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「肩ボトックス」は肩こりや美容への効果が期待できる注入治療。肩ボトックスの特徴や効果、注入量、副作用・後遺症、痛みについて、写真も掲載しながら解説します。肩ボトックスで失敗・後悔しないために、治療の前後にご自身でできることも紹介します。
ボトックス注射には、筋肉の緊張を和らげる効果があります。肩ボトックスの注入箇所は、肩にある僧帽筋の数か所。肩にある筋肉の過度な緊張を緩めることで、肩こりの解消をはじめ、首を長く見せる効果、首から肩にかけてスッキリ見せる効果、小顔効果も期待できます。
肩ボトックスの効果のあらわれかた、効果が続く期間、巻き肩や肩こりが治るかどうかについて、メカニズムとともに紹介します。
筋肉の量や強さはひとりひとり異なるため、効果には個人差があります。肩ボトックス施術後、概ね3~7日で効果を実感することができます。効果は徐々にあらわれ、ピークを迎えるのは施術後2週間程度。
ボトックスには筋肉の緊張を和らげる効果がありますが、筋肉が萎縮し動きづらくなるまでに時間がかかります。そのため即効性はありません。
肩ボトックスの効果は、ピークを迎えた後3~4か月ほど続き、徐々に薄れていきます。注入を繰り返すことで筋肉が萎縮し元に戻りにくくなるので、注入を繰り返すほど効果を維持しやすくなるでしょう。
筋肉の緊張具合により注入頻度は変わります。筋肉の緊張が軽度であれば6~12か月ごと、中度であれば3~4か月ごとなど、注入ペースは筋肉の緊張の程度や効果のあらわれ方を考慮して決定します。
肩こりの原因はいくつかありますが、代表的なものが「僧帽筋」によるもの。僧帽筋は、首の後ろ~肩~背中に位置する菱形の広い筋肉で、肩甲骨を動かす働きがあります。僧帽筋の周りには肩甲骨を動かす神経があり、僧帽筋が張ったり神経の働きが悪くなったりすると肩甲骨の動きが悪くなり、肩こりや巻き肩を招くことに。
頭の大きさに対し首肩が華奢な人、なで肩の人、猫背の人は、筋肉が疲労し、肩が凝り痛みにつながります。あるいは、運動不足やデスクワークなどで筋肉を動かさないと衰え、猫背になり筋肉が硬くなることでも肩こりが起こります。
肩こりや巻き肩の原因が僧帽筋であれば、肩ボトックスで僧帽筋の緊張をとって柔らかくすることで、血行がよくなり症状が緩和されるでしょう。
ボトックス注射の注入量は「単位」で表現されます。肩ボトックスは両肩で100~200単位。左右差があれば、量を加減して使用します。
注入する際は、瓶に入った粉末状の製剤に生理食塩水を注入し、溶かして使用します。顔の各部位は2~20単位程度なので、100単位と聞くと多く感じる人もいるでしょうが、基本的に100単位は2.5㏄の生理食塩水に溶かして注入されるため、むしろ少なさに驚くかもしれません。
肩ボトックスの料金は保険適用外のため、クリニックにより料金体系が異なります。チェックポイントとして「注入量に比例する/部位ごとの均一料金」「製剤の種類による料金の違い」「初回と2回目以降の料金が同じ/異なる」などが挙げられます。
イセアクリニックのボトックス注射は注入量に関係なく部位ごとの料金。アフターサービスとして、1か月以内の追加注入が無料、2回目以降も継続しやすい「リピートプラン」として半年以内は10%オフとなります。さらに「組合せプラン」として、ヒアルロン酸・ボトックスのいずれの組み合わせでも2部位以上に注入すると、合計価格から10%オフになります。
部位 | 両側 | 片側 |
ボトックス | ¥55,000(税込) | ¥44,000(税込) |
イノトックス | ¥44,000(税込) | ¥33,000(税込) |
肩ボトックスのダウンタイムはほとんどありませんが、個人差があります。稀に注射を刺した部位に内出血や痛み、赤み、腫れが数日~1週間程度あらわれる人もいます。
筋肉の動きを抑える作用が強くあらわれると、動かしづらさを感じることも。繰り返し打つとさらに筋肉が萎縮するため、過剰な注入を繰り返すと力が入りにくくなる可能性があります。的確な位置に適量の注入を適切なペースで注射しましょう。なお、過去にボトックスでアレルギー症状が出た人は、部位に関わらず治療を受けることができません。
