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鼻尖形成は1回で効果が得られる治療ですが、再手術を受ける人もいます。再手術するケースと注意点やリスクについて紹介したうえで、鼻尖形成の再手術が本当におすすめの人、再手術の流れ、クリニックの選び方について医師が解説します。
鼻尖形成は通常1回で半永久的な効果が得られる治療です。そのため、再手術は修正やトラブルへの対応となります。切除・固定・縫合のやり直しや皮膚の凸凹を整える治療などがあります。
クリニックにより再手術に対応しているところ、していないところがあります。初回の治療に満足がいかなかった場合、修正無料などの保証が設けられているクリニックもあるので、治療前に調べておきましょう。ただし、修正を希望する人の中には、同じクリニックで再手術を希望される人ばかりではなく、別のクリニックでの再手術を希望されるケースもあります。再手術の料金はクリニックにより異なります。
鼻尖形成で再手術するケースには「前回の施術の効果に満足できなかった」「前回の施術にトラブルがあった」「経年による不具合がある」といった理由が挙げられます。
前回の手術の仕上がりに満足できなかったために再手術をするケースがあります。鼻尖形成をしたのに鼻先が細くならなかった、むしろ太くなった、小鼻が目立つようになった、皮膚が凸凹した、左右差が生じた、傷が目立つ、などといった意見は、医師の技術不足、カウンセリング不足などの理由が考えられます。
鼻尖形成では、鼻に挿入した軟骨がずれる、縫合糸が外れる、感染を起こす、といったトラブルのために再手術をすることがあります。移植した軟骨を固定しても固定しなくても、時間が経つとずれてきてしまうこともあります。感染については、治療環境の清潔が保たれていないことや、術後の過ごし方に注意が足りないことによる影響もあります。
鼻尖形成のなかでも「メスを使わず鼻の内側を糸で縛るだけの術式」の場合、3~6か月程度で元に戻ってしまうことがあります。鼻を形作る大鼻翼軟骨の間の軟部組織や皮下組織が厚い人は、鼻の中を糸で縛るだけでは不十分で、いずれ後戻りしてしまいます。余分な組織の切除も行う必要があります。
鼻尖形成で再手術を行うべきかどうかは、初回手術後の鼻の状態によります。
そもそも皮膚が厚く硬い人の場合は手術の効果が出づらく、思ったほど鼻先が細くなりにくい傾向があり、鼻尖形成の適応とはなりません。
感染がみられる場合は、まずは抗生剤投与などの処置が必要です。感染を放置してしまうと、ますます対応が難しくなることがあります。感染が落ち着いてから適切な時期に再手術を行いましょう。
切除が足りない、皮膚の凸凹がある、縫合がずれているなど、医師の技術不足により仕上がりが不十分な場合は再手術の対象となります。
鼻尖形成の再手術には注意すべき点があり、リスクも伴います。それぞれについて解説します。
鼻尖形成が初めてであれば、腫れ・痛み・内出血などのダウンタイム症状は2週間程度、完成までは3カ月です。しかし、初回手術に比べ再手術では、瘢痕組織ができて組織が硬くなり、出血も多くなり、その分ダウンタイム症状も現れやすくなります。なお、再手術を受ける場合は、術後の不安定な症状が治まった完成後にすべきです。医師と相談して適切な時期に再手術を受けるようにしましょう。
基本的には完成後、形が落ち着いてからの再手術となります。完成までは形が変わる可能性がありますので、完成前に再手術を受けてしまうことのないよう、医師と相談して適切な時期に再手術を受けるようにしましょう。感染を伴う場合は、抗生剤などを使い感染症状が治まってからの再手術となります。
通常、鼻尖形成は1回目よりも2回目以降、回数を重ねるほど成功率が下がる傾向にあります。初回と同じ術式や鼻尖形成のみでの再手術にこだわらず、耳介軟骨移植、隆鼻術や鼻中隔延長など他の施術を組み合わせることでも満足いく結果を得やすくなります。
