涙袋は下まぶたの直下にある膨らみで、眼輪筋という目周りの筋肉が発達したものです。
同じ目の大きさでも涙袋があることで目が大きく見え、“若々しい印象になる”“顔に立体感が出る”“小顔効果”などのメリットが得られます。
涙袋へのヒアルロン酸注入は施術時間が片側5分程度、麻酔を含めて30分程度と短く、ダウンタイムの症状も小さな腫れや内出血程度で目立つものはほぼありません。
製剤は徐々に体内に吸収されるため、効果は永久ではありませんが、手軽に受けられる治療法です。
手術方法は、注入箇所を氷で冷やしたうえで表面麻酔を塗布し、痛みを緩和してからヒアルロン酸製剤を注入します。
涙袋にヒアルロン酸を打ち続けると、「理想の涙袋を維持できる」「ヒアルロン酸の持ちが良くなる」等のメリットと、「ヒアルロン酸顔になる」「しこりができる可能性」「皮膚が伸びる」等のデメリットが生じる可能性があります。
ヒアルロン酸は注入後、時間の経過ともに体内に吸収されていきます。
涙袋への注入後の持続期間は、製剤の種類や個人の体質などにより差がありますが、3か月から1年程度です。
吸収されて元の目元に戻る前に再度注入を行うことで、理想の涙袋を維持することができます。
涙袋は他の部位のヒアルロン酸注入よりも長持ちする傾向にあります。
ヒアルロン酸は、初めて注入される部位では吸収速度が速いため、効果の持続期間が比較的短めです。
注入後はヒアルロン酸の周りにコラーゲンの被膜ができるため、繰り返し注入すると吸収されにくく、効果が持続しやすくなると考えられています。
ヒアルロン酸を注入しすぎた不自然な顔は「ヒアルロン酸」、酷い場合は「ナメクジ」と呼ばれることがあります。
元の顔に釣り合わないくらいヒアルロン酸を多く注入しすぎると、涙袋が顔全体に対して大きすぎて、際立ってしまいます。
全体のバランスを考えた自然なデザインが大切です。多すぎる注入はお勧めしませんが、もし希望される場合はリスクを承知の上でしたら一応可能です。
ヒアルロン酸の周りにコラーゲンの被膜ができ、吸収されにくくなるのはメリットですが、同時に、少量の注入でも繰り返しの施術で残った製剤により「しこり」ができることがあります。
1回の注入でも、塊で注入してしまうとしこりにつながります。
目の下のしこりは、帯状のものや凸凹したもので、皮膚が薄いため目立ってしまいます。
眼輪筋の状態、製剤の選択ミスや、医師の技術不足によっても、しこりになることがあります。
万が一気になる場合はヒアルロニダーゼで溶かすことが可能ですので、ご相談下さい。
ヒアルロン酸製剤は種類による違いや個人差はあるものの、涙袋の場合は3か月から1年ほどを目安に体内に吸収されるため、ヒアルロン酸でできた涙袋も消えてしまいます。
1回当たりの注入量が多い場合、注入と吸収を繰り返した結果、皮膚が膨らんだり縮んだりして、伸びてしまうことがあります。
ヒアルロン酸を打ち続けることには、「理想の形が維持できる」「持ちが良くなる」というメリットだけでなく、デメリットもありますが、デメリットの中には避けることができるものもあります。
「ヒアルロン酸顔」はデザイン力のある医師と仕上がりイメージを共有することで、自然な仕上がりが望めます。
しこりのリスクは技術のある医師を選ぶことで、低くすることができます。
皮膚が伸びるのは、1回当たりの注入量を減らし、注入間隔をあけ過ぎないようにすることである程度防ぐことはできます。
メリットとデメリットを良くご検討いただき、他の治療法も比較し検討するとよいでしょう。
ヒアルロン酸以外の涙袋形成に適した治療として、「脂肪注入」や「下眼瞼脱脂」があります。
それぞれの概要やメリット・デメリットを紹介します。
ヒアルロン酸注入は、メスを入れたくない人、ダウンタイムが取れない人におすすめです。
施術時間は短く、ダウンタイムも殆どなく、ヒアルロニダーゼで溶解することで元に戻すこともできるので、涙袋の整形が初めての人にも比較的手軽な治療法です。