肩ボトックスは針を刺すときのチクリとした痛みがあります。注入部位を冷却し表面麻酔を塗布することで、皮膚の感覚を鈍くさせてから針を刺すので、耐えられないほどの痛みではありません。ただし、痛みの感じ方には個人差があるため、痛みへの不安が強い方は痛みと不安を緩和する「笑気麻酔」の利用をご検討ください。
術後に注射部位の痛みや頭痛が起こることがあります。注射部位の痛みは数日、頭痛は筋肉の使い方が変わることにより起こるため、動きに慣れることで自然に治まります。鋭い痛みや強い痛みが続くときは、感染のおそれがあるため、クリニックに相談しましょう。
肩ボトックスで失敗・後悔しないためのポイントは、納得するまでカウンセリングを受け、実績のあるクリニックで施術を受け、定期的に注入することです。
肩こりや首から肩にかけてのボディラインの張りの原因、体格や動きの癖、症状の程度はひとりひとり異なります。カウンセリングでは、症状やご希望に合った注入部位・量を相談しましょう。クリニックごとに扱っている製剤や痛みへの対応は異なります。希望に合った製剤や麻酔が選択できるか、自分に合ったクリニックを見つけるために、複数のクリニックを比較しながら納得いくまでカウンセリングを受けましょう。
クリニックにより医師の技術は異なります。ボトックスは注入量や位置を誤ると、効果が得られなかったり、不自然な仕上がりになったりすることもあります。肩ボトックスの治療で失敗・後悔しないためには、ホームページやSNSなどに掲載された症例、口コミなどを参考にして、実績のあるクリニックを選んで施術を受けるとよいでしょう。
ボトックスの効果は3~4か月程度。その後、時間の経過とともに筋肉の動きは元に戻ります。効果を維持するには、3か月以上間隔をあけつつ定期的に注射を打つ必要があります。筋肉の動きが回復する前に製剤を打ち続けることで、徐々に筋肉が委縮して小さくなり、筋肉の癖が治まることがあります。
イセアクリニックの肩ボトックスは、アメリカ・アラガン社の「ボトックスビスタ」や韓国ヒューゲル社の「ボツラックス」を使用。いずれも公的に安全性が認められている製剤です。
ボトックスの料金体系はクリニックにより異なりますが、イセアクリニックでは「部位ごとの定額制」。アフターケアまで込み・追加料金なしの明確な料金設定です。筋肉の使い方には左右で異なる場合もあるため、片側のみの料金設定もあります。
ボトックス注入時の痛み対策として、極細針を使用し、術前のクーリングや表面麻酔のほか、オプションで補助麻酔として笑気麻酔もご利用いただけます。術後の痛み対策として、痛み止めの内服薬を処方しています。
肩ボトックスに関するよくある質問にお答えします。
答え
肩ボトックス施術後に筋肉を動かすと、注入した薬剤が周囲に分散してしまう恐れがあります。術後1週間程度は控えましょう。
答え
ボトックスは熱に弱いため、マッサージや長時間の入浴など、体を温めたり循環を促したりする行為は施術後1週間程度控えましょう。また、胎児への影響を考慮し、妊娠中の治療ができないのはもちろん、注射後3か月は男女ともに避妊が必要になります。
今回は以下について解説させていただきました。
・肩ボトックスとは
・肩ボトックスの効果
・肩ボトックスの注入量
・肩ボトックスの症例写真
・肩ボトックスの副作用・後遺症
・肩ボトックスの痛み
・肩ボトックスで失敗・後悔しないために
・イセアクリニックの肩ボトックス
肩ボトックスは、肩周りにある僧帽筋に筋肉の緊張を抑えるボトックス製剤を注射し、肩凝りや巻き肩を解消したり、首肩回りをスッキリ見せたりといった効果を得る治療。効果は数日から実感しはじめ、2週間ほどでピークを迎えた後は3~4か月続きます。
注入量には個人差がありますが、両側で100~200単位くらい。ボトックスの副作用として、内出血や痛み、赤み、腫れが数日~1週間程度みられることがありますが、個人差があります。痛みは注射針を刺すときにチクリとする程度ですが、麻酔の利用も可能です。
肩のボトックス治療で後悔しないために、納得するまでカウンセリングを受けて、信頼できる実績のあるクリニックを選び治療に臨みましょう。効果を維持するには、定期的な治療も必要です。