唇は年齢とともに痩せて薄くなります。唇が平たんになると、輪郭がぼやけたり、口の周りに縦ジワができたり、鼻の下が長く見えたりと、印象が変わります。
唇へのヒアルロン酸注入は、唇を厚くすることで若々しい印象を与えてくれます。
また、唇を前に出すことで美人の象徴であるEラインを整えたり、鼻と上唇の間にある溝を短く見せたりすることもできます。
ヒアルロン酸で唇を厚くする場合はいわゆる唇全体である「赤唇」に注入し、アヒル口を作る場合は口角に注入を行います。
施術は30分ほどで済み、ダウンタイムが短いのが特徴です。
ヒアルロン酸はもともと人体に含まれる成分であるため安全性も高く、時間の経過とともに体内に吸収され、効果の持続は6~12か月程度です。
唇へのヒアルロン酸注入後の経過や腫れた場合の対処法について、症例写真とともに解説します。
赤唇へのヒアルロン酸注入後は小さな腫れがあらわれます。
患者様自身には違和感があるかもしれませんが、他人からはわからない程度の小さな腫れです。少しでも腫れを抑えるために、細い針やカニューレを使用しているクリニックもあります。
カニューレは針に似た注入用の医療機器で、針に比べ先が丸く、薬液が横から広がるように出る構造のため、刺す回数が少なく済み、痛みや腫れを軽減できます。
腫れは注入後2~3日で落ち着きます。
他人からは気にならない程度の小さな腫れです。
注入翌日からメイクができるため、口紅などを利用すれば、さらに目立たなくすることができます。
注入後は少し腫れがある状態です。
治療後の正常な反応として直後から徐々に腫れが現れますが、気になる場合は保冷剤などで断続的に冷やしてもよいでしょう。
保冷剤は必ずタオルなどに包んでから当て、冷やしすぎによる凍傷に注意しながら使用しましょう。
当日夜からやや腫れが出てきます。翌日からメイクが可能なので、口紅をすれば周りの人から見てもあまりわからない状態です。
注入後2~3日目までは腫れを感じる方が多いようです。この後数日で腫れは落ち着いていきます。
唇のヒアルロン酸注入に関するよくある質問にお答えします。
ヒアルロン酸注入の仕上がりは、医師の技術力に左右されます。
ホームページなどをよく調べ、症例実績の多い医師やクリニックを選ぶことがポイントです。
また、納得いくまでカウンセリングを受け、リスクの低い製剤を使用している、料金が明示されている、信頼できるクリニックを選びましょう。
ヒアルロン酸を注入した結果、注入が足りず効果を感じられなかったり、仕上がりのバランスが悪かったり、思った結果が得られなかった場合に備え、ヒアルロン酸の追加注入やヒアルロン酸溶解(ダーゼ)などのアフター保証があるクリニックを選ぶとよいでしょう。
ヒアルロン酸注入後は血行が良くなりすぎると内出血や腫れが長引く原因となります。
治療翌日からエステやマッサージ、運動は可能ですが、唇を強く揉まない、長時間の入浴は控え軽めの入浴やシャワーにする、激しい運動は控えるなど日常生活への配慮も必要です。
イセアクリニックで行われた唇へのヒアルロン酸注入の症例を写真付きで解説します。
唇へのヒアルロン酸注入に関するよくある質問にお答えします。
唇は痛みを感じやすい部位ですが、注入前に表面麻酔を塗布することで痛みを感じにくくなります。針を刺すときに、ちくっとした痛みがありますが、細い針やカニューレを使用することにより痛みを緩和することができます。
注入中はつねられたような感覚がありますが、注入後に痛みが続くことはほとんどありません。
唇へのヒアルロン酸注入の失敗には「注入部位が青白く透ける」ことや、凸凹・しこり・左右差など「不自然な仕上がりになる」こと、「動脈塞栓」などがあります。
ヒアルロン酸を皮膚の直下に注入すると透けて見えてしまうことがあります。皮膚の深い位置に注入することで透けて見えるのを避けることができます。
動脈塞栓は、皮下に注入するヒアルロン酸が動脈に注入されてしまうことで、血管が詰まってしまうこと。皮膚の壊死が起こることもあり危険です。
唇へのヒアルロン酸注入のダウンタイムは、概ね2~3日程度です。
小さな腫れや内出血が現れますが目立つものではありません。
日常生活上の制限もほとんどありません。痛みもなく、翌日からメイクができるため、周囲に気づかれることなくいつも通りの生活を送ることができます。
ヒアルロン酸製剤には様々な種類があり、製剤により適した部位や持続期間、必要量などが異なります。
そのため、一概に料金のみで善し悪しを決めることはできません。
料金設定は製剤別や注入量別、部位別など、クリニックにより異なります。
今回は、以下の内容についてお伝えいたしました。
・唇へのヒアルロン酸注入
・唇へのヒアルロン酸注入の経過・腫れた場合の対処法
・唇のヒアルロン酸注入で失敗しないために
・イセアの唇のヒアルロン酸注入例
唇へのヒアルロン酸注入では、唇に厚みをもたせることで若々しい印象を与えることができます。
注入後は小さな腫れや内出血があらわれますが、2~3日で落ち着きます。気になる場合は保冷剤などで冷やすのもよいでしょう。
唇へのヒアルロン注入で失敗しないためには、リスクの少ない製剤や技術力のある医師がいる信頼できるクリニック、注入後の追加注入や溶解などのアフター保証があるクリニックを選び、ダウンタイム症状を悪化させないよう術後の生活にも注意しましょう。