自己組織を活用する「脂肪注入」は、ご自身の太ももやお腹から脂肪を採取して、不純物を取り除いた後、涙袋に注入する方法です。
自己組織のため、アレルギーのリスクはほぼありません。生着後は、よほどお痩せにならない限り吸収されることはないため、効果が長期的に持続します。
ヒアルロン酸と異なり、脂肪は涙袋に注入しても色が自然です。
ただし、多すぎるとしこりとなるリスクはあります。ダウンタイムの症状には、痛み、むくみ、内出血などがあります。
下眼瞼脱脂は、目の下の膨らみ、たるみ、クマの原因となる眼窩脂肪を取り除き、クマを解消する治療法です。
クマを残すと老けた印象を残してしまい、また眼の下の皺の原因となってしまいます。
術式には「経結膜脱脂」と「経皮脱脂」の2種類があります。
下眼瞼脱脂を行うもう一つの項かとしては、眼窩脂肪の膨らみがとれ、目立たなかった涙袋がわかるようになり、目力が入るという副次的な効果もあります。
経結膜脱脂では、下まぶたの裏の赤い結膜部分からメスを入れ、眼窩脂肪を摘出します。
切る範囲はごく小さく、縫合をせずとも自然に閉じます。ダウンタイムが約1~2週間と短いのも特徴です。
経皮脱脂では、下まつげの下の皮膚を切り開き、眼窩脂肪を摘出し、同時に余分な皮膚も切り取る治療法です。
ダウンタイムは約2週間です。
いずれの場合も、痛み、ダウンタイム中の腫れ、内出血がみられます。
ヒアルロン酸と比較し、青く透けたりしこりができることはありません。
一度治療をすれば効果は半永久的で、クマが復活したり、逆にいわゆる整形顔になるということもありません。
皮膚がたるんで余りそうな場合は、経皮脱脂を選択します。
下眼瞼脱脂では美しく仕上げるために「脱脂後の脂肪注入」や止血目的で「高周波メスの使用」を推奨するクリニックもありますが、イセアクリニックではいずれも推奨しておりません。
イセアクリニックには、追加の注入を行わずとも脱脂のみで美しく仕上げる技術があります。
余分な施術を行わないことで、経済的にも身体的にもリスクを抑えることができます。
また、高周波メスは血管を損傷しダウンタイムを長引かせたり、眼瞼結膜に瘢痕を作りゴロゴロし続けてしまうリスクを招きます。
イセアクリニックでは、高周波メスを使用せずとも、知識と経験により通常のメスで出血を抑えながら施術を行うことができるため、不要なリスクを避けられます。
いずれも、技術に自信があるからできることです。
ホームページに多くの症例を掲載しているので、ご参考に仕上がりをご確認ください。
涙袋のヒアルロン酸注入に関するよくある質問にお答えします。
施術後、当日から使用可能です。
涙袋への注入は皮膚側から注入するため、眼球やまぶたの裏側には傷はできません。
メイクは翌日から可能です。
ダウンタイム症状は小さな腫れや内出血ですが、症状が気になる場合はファンデーションやコンシーラーでカバーすることができます。
エステやマッサージは翌日から可能ですが、RF(ラジオ波)などの代謝を促す施術はヒアルロン酸の消費を高めてしまう可能性があるため、使用の控えを推奨します。
今回は以下の内容について紹介しました。
・涙袋のヒアルロン酸注入
・涙袋にヒアルロン酸を打ち続けると?
・ヒアルロン酸を打ち続けるのは良くない?
・ヒアルロン酸注入以外の方法はある?
・イセアの下眼瞼脱脂
涙袋へのヒアルロン酸注入は目を大きく見せたり、可愛らしく見せたりする効果があり、打ち続けることにより「理想の涙袋を維持できる」「ヒアルロン酸のもちが良くなる」のメリットがありますが、一方で「ヒアルロン酸顔になる」「しこりができる」「皮膚が伸びる」といったデメリットもあります。
技術力のある医師や実績のあるクリニックを選ぶことで、ある程度それらのリスクを抑えることはできます。
涙袋形成には、他に「脂肪注入」や「下眼瞼脱脂」という方法もあり、併用も可能です。
イセアクリニックでは下眼瞼脱脂のリスクを避けるために、追加の脂肪注入は行わず、高周波メスも使用しません。
技術に自信があるから余分な処置や機器は不要と考えています。