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  • 鼻翼縮小のリスクは?元に戻る?痛みや腫れ、傷、失敗を防ぐ方法を紹介

    投稿日:
    2022/02/10
    リスク 鼻翼縮小
    酒井 新介医師
    著者
    東京イセアクリニック
    日本形成外科学会 認定専門医
    技術指導医
    酒井 新介

    Shere

    こんにちは。東京イセアクリニック所属、日本形成外科学会認定専門医の酒井新介です。

    小鼻を小さくする「鼻翼縮小」の治療には、どのようなリスクがあるのでしょうか。鼻翼縮小の概要、鼻翼縮小に向かない人、失敗を防ぐポイントを紹介します。

    鼻翼縮小とは?

    鼻翼縮小」は鼻翼(小鼻)の横幅を切り取り小さくしたり、鼻の穴のスペースを小さくしたりする治療法です。鼻翼(小鼻)が大きい、小鼻を小さくしたい、広がりが気になる、鼻の穴を小さくしたい、鼻全体を小さく見せたいなどとお悩みの方におすすめの治療のひとつです。

    鼻翼縮小には鼻の内側を切る内側切除法と外側を切る外側切除法、内側も外側も切除する内側外側切除法という3つの方法があります。また、鼻孔の外側で鼻翼の幅を小さくする鼻翼狭小術という方法もあります。それぞれに適した条件があり、適切な術式を選ばないと、バランスが悪く不自然になります。

    鼻翼縮小の手術方法

    鼻翼縮小の手術方法を具体的に紹介します。

    内側切除


    鼻の横幅を短くする手術です。鼻の穴が横方向に大きく、小鼻の付け根の溝より鼻翼が張り出していない場合は、内側切除が適しています。
    鼻の穴の中で皮膚を切除する単純内側切除法と、鼻の穴の中から小鼻の付け根にかけて切開する皮弁法があります。皮弁法では切開した組織は完全に切除せず、切開した組織を利用して皮弁(軟部組織弁)を作成します。人中の真下に皮下トンネルを作成し、トンネル内で皮弁同士を縫合することで、鼻翼を引き締め、後戻りを予防します。

    内側切除単純法

    1. 鼻の穴の内側に紡錘形(ラグビーボール型)に切開する線をマーキングします
    2. 局所麻酔を注入
    3. デザインにそって皮膚を切開
    4. 切開部分を縫合
    5. 5~7日後に抜糸

    内側切除皮弁法

    1. 鼻の穴の内側を中心に(一部傷あとは鼻の付け根の内側に出ます)、三日月形に切開する線をマーキング
    2. 局所麻酔を注入
    3. デザインにそって皮膚を切開し、皮弁を作成
    4. 左右の皮弁を作成した皮下トンネル内で縫い合わせる
    5. 鼻の穴の中から鼻翼の付け根にかけての切開部分を縫い合わせる
    6. 5~7日後に抜糸

    外側切除

    小鼻の張り出した外側部分を小さくする手術です。小鼻の付け根より鼻翼が張り出している場合は、外側切除が適しています。メスを入れますが、鼻翼と頬の境目の溝に切開線を置くため、傷あとは目立ちにくいです。

    1. 鼻翼と頬の境界線に、三日月形に切開する線をマーキング
    2. 局所麻酔を注入
    3. デザインにそって皮膚を切除
    4. 切開部分を縫合
    5. 5~7日後に抜糸

    鼻翼狭小術

    鼻の穴の外側の小鼻を細くする手術です。小鼻自体が太い場合、横から見て小鼻が下に垂れ下がっている場合に、鼻翼狭小術の適応となります。傷あとは鼻孔の外側にできますが、性質の同じ皮膚同士を縫合するため比較的目立ちません。

    1. 鼻孔の外側に三角形の切開線をマーキング
    2. 局所麻酔を注入
    3. デザインに沿って皮膚を切除
    4. 三角形の底面で、鼻翼の付け根の溝に沿って切開を延長し形を整えながら縫合
    5. 5~7日後に抜糸

    麻酔方法

    手術前に鼻に表面麻酔を塗布してから、局所麻酔を注入します。局所麻酔は極細針を使用しており、表面麻酔の効果で注射の痛みを抑えられます。また、手術中は局所麻酔が効いているので痛みを感じません。不安や痛みを感じやすい人は、補助的に笑気麻酔もご利用いただけます。さらに、静脈麻酔であれば眠った状態で受けられるため、恐怖心の強い人にお選びいただいています。

