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  • 鼻プロテーゼの手術方法は?ダウンタイム、メンテナンスや入れ替えは必要?

    投稿日:
    2023/03/27
    プロテーゼ隆鼻術 手術方法
    酒井 新介医師
    著者
    東京イセアクリニック
    日本形成外科学会 認定専門医
    技術指導医
    酒井 新介

    Shere

    鼻を高くする、シャープな鼻スジを作る治療「鼻プロテーゼ」、その具体的な手術方法をはじめダウンタイムの期間や症状、術後の生活上の注意点を紹介します。さらに、気になる鼻プロテーゼのずれ、メンテナンスや入替の必要性について、ポイントを解説します。

    鼻プロテーゼとは

    鼻プロテーゼとは、正式には「プロテーゼ隆鼻術」という治療法で、鼻スジに人間の軟骨に似た医療材料「プロテーゼ」を挿入し、高さ出しやシャープな鼻スジを作ることができます。プロテーゼは体内に入ってもほとんど変質せず、アレルギーも起こりにくい素材です。挿入時は、鼻の穴の中を切り開くため、傷跡が外から目立つことはありません。半永久的に効果を得られますが、気持ちの変化などによりプロテーゼを除去したい場合は、取り出すことも入れ替えることもできます。

    鼻プロテーゼの手術方法

    鼻プロテーゼの手術手順は以下の通りです。                                         

    1. 患者様の鼻の形やご希望に応じ、鼻プロテーゼの長さや厚さを調整し挿入位置を皮膚上にマーキング
    2. 局所麻酔の注射をする
    3. 片方の鼻の穴からメスを入れ、10~15㎜程度切り開く
    4. 骨膜(骨を包む薄い膜)をハサミで切開し、骨膜下を剥離子(骨膜をはがす専用の医療器具)で丁寧に剥がし、プロテーゼをいれるためのスペースを作成
    5. 骨膜下にできたスペースにプロテーゼを挿入
    6. 切開部を溶ける糸で縫い合わせる

    局所麻酔を用いるため、術中の痛みは感じません。注射が不安な人や痛みに弱い人などは、ご希望に応じ局所麻酔時に補助的に笑気麻酔や静脈麻酔をご利用いただくことができます。
    縫合に用いる糸は徐々に吸収されるため、抜糸は不要です。

    こちらの症例を詳しく見る

    ダウンタイムの期間や経過は?

    鼻プロテーゼのダウンタイム期間は約2週間です。主な症状は痛み、腫れ、内出血。約3か月で完成します。

    痛みは術後に処方される鎮静剤を内服していただければ、ほとんどの場合、日常生活に支障なく過ごすことができます。

    腫れや内出血はファンデーションやコンシーラーなどのメイク、マスクでカバーすることができますが、人によっては鼻周囲から目元まで内出血が広がるなど、症状が強くあらわれ目立つこともあります。心配な方は、可能であれば余裕をもったスケジュールで手術を受けていただくとよいでしょう。

    術後の注意点

    術後は患部を保護するために医療用テープを貼らせていただき、その上にギプス固定致します。可能であれば、術後5~7日目の受診時まで、テープとギプスはなるべくつけたままでお過ごしください。そのほかの術後の生活上の注意点は、以下の通りとなっています。

    • 当日から可:メイク・洗顔・シャワー・スキンケア・コンタクト(いずれも患部は避ける、濡らさない)
    • 1週間後から可:入浴・飲酒・喫煙・まつエク
    • 2週間後から可:鼻をかむ・メガネ・軽い運動
    • 1か月後から可:激しい運動

    シャワーや洗顔では、固定が取れやすくなるため、固定部に水が入らないよう、また強く擦ったりしないようご注意ください。血流がよくなることでダウンタイムが長引くことや、症状が強く出ることがあるため、長時間の入浴や激しい運動は避けてください。過剰な塩分摂取や飲酒はむくみを招くので控えましょう。圧迫やうつぶせ寝はプロテーゼがずれる原因となるのでしないでください。

    鼻プロテーゼはずれる?

