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  • 鼻翼縮小の修正の方法と注意点

    投稿日:
    2023/04/28
    鼻翼縮小
    酒井 新介医師
    著者
    東京イセアクリニック
    日本形成外科学会 認定専門医
    技術指導医
    酒井 新介

    Shere

    鼻翼縮小は小鼻や鼻の穴を小さくする手術。鼻翼縮小の修正とはどのようなものでしょうか。鼻翼縮小の修正手術の適応条件、ケース別の修正方法と流れ、修正の注意点を医師が解説します。

    鼻翼縮小の修正とは

    鼻翼縮小は、主に切開法により半永久的な効果が得られる手術です。修正が求められるのは“手術に失敗した場合”と”手術には成功したものの患者様の理想イメージと仕上がりが異なった場合”とがあります。
    非切開法の「埋没法」による治療は“元に戻る”ため、効果を維持するにはやり直す必要があります。

    初回手術を受けたクリニックで修正保証がついている場合もあれば、修正を行っていないクリニックもあり、その場合は「他院修正」を受け付けているクリニックで修正を受けることになります。修正メニューの有無や料金はクリニックにより異なります。

    鼻翼縮小の修正の適応条件

    鼻翼縮小の修正の適応条件は、「仕上がりに満足できていない状態やトラブルがあり、尚且つ術後約3か月程度経ち完成していること」「感染症状があった場合は落ち着いていること」です。

    仕上がりに満足できていない状態やトラブルとは、例えば、鼻翼縮小をしたのに効果が感じられなかった、かえって鼻の穴が目立ってしまった、不自然な仕上がり、左右差が生じている、傷跡が目立つ、感染を起こした、元に戻った、などが挙げられます。
    完成までの期間は不安定な状態が続き、腫れがあらわれることもあります。完成後までは形が定まらないため、修正できるのは、完成後になります。

    鼻翼縮小の修正の方法と流れ

    鼻翼縮小の修正方法は、修正が必要となった原因によって異なります。効果が足りなかった場合、切除しすぎた場合、感染を起こしている場合の修正の流れを、それぞれ紹介します。

    効果が足りなかった場合

    鼻翼縮小をしても効果が足りなかった場合は、鼻翼縮小のやり直しになります。内側法で皮膚切除が少なすぎた場合やフラップ法を併用できなかった場合、埋没法を選択した場合は、元に戻ってしまうことがあります。
    初回手術同様、局所麻酔をしてから切開を行い、縫合を行います。小鼻の張り出しは外側法、鼻の穴の大きさなどの悩みは内側法が適しており、別の術式では効果が得られません。

    切除しすぎた場合

    切除しすぎると鼻の穴が小さくなり過ぎたり、小鼻の付け根の膨らみがなくなったり、不自然な印象になります。小鼻の付け根の膨らみを切り過ぎてしまったときの対処法のひとつが、複合組織移植。耳から軟骨付きの皮膚を移植します。しかし、移植組織は質感、色調ともに周囲の組織に完全になじむことはありません。このため、通気障害など明らかな機能異常を伴う場合に限り選択されます。通常は、鼻尖形成や鼻孔縁挙上により、鼻孔の形態を変化させたり、小鼻の付け根の丸みを出すように再縫合したり、全体的なバランスを整えることで、より自然な印象に近づけます。

    感染を起こしている場合

    感染の原因として、内側法においてフラップが十分にデヌードされていない場合や、もしくはフラップの代わりに用いた埋没糸、外側法における中縫いの吸収糸が考えられます。感染を放置してしまうと腫れだけでなく組織が硬くなってしまいますので速やかな対処が必要です。患部の熱感や腫れに気づいたら、直ちにクリニックに相談しましょう。

    その他の場合

    修正理由には、「傷跡が気になる」というケースも。医師の技術に関わらず、体質により傷跡が盛り上がってしまう場合もあります。傷跡の赤みがあり、膨らんでいる場合は、ステロイド注射が第一選択となります。ひきつれが生じている場合、目立つ穴のような傷跡は一旦切除して縫合しなおします。白く成熟しているものの目立つ傷跡には、フラクショナルレーザーが有効で、目立たなくすることができます。

