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顎をシャープに形づくるヒアルロン酸注入について、医師が解説します。顎のヒアルロン酸注入のメリット・デメリット、持続期間、注入がおすすめの人・おすすめでない人はもちろん、治療したことがばれてしまわないか、失敗しないために気をつけることや、顎の輪郭形成におすすめのヒアルロン酸注入以外の整形も紹介します。
顎のヒアルロン酸注入とは、輪郭形成を目的とした治療。顎にヒアルロン酸製剤を注入することでボリュームを出し、ご希望の形に近づけます。顎を前に出すと得られるのは、美人の基準と考えられているEラインや横顔を整える効果、さらには小顔効果も。ヒアルロン酸はもともと人体に含まれる成分で、時間の経過とともに徐々に体内に吸収されます。
ダウンタイムはほとんどなく、小さな腫れや内出血があらわれる程度。施術は約30分で済み、即効性があります。
顎の輪郭形成には、粘度が高い硬い製剤が適しています。代表的なものは、ニューラミスやジュビダームビスタXCシリーズ、クレヴィエルです。ニューラミスはKFDA(韓国食品薬品安全庁)の認可を得た製剤。ジュビダームビスタは国内初の厚労省から承認を受けた製剤で持続力に優れています。クレヴィエルは鼻や顎の成形に特化しており、他の製剤に比べ高濃度・高密度なため注入後の横流れの心配がありません。
顎のヒアルロン酸注入のメリットは、施術が短時間で終わり、ダウンタイムが殆どなく、すぐに効果が得られること、術後の生活の制限があまりなく、当日から洗顔やスキンケア、入浴など普段とほぼ変わらない生活ができることです。 時間がない人も、手術に抵抗がある人も、手軽に試すことができる治療です。
顎のヒアルロン酸注入のデメリットは、効果が永久ではないこと、個人差はあるものの小さな腫れや内出血、針を刺した箇所の赤みなどのダウンタイム症状が現れる可能性があること、稀にアレルギーや動脈塞栓、感染などのリスクがあることです。
効果を持続するには、注入を繰り返す必要があります。見た目に関しては、赤みは当日中に、つっぱり感や内出血も時間の経過とともに落ち着き、翌日からメイクでカバーできます。
ヒアルロン酸注入に伴う痛みは、針を刺す痛み。耐えられないほどの痛みではありませんが、痛みの感じ方には個人差があります。ヒアルロン酸製剤を注入する前に皮膚を冷却したり、表面麻酔を塗布したり、注入に細い針やカニューレを使用することで、痛みを緩和できます。
それでも痛みが心配な人は、追加で吸入式の補助麻酔を利用するとよいでしょう。ふわふわとしたお酒に酔ったような気分になり、不安や痛みを和らげることができます。
顎のヒアルロン酸注入は、顎を細くシャープにしたい人、Eラインを整えたい人、口ゴボ(上下顎前突)を解消したい人をはじめ、ダウンタイムが取れない人、メスを入れたくない人におすすめです。
顔の印象は、顎が足りないと全体的に丸く幼く見えます。顎にヒアルロン酸を注入し形を整えることで、シャープな印象になり、横顔にもメリハリがつき、小顔に見える効果があります。
鼻から顎が一直線に納まったEラインは美人の象徴。顎が足りないとEラインから口が出てしまいますが、顎にヒアルロン酸製剤を注入し斜め前に出すことにより、Eラインを整えます。顎を出しすぎるとしゃくれた印象になるので、やりすぎないことも大切です。
口ゴボ(上下顎前突)は、横から見たときに口元が鼻と同じか前に出て、盛り上がっている状態のこと。口ゴボの状態では、美人の基準となるEラインを口元が超えてしまいます。原因は上ないし上下が出っ歯になっていること。根本解決には歯科矯正が必要ですが、ヒアルロン酸で顎を前に出すことでEラインのバランスを取ることができます。
ヒアルロン酸は手軽な治療ですが、おすすめでない人もいます。
製剤は注入後から徐々に吸収されてしまうため、半永久的な効果を得たい人にはおすすめではありません。顎は下ではなく斜め前に出すことにより、Eラインが整いますが、もともと顎下が長い人にはおすすめではありません。また、既にヒアルロン酸製剤でアレルギーがある人は、危険を伴うため注入を受けらないことをご了承ください。