再手術の場合、難易度が上がります。手術による瘢痕や癒着があると剥離が必要になるため、時間が倍かそれ以上かかるためです。初回はクローズド法でもオープン法でも治療可能ですが、再手術の場合はクローズド法を希望されていても、視野の限られた中での治療には限界があり、オープン法とならざるを得ないケースもあります。
感染して形が崩れてしまった場合や、医師の技術不足により仕上がりがアンバランスな場合は、再手術がおすすめです。ダウンタイムが初回より重くなることや効果が得にくい可能性もご理解の上、時期を考慮して再手術しましょう。
鼻の皮膚が厚く硬い人、完成前の人、修正を繰り返している人にはお勧めしません。やりすぎると修正がきかなくなってしまいます。
鼻尖形成の再手術内容は、修正が必要となった原因によって異なります。
基本的には局所麻酔をしてから切開し、組織の癒着を剥がしつつ、左右のバランスを見ながら、切除不十分な軟部組織があれば切除し、必要に応じ軟骨を移植して縫い留め、切開した皮膚を閉じます。
再手術では組織の癒着を剥がす工程が加わり、術式はオープン法で行うことが多くなります。クローズ法をご希望の場合はご相談ください。
鼻尖形成の再手術は、以前の手術により癒着や瘢痕などが形成されてしまうため難易度が上がります。その分、医師には高い技術が求められます。
技術は問題なく、コミュニケーション不足により理満足できなかった場合は、同じクリニックで再手術を受けてもよいでしょう。クリニックにより再手術保証がついている場合もあります。
初回のクリニックで再手術保証がない場合、そもそも再手術・修正手術を行っていない場合、他のクリニックで受けたい場合は、実績のあるクリニックを探しましょう。再手術が1回で済むよう、医師の経歴や実際の症例が多数掲載されているクリニック、口コミサイトで評判がよいクリニックのなかから、カウンセリングを複数受けて、自分にあった仕上がりが期待できると納得したところでの治療がおすすめです。
イセアクリニックの鼻尖形成は、技術も経験も豊富な医師が担当します。万が一仕上がりにご満足いただけない場合は、医師が完成時期を確認し、完成後保証期間内であれば無料で再手術をいたします。ただし、同手術を初めて受けた方に限ります。無料保証期間に他院で鼻の施術を受けた場合は対象外です。他院修正に関しましては、まずはカウンセリングにてお問合せください。
鼻尖形成に関するよくある質問にお答えします。
答え
鼻翼軟骨を糸で縛るだけの治療ですと、軟部組織や皮膚が多い場合、時間の経過とともに戻ってしまう場合があります。
答え
緊急の場合を除き、再手術は完成後からとなります。術後は腫れなどがあり完成までは形が変わる可能性があります。完成後の状態を診察させていただき、治療方針を決定します。
答え
鼻翼軟骨の切除不足の場合、追加切除をします。切除は十分でも固定が不十分だった場合は、再手術をして、術後の固定をしっかり行います。縫合がずれていれば、縫合し直します。どのような方法が適切かは、医師が状態を診て判断いたします。
今回は以下の内容について説明しました。
・鼻尖形成の再手術とは
・鼻尖形成で再手術するケース
・鼻尖形成で再手術は行うべきか
・鼻尖形成の再手術の注意点・リスク
・鼻尖形成の再手術がおすすめの人
・鼻尖形成の再手術の流れ
・鼻尖形成の再手術をするクリニックの選び方
・イセアクリニックの鼻尖形成の再手術
鼻尖形成の再手術は、前回の手術結果に満足できなかった場合、トラブルが生じた場合、経年による不具合のあった場合の修正手術です。医師の技術不足による場合は修正すべきですが、適応外の人や完成前の人、何度も修正を繰り返している人にはおすすめできません。鼻尖形成の再手術はひとりひとり異なりますが、局所麻酔の後、癒着を剥がしながら必要に応じて皮削や鼻翼軟骨の追加切除、移植や固定を行い、縫合します。鼻尖形成の再手術をするクリニックは、前回以上に吟味し、技術や経験豊富な医師、実績のあるクリニックで、カウンセリングを納得いくまで受けてから決めましょう。