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鼻筋・顎・おでこの整形の選択肢として挙がるのが「ヒアルロン酸注入」と「プロテーゼ」です。ヒアルロン酸とプロテーゼには、どちらもメリット・デメリットがあります。それぞれの症例写真を掲載するので、どちらがより満足のいく仕上がりを得られるか、ご自分に合った施術を選ぶことができるよう比較ポイントを紹介します。
鼻筋や顎、おでこなど顔の形を整える治療には、いくつかの種類があります。
ヒアルロン酸注入はプチ整形とも呼ばれおり、ダウンタイムが内出血と腫れが一時的に起こりますが、殆どの方が翌日から目立つことがありません。その他の施術は外科治療のためダウンタイムを伴いますが、効果は半永久的です。
美容整形のなかでも代表的な治療、ヒアルロン酸注入とプロテーゼ。アプローチする場所や得られる効果は似ていますが、施術の仕組みや効果の持続期間などは対照的です。それぞれの違いについて、紹介します。
ヒアルロン酸はもともと人体にあるゼリー状の成分です。ヒアルロン酸製剤を注入することで、おでこを丸くすることや、鼻筋や顎をシャープにしてメリハリを出すことができます。形をしっかり作りたい場合のヒアルロン酸は硬めの製剤を用いますが、時間の経過とともに体内に吸収されてしまうため、効果の持続期間は長くて2年程度です。
プロテーゼは心臓の手術にも用いられる比較的安全な医療材料です。鼻の中や口の中を切りプロテーゼを挿入するので、見えるところに傷は残りません。腫れ、痛み、内出血などのダウンタイム症状がありますが、効果は半永久的です。
ヒアルロン酸注入とプロテーゼのどちらがおすすめかは、受ける人次第です。それぞれにメリット・デメリットがあります。お試しとしてやりたいか半永久的な効果を得たいか、メスを入れてもよいか入れたくないか、ダウンタイムを取れるか取れないか、予算はあるか、などのご要望をもとにご検討いただくとよいでしょう。
ヒアルロン酸注入とプロテーゼの比較ポイントを、4つ挙げて説明します。
イセアクリニックを例に料金を比較してみましょう。
ヒアルロン酸注入の相場は1㏄当たり20,000円~150,000円程度ですが、クリニックにより料金体系が異なり、製剤の単位、針代やアフターケア代の有無などの違いがあります。イセアクリニックは部位毎の料金設定をしており、注入量は無制限、針代やアフターケア代も含んでいます。ジュビダームビスタとクレヴィエルは鼻や顎の成形に適した硬めのヒアルロン酸製剤です。
ヒアルロン酸に比べ、プロテーゼの料金は約2.5~3.5倍かかりますが、効果は半永久的です。ヒアルロン酸の効果が続くのはジュビダームビスタが約1~2年、クレヴィエルが約12~15か月。ヒアルロン酸注入を何度も繰り返すなら、プロテーゼの方がコストパフォーマンスがよいと言えます。
施術のリスクが心配ならば、外科手術よりはヒアルロン酸がおすすめです。
プロテーゼはメスを入れること、異物を体内に入れることにより、感染、血腫、アレルギー、瘢痕形成のリスクがあります。プロテーゼが皮膚を刺激して赤みが出たり、飛び出したりすることもあります。ただし、ヒアルロン酸注入もアレルギーや感染リスクはゼロではなく、誤って血管に注入すれば血管を詰まらせるリスクがあります。
仕上がりレベルの高さを求めるならばプロテーゼがおすすめです。
プロテーゼは固形で、挿入後に体内で吸収や分解されることもなく、変形もありません。ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されてしまう性質があるため、同じ形を保つにはこまめな注入が必要となります。ヒアルロン酸の種類によっては、注入後に製剤が周囲に広がり形が崩れてしまうこともあります。継続して同じ形を維持するのは難しい性質です。
ヒアルロン酸とプロテーゼの1番大きな違いは、メスを使うか使わないかです。手術やダウンタイムへの抵抗があるならヒアルロン酸注入がおすすめです。
