こんにちは。形成外科医の鈴木知佳です。
鼻を高くしたい、鼻筋を通したいときの治療法のひとつが「鼻プロテーゼ」です。
とはいえ、具体的に何をするのか、手術を受けることにデメリットはないかなど、わからないことがあるほど不安が増すものです。後悔することなく理想の鼻を手に入れるため、鼻プロテーゼをするときのデメリットやリスク、失敗しないための方法を紹介し、よくある質問にお答えします。
鼻プロテーゼとは、理想の鼻を手に入れるために、鼻筋に人間の軟骨に似た医療材料「プロテーゼ」を挿入し、高さを出したり、シャープな鼻筋を作ったりすることができる治療法です。
鼻プロテーゼには、以下のデメリットがあります。
・5-7日間の固定が必要
・内出血やむくみなどダウンタイムの症状が出る
・痛みがある
鼻プロテーゼの治療後、5~7日後に再度ご来院のうえ診察を受けていただきます。
医師が診察を行い、問題がなければ鼻につけた固定テープまたはギプスを外します。固定している間は、強い腫れがでやすい時期でもあります。
可能であればお仕事を休んでいただき、人目が気になる場合はマスクで隠すことができますので、再診まではテープまたはギプスをなるべくつけたままでお過ごしください。固定を外した後も、完成までは不安定な状態が続きますので、鼻をぶつけたりしないように注意しましょう。
鼻プロテーゼのダウンタイムは約2週間。
腫れや内出血など、症状が安定しない状態が続いた後、約3か月で完成します。内出血は鼻付近から目元まで広がる場合があり、ファンデーションやコンシーラーなどのメイクでカバーすることができますが、目立つこともあります。術後は余裕をもったスケジュールで手術を受けていただくと安心です。
局所麻酔を用いるため、術中の痛みは感じません。
術後の痛みは麻酔が切れてから現れますが、術後に処方される鎮痛剤で抑えられる範囲内の鈍痛です。もっとも痛みを感じるのは、局所麻酔の注射のときです。注射の痛みが苦手な方には、ご希望に応じ局所麻酔前に鼻から吸い込むタイプの笑気麻酔をご利用いただくこともできます。
鼻プロテーゼの治療にはリスクもあります。
例えば、プロテーゼサイズの誤りや高くしすぎなど挿入前の調整不備、皮膚の直下に入れてしまうことなどにより、鼻先の皮膚が薄くなったり、赤みとなったり、ぐらついたり、ずれたり、飛び出したりといった症状が表れてしまうことがあります。また、技術的な問題はなくとも、仕上がりがイメージと違った、ということもあります。また、人工物ですので、感染のリスクもあります。
プロテーゼは抜去や入替が可能ですが、失敗しないに越したことはありません。鼻プロテーゼの治療で失敗しないために、実績のあるクリニックを選び、しっかりとカウンセリングを受けましょう。
鼻プロテーゼの仕上がりは医師の技術力に左右されます。ホームページなどの情報をもとに、経験豊富な医師がいるか、症例実績が掲載されているかなどを確認し、慎重にクリニックを選びましょう。イセアクリニックでは、ホームページに症例を公開しています。
鈴木が執刀した症例をいくつかご紹介いたします。
鼻プロテーゼの仕上がりは、ご自身の理想はもちろん、元の鼻の形を生かした最適なデザインとなることが大切です。
デザインに納得したうえで、完成イメージを医師と共有してから治療に臨みましょう。イセアクリニックのカウンセリングは納得いくまで何度でも無料です。
さらに、ご契約された方でご希望があれば、仕上がりの目安として、ヒアルロン酸やすぐに溶ける製剤によるシミュレーションを行うことができます。鼻プロテーゼ挿入前にシミュレーションを行うことで、イメージと仕上がりの違いによる失敗を防ぐことができます。
シミュレーションをして、ご納得のうえで治療を受けた場合でも仕上がりにご満足いただけなかった場合は、完成後1か月以内であれば、鼻プロテーゼが初めての方に限り、無料で再手術をしていただくことができます。
鼻プロテーゼとデメリットに関するよくある質問と回答を紹介します。
答え:鼻プロテーゼは入替や取り出しが可能です。ただし、手術から完成までは3か月程度かかります。治療後に再手術を希望される場合は、ダウンタイム終了後までお待ちください。
答え:術後の麻酔が完全に切れるまで、少しの間感覚が鈍くなりますが、ずっとは続きません。
この記事では、以下の内容についてお伝えいたしました。
・鼻プロテーゼとは
・鼻プロテーゼのデメリット
・鼻プロテーゼのリスク
・鼻プロテーゼで失敗しないために
・鼻プロテーゼのよくある質問
鼻プロテーゼの治療後は5~7日後の再診までテープ、ギプス固定が必要です。約2週間のダウンタイムには内出血や腫れ、痛みなどの症状が表れます。
テープ、ギプス固定や腫れはマスクで、内出血はメイクでカバーでき、治療中の痛みは麻酔で、治療後の痛みは鎮痛剤の内服で緩和できます。
プロテーゼがずれるなどのリスクは医師の技術力、術後の固定などの管理の問題です。
万が一、仕上がりに納得いかなかった場合は、ダウンタイム終了後に再手術もできますが、実績のあるクリニックを選び、カウンセリングで治療イメージを共有し、納得したうえで治療を受けましょう。