目次
唇のヒアルロン酸注入について、種類や持続期間、注入量、料金をはじめ、メリット・デメリット、ダウンタイムやリスクについて医師が解説します。唇へのヒアルロン酸注入で失敗しないためにできることやヒアルロン酸注入以外で理想の唇になる美容整形についても紹介します。
ヒアルロン酸はもともと人体に含まれる水分を保つ成分です。ヒアルロン酸製剤は、しわの改善や輪郭形成に用いられています。
唇にヒアルロン酸を注入すると、唇を内側からボリュームアップさせ形を変えることができます。可愛らしく、美人に、若くなど、メスを使わずにいろいろな印象が手に入ります。治療は30分程度で即効性があり、術後の生活上の制限はほとんどありません。ダウンタイムは小さな腫れや稀に内出血が出ることがあります。
唇は食事や会話、表情などでよく動かす部位のため、動きに馴染む柔らかい製剤が適しています。代表的な製剤には、ニューラミスやジュビダームビスタ・ボルベラXCがあります。
ジュビダームビスタは厚労省の承認を得た製剤で、安全性を重視したい人から支持を得ています。高密度で柔らかく滑らかなため、注入直後から組織に馴染みやすいという特徴があります。
ニューラミスは韓国で承認を得ている製剤で、ジュビダームビスタに比べてリーズナブルな点で選ばれています。麻酔入りなので痛みに弱い方にもおすすめです。
唇のヒアルロン酸注入の効果が持続する期間は、製剤ごとに異なり個人差もあります。ニューラミスが約6~12か月、ボルベラは約12か月となっています。柔らかい製剤は、持続性が短いと言われることもありますが、その限りではありません。
ジュビダームビスタXCシリーズを例に挙げれば、バイクロス技術という網目構造を密にした生成方法により、組織に馴染みやすい柔らかい製剤でも持続性があります。
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唇へのヒアルロン酸注入の目安量は0.3~1.5㏄程度です。上唇にボリュームを持たせる、ボトックスと併用するなど、希望するデザインや元々の唇の形により、注入量は変わります。量が多すぎると、不自然な印象になることや、血管や神経を圧迫するリスクを招くことも。安全に理想を維持するために、適量を守りましょう。
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製剤 | ||
ジュビダームビスタ 1本 | ¥77,000 | |
ヒアルロン酸注入の料金体系はクリニックにより異なります。「製剤の注入量に比例した料金」と「部位ごとに一律料金」の場合があり、「製剤代のみの場合」と「製剤代以外の針代やアフターケア代込み」などばらつきがあるため、合計いくらになるのか事前に確認しておきましょう。
唇のヒアルロン酸注入のメリットとしては、「理想の唇を形成できる」「ボトックスとの併用やデザインによって人中を短く見せることができる」「横顔のシルエットを整えられる」などが挙げられます。
注入の位置や深さを変えることで、理想の唇を形成できます。唇にボリュームを出せばセクシーに、上唇を前に出せばEラインを整え美人顔に、口角側の唇のラインぎりぎりに注入すればアヒル口で可愛らしさを演出することができます。唇の縦ジワが消えることで、若く見える効果もあります。
ヒアルロン酸を上唇の輪郭に注入しM字に形成すると、鼻と唇の間が短く見える人中短縮効果があります。ボトックスを上唇の周りにある口輪筋に注入すると、唇が少し反り返って上向きになり上唇がボリュームアップして人中が短縮して見えます。アプローチの異なるヒアルロン酸とボトックスを併せて打つと、人中短縮効果がアップします。
横から見たときに、鼻から顎のラインが一直線に整ったEラインは美人の象徴といえます。ヒアルロン酸製剤を唇や顎に注入することで、Eラインを整えることができます。上唇が下唇よりやや前に出るとEラインに近づきます。
Eラインを手に入れる美容整形手術は他にもありますが、ヒアルロン酸であればメスを入れずに済みます。
唇へのヒアルロン酸注入のデメリットは、定期的に打ち続ける必要があること、注入しすぎると腫れぼったくなることや青白く見えてしまうこと、しこりや左右差が出ること、が挙げられます。
唇へのヒアルロン酸は、定期的に打つ必要があります。注入後すぐに効果が実感できますが、効果の持続期間は6~12か月程度です。ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されてしまうため、効果を維持するには、効果が失われる前に注入を繰り返す必要があります。