ヒアルロン酸は注入のみのため、ダウンタイムが内出血や腫れとなりますが外科的治療のものよりは比較的少ない期間となります。プロテーゼは鼻の中を切るため、痛みや腫れ、内出血などのダウンタイム症状や瘢痕リスク、術後に1週間固定テープを貼る必要もあります。痛み止めを内服したり、メイクで内出血をカバーしたりしながら翌日から仕事は可能ですが、固定テープもあり、眼鏡やマスクなしで人に会うのに抵抗がある人にはお勧めしません。
ヒアルロン酸とプロテーゼ、どちらを選択するかは、ご自身の満足できる仕上がりが得られるかどうかです。手術が技術的に成功し、他人から見て十分な仕上がりだとしても、患者様が抱いていた仕上がりイメージと違った場合、「失敗した」「修正したい」と感じるものです。まずは、多くの症例の中から、ご自身のお悩みや状態と似た症例を参考にしてみましょう。
ヒアルロン酸注入とプロテーゼの両方を行う、という選択肢もあります。
ヒアルロン酸は時間の経過とともに吸収されるため、まずはプロテーゼを挿入し、ヒアルロン酸で微調整を行うことができます。プロテーゼは入替も可能ですが、一度手術をすると2回目の方がダウンタイムは長くなり症状も重くなる傾向があるため、ダウンタイムが取れないときに利用することもできます。
一方、ヒアルロン酸注入を試みたあと、維持しやすさを考えプロテーゼに変更する人もいるでしょう。先にヒアルロン酸を注入している場合は、製剤が体内に残っている可能性があるため、一旦ダーゼで製剤を溶解してからプロテーゼを挿入します。
プロテーゼの症例を写真と共に解説します。
ヒアルロン酸にするかプロテーゼにするか、自分に合った施術を選ぶポイントは、”優先する基準を決める”、”極端に安いクリニックを避ける”、”実績のあるクリニックに納得するまで相談する”ことです。
ヒアルロン酸にもプロテーゼにもそれぞれメリット・デメリットがあります。ご自身が優先したいものがコストパフォーマンスなのか、リスクなのか、仕上がりなのか、基準を決めて選択しましょう。
相場に比べて極端に安いクリニックは選ぶべきではありません。
美容医療は自由診療のため料金設定はクリニック次第ですが、相場は存在します。極端に安い場合、技術力の低い医師や安全性の確認が不十分な製剤を使用している可能性など、安くなる理由があります。また、料金表示が製剤代のみ、治療費のみで、合計額は高額だったという場合もあります。料金をチェックするときは、極端に安くないことや含まれるサービス内容、製剤の種類などを確認しておきましょう。
治療の仕上がりは医師の技術により左右されます。プロテーゼにしてもヒアルロン酸にしても、失敗する原因は医師の知識や技術の不足、患者様と医師とのコミュニケーション不足です。
高い技術を持つ医師が在籍する、実績のあるクリニックを選びましょう。事前にホームページなどに掲載された症例や医師の経歴を確認し、比較ポイントに照らし合わせ、カウンセリングで希望を伝えながら、リスクについても納得するまで相談しましょう。
今回は以下の内容について説明させていただきました。
・鼻筋・顎・おでこの整形
・ヒアルロン酸注入とプロテーゼの違い
・ヒアルロン酸注入とプロテーゼどちらがおすすめ?
・ヒアルロン酸注入とプロテーゼの比較ポイント4つ
・おすすめの軸は自分の満足できる仕上がり
・ヒアルロン酸注入とプロテーゼ両方という選択肢も
・プロテーゼの症例写真
・ヒアルロン酸の症例写真
・自分に合った施術を選ぶには
鼻筋や顎、おでこの形を作る治療の代表例がヒアルロン酸注入とプロテーゼです。ヒアルロン酸は注入治療でダウンタイムはありませんが、効果は長くても2年程度です。プロテーゼは外科治療でダウンタイムがありますが効果は半永久的です。それぞれにメリット・デメリットがあるため、コストパフォーマンスや仕上がり、リスク、ダウンタイムなどで比較してみましょう。自分に合った施術を選ぶには、治療に対するご自身の優先順位を決め、極端に安いクリニックを避け、実績のあるクリニックに相談することです。