目次
エラボトックスを注入してから期待する効果が得られるまでを説明します。
まずは症例写真をご覧いただき、効果を感じやすい人や感じにくい人の特徴、効果を得るためにできること、エラボトックスを受けるときの流れ、注意点などを解説します。
ボトックスには注入することで筋肉の動きを伝える神経の働きを一定期間抑える作用があります。
過緊張で発達していた筋肉はやがて緩和され小さくなります。
エラボトックスは咬筋にボトックスを注入する治療です。
歯ぎしりや食いしばり、硬いものを噛む習慣などで過剰に発達して張り出した咬筋の過緊張を抑えることで、次第に咬筋の緊張が緩和して張りが改善され、小顔効果を得ることができます。
エラボトックスの効果は緩やかです。
注入数日後から徐々に咬筋の動きが悪くなり、10日~2週間くらいするとだんだんとエラが小さくなっていきます。
個人差はありますが、エラは筋肉量が多いため、はっきりとした小顔効果を実感できるのは3~4週間後です。
エラボトックスは、発達した咬筋の過緊張を緩和して体積が小さくなり、小顔効果があります。
持続期間は永久ではありません。
個人差がありますが、注入後3か月くらい経つと徐々に咬筋の動きが戻ります。咬筋の動きが回復すれば、エラの張りも戻るため、小顔効果が続くのは平均で3~4か月です。
イセアクリニックで行われたエラボトックスの症例を、写真と共に紹介します。
エラボトックスには効果を感じやすい人、感じにくい人がいます。
エラボトックスの効果を感じやすい人は、咬筋が過剰に発達している人です。
咬筋が発達している人は、奥歯に力を入れて食いしばるとエラが盛り上がります。
例えば、硬いものやガムを噛むと咬筋に力が入ります。
歯ぎしりをする人、食いしばりがある人は寝ている間に咬筋に力を入れています。
顔の大きさが気になって、脂肪溶解注射やBNLSを注射したが効果が変えられなかった人は、咬筋が原因かもしれません。
反対に、咬筋があまり発達していない人は効果を感じにくいでしょう。
咬筋ではなくエラの骨が張りだしている人、顔が脂肪により丸いタイプの人には他の治療が適しています。
エラボトックスの効果をしっかり得る方法は「ボトックスの注入量を増やす」こと、「エラボトックスを長持ちさせる行動を徹底する」こと、「注入回数を重ねる」ことです。
ボトックスは注入量が多いほど効果が増すわけではありませんが、量が少ないと十分な効果が得られないことがあります。
エラボトックスの効果には個人差があるため、注入後2週間以上経過してから筋肉の変化を確認し、必要に応じ追加注入を行うとよいでしょう。
エラボトックスを長持ちさせるには、エラボトックスが必要になった原因、エラが張る原因となった咬筋を過剰に使用する行動を控え、ボトックスの性質を考慮した生活をしましょう。
注入後も硬いものやガムなどを食べすぎる生活を続けると、咬筋を使うため戻りが早くなってしまう可能性があります。
また、ボトックスは熱に弱い性質をもつため、サウナや長風呂、汗をかくような運動は控えたほうがよいでしょう。
エラボトックスを打つと咬筋の動きを抑えてくれるため、寝ている間の無意識な食いしばりも抑えられます。
薬剤の効果が切れた後も食いしばりの癖が解消されていたならば、エラが発達しにくくなります。
エラボトックスの効果が切れるタイミングで注入を重ねることで、筋肉が委縮したエラの小さい状態を維持することができます。
エラボトックス治療の流れは以下の通りです。
治療は30分程度で終了します。
①ボトックス注入時の痛みを緩和させるため、あらかじめ注入箇所を氷で冷やし、皮膚の感覚を麻痺させます。
②クリーム状の表面麻酔を塗布することで、皮膚の感覚をさらに麻痺させます。
麻酔の効果は暫く続くため、注入後の痛みの緩和にもつながります。
③注射への不安が強い人、痛みを感じやすい人は、ご希望により追加で補助麻酔をご利用いただくことも可能です。
笑気麻酔を吸入すると、お酒に酔ったような、ふわふわした感覚になり痛みや不安が軽減します。
④咬筋にボトックスを注入します。
エラボトックスの注意点として、リスク、副作用、受けた後の過ごし方を紹介します。
ごく稀に、エラボトックスにより咬筋が委縮することで、もともと皮膚が柔らかい人は皮膚が余り、たるみが生じるリスクがあります。
たるみが出る可能性があるかどうかは、医師が事前に診察させていただきます。
また、胎児や乳児への安全性が確立されていないため、授乳中、妊娠中の人、処置後3か月間避妊ができない人はお受けいただけません。
エラボトックスの副作用はほとんどありません。
注入後、なじむまでには1週間程度かかりますが、違和感があるのは自分だけで、腫れは他人から気づかれない程度です。
稀に、狭い範囲で注入時使用した針による内出血があらわれることがありますが、1週間程度で治まります。
内出血があらわれた場合、当日からメイクが可能なので、コンシーラーなどで隠すことが出きます。
動きとしては、硬い食べものが噛みにくくなることはありますが、他の筋肉の働きで補えます。
筋肉の使いかたのバランスが崩れることにより、普段使わない筋肉を動かすために頭痛が起こることがあります。
いずれの症状も一時的なものです。
治療を受けた後は、医師の指示に従ってお過ごしください。
ボトックスは熱に弱い性質があるため、体を温める行為、激しい運動、アルコール摂取などは避けてください。
顔のマッサージをすると、注入した製剤が周囲に広がってしまい、期待する効果が得られないばかりか、予想しない筋肉の動きが抑えられてしまうなど、不自然な仕上がりになってしまうこともありますので、控えましょう。
エラボトックスには効果が得られやすい人、得られにくい人がいて、リスクや副作用も伴います。
失敗すると口を開けづらくなったり、物を噛みづらくなったります。
表情筋や細かな神経など解剖学を熟知した医師により、注射を打つ位置、深さ・向き、量、バランスを見極めて施術してもらうとよいでしょう。
症例、口コミなどを参考にし、十分に説明を受け、納得したうえで治療を受けましょう。
エラボトックスの効果に関するよくある質問にお答えします。
【答え】
ボトックスは筋肉に指令を伝える神経伝達物質に働きかけるため、エラボトックスは咬筋が発達している人ほど効果があります。
エラの筋肉があまり多くない人、エラの骨が張りだしている人、顔が脂肪により丸いタイプの人には効果が感じにくいでしょう。
【答え】
ボトックスは量が少ないと十分な効果が得られないことがありますが、倍にしたからと言って効果が上がるわけではありません。
【答え】
エラボトックスの効果は永久ではありません。
個人差はありますが、平均で3~4か月です。
繰り返し治療を受けることで、効果が持続しやすくはなります。
今回は以下の内容について説明させていただきました。
エラボトックスで得られる効果は、小顔効果です。
エラにある咬筋の動きを、ボトックスを注入して抑えることで、筋肉が萎縮して小さくなります。
エラボトックスで効果を感じやすい人は、過剰に咬筋が発達している人です。
感じにくい人は、顔の大きさの原因が咬筋ではない人、脂肪による下膨れや骨格により張りがある人です。
効果をしっかり得るには、ボトックスの注入量を効果が感じられるまで増やすこと、長持ちさせる行動を徹底すること、注入回数を重ねることです。
たるみのリスクがないことを確認したうえで、起こり得る副作用を知り、受けた後は医師の指示に従って過ごしましょう。
仕上がりは医師の技術に左右されるため、評判のよいクリニックを選んで受診しましょう。