    鼻プロテーゼがずれる原因には2つあり、1つは医師の技術力不足、もう一つは術後の生活によるものです。

    プロテーゼサイズが小さすぎたり、ポケットの大きさ、位置、入れる層を誤った場合、鼻根(鼻の付け根)の皮膚が薄くなり赤みが続いたり、ぐらつき、ずれ、飛び出しなどの症状が表れることがあります。鼻プロテーゼには医師の技術が表れます。失敗しないために、実績のあるクリニックを選びましょう。  

    術後3か月程度で完成しますが、6か月以内は鼻をぶつけるとずれやすくなります。注意してお過ごしください。

    メンテナンスは必要?入替時期は?

    基本的にメンテナンスや入替は不要です。シリコンプロテーゼにはI型とL型があります。L型シリコンプロテーゼは、鼻の先端の皮膚を長期にわたり圧迫するため、皮膚が薄くなったり赤くなったりすることがあります。過去にL型を挿入した方の中には、I型への入れ替えをする方もいます。

    クリニックを選ぶ際に確認したいこと

    クリニック選びの際はホームページで多くの実績があること、費用に含まれているものを確認し、事前のカウンセリングで納得してから治療を受けましょう。

    多くの実績があるか

    鼻プロテーゼの仕上がりは医師の技術力に左右されます。ホームページなどに目を通し、医師の経歴は記載されているか、経験豊富な医師がいるか、症例実績が掲載されているか、仕上がりはきれいか、などを確認し、クリニックを選びましょう。

    麻酔、診察料、施術料などが含まれているか

    料金体系はクリニックごとに異なるため、メニューに書かれた料金の他に、麻酔や診察料などの追加料金がかかることがあります。また、術後のアフターケアや再手術保証があるかどうかも、治療を受ける前に確認しておきましょう。

    カウンセリングで納得してから治療を受ける

    カウンセリングでは、ご自身の理想を医師に伝えることはもちろん、元の形を生かした最適なデザインをみつけましょう。医師が顔全体のバランスや機能的に問題のないデザインを提案します。納得したうえで、医師と完成イメージを共有してから治療に臨みましょう。イセアクリニックではカウンセリングは納得いくまで何度でも無料です。

    鼻プロテーゼに関するよくある質問

    仕事はいつからできますか?

    答え

    ダウンタイム症状として2週間ほど腫れがみられ、うち2.3日程度は強い腫れがあり、少なくとも4日間のテープ固定ならびにギプス固定が必要です。内出血はコンシーラーなどのメイクやマスクで隠すことができます。痛みは鎮痛剤の内服で抑えられます。症状が気になる方は、可能であれば、4日から1週間程度休みをとっておくとよいでしょう。

    まとめ

    今回は以下の内容について、お伝えしてきましょう。

    ・鼻プロテーゼとは

    ・鼻プロテーゼの手術方法

    ・ダウンタイムの期間や経過は?

    ・術後の注意点

    ・鼻プロテーゼはずれる?

    ・メンテナンスは必要?入替時期は?

    ・クリニックを選ぶ際に確認したいこと                                                              

    鼻プロテーゼは、鼻スジに医療材料「プロテーゼ」を挿入し、高さを出したりシャープな鼻スジを作ったりする治療法です。鼻の中からプロテーゼを挿入するため、見えるところに傷が残りません。約5日から1週間後の再診までテープ固定ならびにギプス固定を行います。ダウンタイムは約2週間、痛み、腫れ、内出血などがあり、メイクで隠せる程度です。術後はダウンタイム症状を長引かせないよう、患部を濡らさないよう注意し、血流を促進するような長時間の入浴や激しい運動、プロテーゼがずれるような圧迫やうつぶせ寝は避けて過ごしましょう。完成までは約3か月です。基本的にメンテナンスは不要です。クリニックを選ぶ際には、医師の技術力や実績があるか、治療費以外の費用の有無も確認し、納得してから治療に臨みましょう。

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