顎のヒアルロン酸注入は、外科治療に比べ周囲にバレにくい治療です。傷ができず、ダウンタイムも殆どありません。ヒアルロン酸は当日から追加注入が可能です。一度にたくさん注入せずに、吸収される量を考慮しながら、少量ずつ足していくとよいでしょう。
顎のヒアルロン酸の持続期間は、個人差や製剤による違いはありますが、6~24か月程度。徐々に体内に吸収される性質があるため、効果を維持するためには定期的な注入が必要です。注入を繰り返すことで被膜ができ、維持しやすくなります。
ヒアルロン酸は手軽な治療と思われがちですが、適した製剤の選択や注入量・注入ペースの見極めが大切です。治療には感染や動脈塞栓などのリスクを伴うため、クリニックのホームページなどをチェックし、カウンセリングでクリニックの方針や対策を確認し、安全に配慮した技術力のあるところを選びましょう。
ヒアルロン酸以外のアゴを形成する治療には、脂肪注入やプロテーゼの挿入があります。
脂肪注入:ご自身の脂肪を採取して処理した後に顎に注入します。自己組織のためアレルギーの心配がありません。脂肪は4~6割定着するので、ヒアルロン酸に比べ効果が長持ちします。脂肪採取箇所にダウンタイムが生じ、傷が残ります。
プロテーゼ挿入:人間の軟骨に似た医療材料であるシリコンプロテーゼを、口の中を切って挿入します。傷は外からは見えず、半永久的な効果が得られ、ヒアルロン酸では難しい繊細なデザインも可能。術後は鼻にギプス固定を行い、ダウンタイムが2週間程度、腫れ・痛み・内出血などの症状があります。
イセアクリニックのヒアルロン酸注入は、技術のある医師が担当し、デザインや注入量、注入ペースを考慮し、安全な製剤を使用し、自然にきれいに仕上げます。仕上がりは症例写真をご確認ください。
料金には、カウンセリング代、治療代、製剤代、針代、アフターケア代などがすべて含まれています。また、効果を持続するために、2回目以降の料金が安くなるリピートプランもご用意しています。
顎のヒアルロン酸注入に関するよくある質問にお答えします。
答え
適切な量のヒアルロン酸注入であれば骨が溶けることはありません。
答え
ヒアルロン酸の注入量を多くしすぎず、少しずつ注入するとバレにくいでしょう。個人差がありますが、腫れなどのダウンタイムはほとんどなく、万が一内出血が現れてもメイクで隠すことができます。
答え
注入前のクーリング、表面麻酔を含め、30分程度です。
今回は以下の内容について説明させていただきました。
・顎のヒアルロン酸注入とは
・顎のヒアルロン酸注入のメリット
・顎のヒアルロン酸注入のデメリット
・顎のヒアルロン酸注入がおすすめの人
・顎のヒアルロン酸注入がおすすめでない人
・顎のヒアルロン酸はばれる?
・顎のヒアルロン酸はどのくらい持つ?
・顎のヒアルロン酸注入で失敗しないために気をつけること
・輪郭形成におすすめのヒアルロン酸注入以外の整形
・イセアクリニックのヒアルロン酸注入の特徴
顎のヒアルロン酸注入は、顎にヒアルロン酸を入れてボリュームを出し、顎をシャープに輪郭形成するために行われる治療です。メリットは、施術が短時間で終わり、ダウンタイムが殆どなく、すぐに効果が得られること、術後の生活の制限があまりないこと。 デメリットとしては、効果が永久ではないこと、個人差はあるもののダウンタイム症状があること、アレルギーや動脈塞栓、感染のリスクがあることが挙げられます。
顎のヒアルロン酸がおすすめの人は、 顎を細くシャープにしたい人、Eラインを整えたい人、口ごぼを解消したい人、ダウンタイムが取れない人、メスを入れたくない人。 おすすめでない人は、半永久的な効果を得たい人、もともと顎下が長い人、ヒアルロン酸製剤にアレルギーがある人です。効果は最大24か月程度持続します。
治療に失敗しないためには、顎に適したヒアルロン酸製剤を選び、実績のあるクリニックで治療を受けましょう。