唇は皮膚が薄いため、ヒアルロン酸を皮下の浅い位置に注入すると、青白く透けてしまうことがあります。皮下の深い位置のみに注入することで、透けを防ぐことができます。
また、唇への注入量が多かったり、注入を繰り返したりすると、注入箇所が腫れぼったくなることがあり、“ヒアル顔”と揶揄されることも。ヒアルロン酸は時間の経過とともに吸収されることから、適量を守り、吸収量を補う形で注入していけば、それほど腫れぼったく目立つことはありません。
ヒアルロン酸製剤は硬いものから柔らかいものまでさまざまな種類があります。唇のように柔らかい部位に硬い製剤を注入するとと、凸凹してしまうことがあります。
また、ヒアルロン酸はもともと人体に含まれる成分のためアレルギーは起こりにくいと言われていますが、製剤は人体に長期的にとどまるよう人工的に構造を変化させたものです。繰り返し注入することで製剤に対し拒否反応が起こり、しこりとなることもあります。
ヒアルロン酸注入の痛みは、針を注入するときに感じるチクリとした痛みです。施術前に注入部位周辺を冷やし、表面麻酔を塗布することで感覚が麻痺するため、痛みは緩和されます。ただし、痛みの感覚には個人差があるため、痛みに対する不安が強い場合は、笑気麻酔などの補助麻酔を使用すると良いでしょう。
唇のヒアルロン酸注入のダウンタイムには、小さな腫れや、まれに内出血が起こることがあります。症状の出方には個人差があり、数日~2週間程度で落ち着きますが、目立つ症状は1週間程度で、気になる場合はファンデーションやコンシーラーなどのメイクでもカバーできます。
ヒアルロン酸注入には、アレルギーや動脈塞栓、感染、仕上がりのアンバランスなどのリスクがあります。
アレルギーのリスクは非動物性の製剤を用いることで軽減されますが、もともとヒアルロン酸アレルギーがある場合は治療を受けられません。動脈塞栓は血管への誤注入や大量注入による血管の圧迫から起こり、皮膚壊死にもつながります。
動脈塞栓の症状が現れたら直ちにダーゼで溶解します。感染は院内の衛生管理や術後の生活上の注意を守ることでリスクを軽減できます。痛みが強くなれば感染の可能性もあるので受診が必要です。医師の技術不足で左右差や凸凹が生じることもあります。
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ヒアルロン酸は手軽な治療と思われがちですが、適した製剤の選択や注入量・注入ペースの見極めが必要で、感染や動脈塞栓などのリスクを伴います。技術力のあるクリニックを選ぶことが大切です。
医師の経歴、唇のヒアルロン酸注入の症例写真、口コミなどを参考に信頼できるクリニックを見つけたら、カウンセリングで希望について細かく相談し、納得してから治療を受けましょう。
イセアクリニックのヒアルロン酸注入は、非動物性の安全な製剤を用い、技術のある医師が担当。デザインや注入量、注入ペースを考慮し、きれいに仕上げます。仕上がりは症例写真をご確認ください。
イセアクリニックは医療機関として感染管理を徹底しています。料金は部位ごとに定額。カウンセリング、治療代、製剤代、針代、アフターケアなどがすべて含まれています。また、定期的に注入することを考慮し、2回目以降の料金が安くなるプランもご用意しております。
ほうれい線におすすめのヒアルロン酸注入以外の整形には、「脂肪注入」があります。患者様ご自身の太ももや腹部などから採取した脂肪から不純物を取り除き、脂肪が減少した部位に注入します。
アレルギーの心配がなくヒアルロン酸よりも効果が長持ちしますが、脂肪採取部位の傷やダウンタイムは避けられません。
唇のヒアルロン酸注入に関するよくある質問にお答えします。
答え
ヒアルロン酸注入はダウンタイムも殆どないため、一度にたくさん注入せずに少量ずつ足していくなどすれば、外科治療に比べ周囲にばれにくい治療です。しかし浅い層に注入してしまうと青白くなってしまうため、注意が必要です。
答え
唇のヒアルロン酸注入には、理想の唇を形成する、人中を短縮して見せる、Eラインを整える、若く見せるなどの効果があります。
答え
ヒアルロン酸はダーゼと呼ばれる溶解注射で溶かすことができます。凸凹したヒアルロン酸をダーゼで溶かしてから、新たに注入しなおします。