    鼻翼縮小の向かない人

    鼻翼縮小術や鼻翼狭小術は鼻の穴が横に広がっていたり、小鼻自体が大きく、張り出しが強かったり太かったりする人に適しています。
    鼻先の高さが低いことが原因で小鼻が横に広がって見える人は、鼻先の高さを変える手術が必要です。
    また、鼻が全体的に大きな場合は、鼻先をとがらせる手術を先に行わないと、小鼻を小さくすることでより団子鼻が目立つ傾向にあります。鼻先をとがらせるためには、「鼻尖形成術」や「鼻中隔延長」が必要となります。
    鼻尖形成術は、鼻先や鼻柱にご自身の軟骨を移植し鼻先をとがらせて、鼻をシャープに見せる手術です。
    鼻中隔延長は、鼻の穴の間の壁にご自身の軟骨を移植して、鼻先の向きを変えたり、鼻先を高くしたりする方法です。いずれの方法でも、鼻先の高さを出すことで、小鼻が前に引っ張られて外への張り出しが目立たなくなります。

    鼻翼縮小のリスクは?

    鼻翼縮小のリスクには手術に伴うリスクと「左右差」「後戻り」などの整容的なリスクが挙げられます。

    手術によるリスク

    外科手術にはリスクがつきものです。手術には、術後の腫脹・血腫、感染、創部離開、瘢痕(傷あと)のリスクがあります。

    術後の腫脹・血腫

    切開する範囲が小さいため血腫や腫脹のリスクは低いです。しかし、内出血が創部を超えて広がることが まれにあります。2週間ほどで徐々に黄色に変化し消失します。

    感染

    感染のリスクがあるため、創部は清潔に保ってください。創部が乾燥しないように1日2回軟膏を塗布して下さい。予防のために抗生剤を内服していただきます。洗顔は可能です。

    創部離開(傷が開くこと)

    鼻翼縮小の場合、創部に緊張がかかることがなく、血流が豊富なため創部離開のリスクは低いです。

    傷あとの赤み

    傷あとは3か月ほど赤みが続きますが、半年から1年でほとんど目立たなくなります。

    手術によるリスクを軽減するための鼻翼縮小術後の注意点

    術後は、創部の回復過程にあるため、回復を妨げる行為を避けて過ごす必要があります。洗顔やシャワーは当日から可能です。
    創部を避けたメイクや、コンタクトレンズの着用など創部と直接関係がない場所においての制限はありません。
    入浴、飲酒や運動など身体を温めたり血行をよくしたりする行為は腫れや内出血を長引かせるリスクがあるため、腫れが落ち着く1週間後からにしてください。2週間経過していれば全く問題ありません。
    痛み・腫れ、内出血などのダウンタイム症状は2週間ほど続きます。痛みは処方する内服薬を服用することで抑えられます。腫れや内出血もファンデーションやコンシーラーでカバーできます。2週間経過すると創部は安定し腫れも消退しますが、完成するまでは約6か月と考えてください。

    整容的なリスク

    鼻翼縮小の手術において起きうる整容的な問題として、目立つ傷あとと後戻りが挙げられます。
    傷あとは外側法、鼻翼狭小術で目立ちやすく、後戻りは内側法で生じやすいです。いずれも適切な手術手技によって防ぐことができます。
    また場合によって、創部周囲の緊張を緩和する目的でボトックス注射を併用することもあります。仕上がりは医師の正しい知識、デザイン力、手技のスキルに左右されますが、最も大切なことは手術適応があるかどうか、またはどの術式が患者様に適しているかどうかを見極めることです。
    適切な術式を選ばないと、鼻孔の形態のみならず鼻全体のバランスが悪く不自然になります。そもそも団子鼻が目立つ場合、小鼻を小さくしたことでバランスが変わり、鼻の頭が大きく見えるようになる可能性がある場合は、「鼻尖縮小術」を併用する必要があります。

    万が一、鼻翼縮小で不自然な形態になってしまったら、再手術をする必要があります。切除が不十分であれば、適切な範囲を見極めたうえで再切除を行いますが、切除しすぎや切除範囲の誤りで「鼻の穴が角ばる」「鼻の穴が狭まる」「鼻の穴に丸みがない」状態になってしまった場合は、修正が極めて困難です。
    耳から皮膚と軟骨を採取して形を整える必要があります。このため、適切な術式の選択と過度な切除にならないよう慎重に手術を行う必要があります。

    鼻翼縮小の失敗を防ぐには?         