    鼻翼縮小の修正の注意点

    鼻翼縮小の修正の注意点は、一度目よりも難易度が高くなること、感染が治まってから行うこと、やりすぎないことです。

    1度目の手術より難易度が高い

    手術は回数を重ねるほど、難易度が上がります。
    手術した部位は組織の癒着がおこり硬くなるため、再手術は癒着を丁寧に剥がしながら行わねばなりません。修正を重ねるほど時間がかかり、難易度が上がります。難易度が上がれば、きれいに仕上がらない可能性もあります。

    感染が治まってから行う

    感染を起こしている場合は、感染が治まってから修正を行います。
    感染の治療は、感染源を同定し取り除くことが大切で、漫然と点滴や内服など抗生剤を用いてはなりません。感染が治まる前に修正をしてしまうと、回復が遅くなったり、再感染が起こったりする可能性があります。

    やりすぎないこと

    必要以上に修正を繰り返すと、不自然な仕上がりになる可能性があります。全体のバランスが崩れて鼻の頭や鼻の穴が大きく見えたり、切除しすぎて小鼻が直線的になったりします。バランスを取り戻すには、皮膚や軟骨の移植、鼻尖形成などの別の治療を行うことになり、身体的にも経済的にも負担となってしまいます。

    修正するなら技術力のあるクリニックがおすすめ

    鼻翼縮小の切開法では、小鼻の皮膚を切除します。一度切除した皮膚は元に戻りません。デザインも含めて、技術力が求められます。

    修正は初回手術以上に難易度があがるため、技術力のあるクリニックを選択する必要があります。修正を受けるのであれば、再手術保証があるクリニックや他院修正を行っているクリニックの症例写真や症例数などを確認し、実績のあるクリニックを選びましょう。   

    こちらの症例を詳しく見る

    鼻翼縮小に関するよくある質問

    鼻翼縮小に関するよくある質問にお答えします。

    鼻翼縮小後、効果が感じられない場合は修正できますか?

    答え

    鼻翼縮小の効果を得られなかった場合、完成後に診察をさせていただき、適応であれば修正が可能です。まずは無料カウンセリングでご相談ください。

    鼻翼縮小をして元に戻ってしまった場合、修正できますか?         

    答え

    糸のみの方法で鼻翼縮小をすると、元に戻ることがあります。その場合、再度糸のみの治療を行ってもまた元に戻ってしまいます。切除を行う術式で修正することで、戻りにくくなります。まずは、無料カウンセリングで状態を診させていただきます。

    鼻翼縮小で出来た傷跡は修正できますか?

    答え

    外側法でできた傷跡は、半年~1年ほどかけて薄く白く目立たなくなっていきます。傷が盛り上がってしまった場合、膨らんだ部分を切り取るなどの方法があります。

    まとめ

    今回は以下の内容について説明しました。

    ・鼻翼縮小の修正とは

    ・鼻翼縮小の修正の適応条件

    ・鼻翼縮小の修正の方法と流れ

    ・鼻翼縮小の修正の注意点

    ・修正するなら技術力のあるクリニックがおすすめ

    鼻翼縮小の修正は手「術に失敗した場合」と「手術には成功したものの患者様の理想イメージと仕上がりが異なった場合」に希望されることがあります。鼻翼縮小の修正における適応条件は「仕上がりに満足できていない状態やトラブルがあり、尚且つ術後約3か月程度経ち完成していること」「感染症状があった場合は落ち着いていること」です。修正方法としては、効果が足りなければ再度鼻翼縮小を行い、切除しすぎた場合はバランスを取る別の治療を行います。感染があれば、治まるまで待ちましょう。修正は初回よりも難易度が上がり、やりすぎると不自然になることもあります。修正は、技術力のあるクリニックで受けましょう。

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    美容外科・皮膚科
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