは失敗ではありません。また、瘢痕化は感染や傷の治りだけでなく、体質や物理的刺激が影響します。治療技術が十分でも、術後の過ごし方を注意していても、避けられないことがあります。
鼻尖形成で鼻先が硬くなった場合、不安があればまずはクリニックに相談するとよいでしょう。基本的に完成までの3か月程度は待つこと、それでもよくならなかったらクリニックを受診し、場合によっては再手術の適応になります。
鼻尖形成術後にあらわれる腫れに伴う硬さ、移植による硬さや違和感は想定内です。しかし、痛みや赤みを伴う場合は感染の可能性もあります。痛みの感じ方には個人差もあるため、違和感があればまずはクリニックにご相談ください。
鼻尖形成の完成時期は術後約3か月です。ダウンタイムの目立つ症状が落ち着いてから、完成までは不安定な状態が続きます。緊急性を伴う場合を除き、基本的には完成まで様子を見ましょう。腫れがおさまれば、硬さも気にならなくなる可能性があります。
完成まで様子を見てもよくならなかった場合、再手術の適応になります。ただし、再手術は難易度が上がるため、一般的には、術野が展開しやすいオープン法で行われます。再手術を行ったとしても、皮膚を薄くしすぎると壊死するリスクが高くなるため、思うように鼻先が細くならないこともあります。許容できる硬さなのか、再手術を受けるのか、専門家のアドバイスも受けて検討しましょう。
鼻先の皮膚がもともと硬い場合、鼻尖形成を受けても効果が得られない可能性があります。
硬さの原因が“皮膚の厚みによるもの”であれば、鼻尖形成の適応ではないため効果は得られません。鼻尖形成では、軟骨や軟部組織を除去することはできますが、皮膚の厚みを除去することができないからです。
既に鼻先の手術をしていて瘢痕が生じた結果硬くなっているのであれば、再手術によりさらに硬くなってしまうことも考えられます。
鼻尖形成に失敗しないためには、理想の鼻より自然に見える仕上がりを優先し、術後の生活に注意して過ごし、技術力のあるクリニックで納得してから治療を受けるとよいでしょう。
鼻尖形成に失敗しないためのポイントのひとつ目は、理想の鼻より自然に見える仕上がりを優先することです。縫い寄せが強すぎると、鼻が上向きの“アップノーズ”や洗濯ばさみでつまんだような“ピンチノーズ”になってしまうこともあります。顔の一箇所だけを大きく変化させると全体のバランスが崩れてしまうこともあるでしょう。理想を追求しすぎて何度も修正手術を重ねると、硬さが出てしまうリスクもあります。
鼻尖形成術後の鼻は不安定な状態です。ダウンタイムの過ごし方次第で、不安定な症状が長引いてしまうことがあります。
刺激は瘢痕の原因になることがあります。術後はテープ固定を行いますので、一週間後の再診、オープン法で鼻柱を切開した場合は抜糸まで、そのまま剥がさずにおいてください。
洗顔やシャワーは当日から可能ですが、患部は再診・抜糸まで濡らさないようお願いします。メイクは翌日から可能ですが、患部のメイクは再診・抜糸後から、鼻をかむのは2週間控えましょう。血流がよくなることで腫れが強くなると、鼻先が柔らかくなるまで時間がかかってしまう可能性があるため、長時間の入浴や激しい運動は控え、うつぶせ寝や強い圧力をかけることの無いようにお願いします。
完成までは3か月ですが、引き続き半年程度は注意してお過ごしください。
鼻尖形成に失敗しないためには技術力のあるクリニックを選びましょう。仕上がりは医師の技術が左右しますので、クリニックのホームページで医師の技術・症例実績等を確認し、カウンセリングで不明な点や気になる点を解消しましょう。
イセアクリニックは日本形成外科学会の教育関連施設として、形成外科専門医が常駐し、多数の手術を行っています。鼻尖形成のデザイン、手術ともに、技術のある経験豊富な医師が担当。万が一仕上がりにご満足いただけない場合は、医師が完成時期を確認し、完成後1カ月以内であれば無料で再手術をいたします。ただし、同手術を初めて受ける方に限り、無料保証期間に他院で鼻の施術を受けた場合は対象外です。他院修正に関しましては、カウンセリング時にお問合せください。事前カウンセリングは納得いくまで何度でも無料で受けることができます。
鼻尖形成に関するよくある質問にお答えします。
答え
鼻先の皮膚が硬い原因が、皮膚の厚みによるものであれば、鼻尖形成の効果は得られません。既に鼻先の手術をしていて瘢痕が生じた結果硬くなっているのであれば、再手術によりさらに硬くなってしまうことも考えられます。
答え
術後のダウンタイム期間は約2週間、目立つ腫れは1週間ほどで落ち着きますが、完成までの約3か月は腫れを繰り返します。
答え
縫い寄せるだけの治療の場合やデザイン不足の場合、正面から見て鼻先を尖らせることができても、アップノーズになったり、鼻翼軟骨の頭側の切除が不十分だったりすると、横から見たときに鼻尖の頭側が少し盛り上がってもっさり丸く見える「ポリービーク変形」になるなど、不自然に見えることがありますが、バランスをみながら軟骨の一部や軟部組織を除去することで、自然な仕上がりが期待できます。
今回は以下の内容について説明いたしました。
・鼻尖形成とは
・鼻尖形成の術後は鼻先が硬くなる?
・鼻尖形成の術後で鼻先が硬い期間
・失敗ではない?鼻尖形成で鼻先が硬くなる理由
・鼻尖形成で鼻先が硬くなった場合にするべきこと
・鼻先がもともと硬い場合は鼻尖形成を受けられる?
・鼻尖形成に失敗しないためには
・イセアクリニックの鼻尖形成・再手術
鼻尖形成は鼻の先をシャープに整え小さく見せる手術です。術後は鼻先が硬くなることも。腫れによる硬さは1週間程度で落ち着きますが、移植軟骨の硬さが残ることがあります。術後に鼻先が硬くなってしまった場合、完成まで待ち、クリニックに相談しましょう。場合によっては再手術という選択もあります。もともと皮膚が厚い場合は効果が得られず、手術による瘢痕などで硬くなっている場合は再手術でさらに硬くなってしまうことがあります。鼻尖形成に失敗しないためには、自然に見える仕上がりを優先し、術後の生活に注意して過ごし、技術力のあるクリニックで治療を受けましょう。