    鼻翼縮小の失敗を防ぐには、実績のあるクリニックや再手術保証のあるクリニックを選び、自分にあった治療をカウンセリングで納得してから治療を受けることが大切です。

    実績のあるクリニックを選ぶ

    仕上がりは医師の技術力に左右されます。技術不足により仕上がりのバランスが悪いことや、傷あとが目立つことがあります。経験豊富な医師がいるか医師の経歴を確認し、デザインや仕上がりがわかる症例をホームページなどで確認し、クリニックを選びましょう。

    カウンセリングで納得してから治療を受ける

    治療を受ける前に、カウンセリングを受け、疑問点を解消しましょう。ご自身の理想はもちろん、元の形を生かした最適なデザインをみつけ、納得したうえで、医師と仕上がりイメージを共有してから治療に臨みましょう。イセアクリニックでは医師とのカウンセリング、カウンセラーとのカウンセリングともに、納得がいくまで何度でも無料です。

    自分に合った治療を選ぶ

    鼻翼縮小には内側切開(単純法・皮弁法)、外側切開、両方の組み合わせ、鼻翼狭小術による術式があります。
    小鼻がかなり大きい人は内側切開法ではあまり変化が出ないどころか、コンセントの差し込み口のような不自然な鼻孔の形態になってしまいます。鼻の穴が大きく小鼻も外側に張っている人は、内側切開法と外側切開法の両側からのアプローチが必要です。鼻の穴を小さく見せたいという希望に対しても、鼻孔縁下降術や鼻中隔延長など鼻翼縮小以外が適していることもあります。ご自身の状態を知り、理想を叶えるために最適な治療を選択しましょう。

    やりすぎない

    たくさん切除すれば小さくなるというものではなく、切除しすぎると顔全体のバランスが崩れ、身体的負担も増してしまいます。小鼻を切り取りすぎると、鼻の穴がコンセントの差し口のように縦長になってしまったり、丸みがなくなり、下から見ると三角になったり、鼻の穴が角ばったりすることがあります。必要な治療が別の部位にある可能性もあります。気になる点があれば、カウンセリングなどで相談するのもよいでしょう。

    再手術保証のあるクリニックを選ぶ     

    イメージ通りに仕上がっても、気が変わることはあります。万が一仕上がりにご満足いただけない場合は、完成後1年以内であれば無料で再施術をいたします。しかし、創部の腫脹や傷あとなどが落ち着く完成までは、6か月ほどかかるため、経過をみて再手術が必要か見極める時期を待つことも大切です。

    鼻翼縮小に関するよくある質問

    Q.小鼻を小さくして呼吸しづらくなりませんか?

    A.デザインは解剖学を熟知した医師が、顔全体のバランスを見ながら行います。患者様のご要望のまま大きく切除してしまうと、鼻の穴が小さくなりすぎてしまうことがありますが、見た目のバランスと機能的バランスを考慮してデザインします。カウンセリングで医師とイメージを共有し、納得していただいてから治療に臨むため、技術と経験のある医師であれば、呼吸ができなくなるほど極端に鼻の穴を小さくすることはありません。

    まとめ

    今回は以下の内容について、お伝えしました。鼻翼縮小とは

    ・鼻翼縮小とは
    ・鼻翼縮小の手術方法は?
    ・鼻翼縮小のリスクは?
    ・鼻翼縮小の失敗を防ぐには?

    鼻翼縮小は、小鼻を切り取り小さくする治療です。鼻の状態に合わせ、内側切開法と外側切開法、鼻翼狭小術を選択します。外科手術なので、血腫・感染・瘢痕のリスクや痛み・腫れ・内出血などのダウンタイム症状、術後生活の制限といった注意点もあります。治療の失敗を防ぐためには、実績のあるクリニックやご自身に合った治療法を選ぶことが大切です。

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