ヒアルロン酸の持続効果は、製剤の種類や注入技術、患者様の状態等により差がありますが、一定期間効果が続いた後、自然に体内に吸収されてなくなります。同じ製剤でも、初回よりも施術の回数を重ねることで、ヒアルロン酸の定着率が高まり、持続期間が長くなる傾向があります。
ボリューマの効果持続期間は18~24か月程度で、他の製剤に比べると持ちが長いのが特徴です。
ヒアルロン酸製剤は、硬さに応じて適した部位があります。柔らかい製剤は細かいしわなどに、硬い製剤は高さ出しや形成、やや硬めのものであれば深いしわに向いています。中でもボリューマはかなり硬めの製剤なので、顎や頬、こめかみなどの形成におすすめです。
ボリューマ以外にもさまざまなヒアルロン酸製剤があります。代表的なヒアルロン酸製剤の概要、持ち、費用などを紹介します。
ジュビダームビスタ・シリーズは厚労省認可の医薬品です。ボリフトはシリーズの中でも最も粒子がなめらかで、比較的浅いほうれい線をはじめ、額や目元の細かいシワなど、細部の治療に適しています。分解されにくく、余分な水を吸わないため、治療後も長持ちで変形しにくい傾向があります。
12~18か月程度
イセアクリニックの場合、1ccあたり¥77,000です。
東洋人特有のニーズである鼻の高さ出しやアゴの形成に特化した製剤です。横に広がらず、形を維持しやすいため、シャープな仕上がりが期待できます。
12~15か月程度
世界30か国以上で承認されている製剤です。他の製剤に比べ、柔らかいものから硬いものまで幅広いラインナップがあり、幅広い部位に対応しています。麻酔薬入りの製剤なので痛みが不安な方にお勧めです。
6~12か月程度
ボリューマは料金だけで比較すると高いと言われますが、他のヒアルロン酸に比べ持ちが良いことを考慮すると、実はコストパフォーマンスがよい製剤です。
イセアクリニックの料金表をもとに比較を行ってみましょう。
例えば、高さや形を出したい部位について、顎の価格と持ちを製剤ごとに比較すると、以下のようになります。
・ ニューラミス:55,000円/持続期間6~12か月
・ クレヴィエル:110,000円/持続期間12~15か月
・ ボリューマ:132,000円/持続期間18~24か月程度
それぞれ1か月分に換算すると、ニューラミスは4,583~9,167円/クレヴィエルは7,333~9,167円、ボリューマは5,500~7,333円となり、大きく変わりません。
メンテナンスの手間暇やダウンタイムを考慮すると、ボリューマはコストパフォーマンスに優れた製剤と言えるでしょう。
ヒアルロン酸の持ちをよくする方法には「部位に合った種類のヒアルロン酸製剤を選ぶこと」「繰り返し施術を受けること」などが挙げられます。
ヒアルロン酸は製剤ごとに柔軟性や持続性などが異なり、それぞれに適した部位があります。理想の仕上がりを得るために、料金だけでなく適切な種類の製剤を選びましょう。
ヒアルロン酸注入の仕上がりは医師の技術力に左右されます。デザイン力や注入技術が確かか、ホームページなどに掲載されている医師の症例を確認し、カウンセリングで仕上がりのイメージを共有しましょう。技術力の高い医師や有名医師の場合、別途指名料がかかることもあります。
今回は以下の内容についてお伝えしました。
・ボリューマはどれくらい持つ?
・ボリューマに適する部位
・他のヒアルロン酸はどれくらい持つ?
・ボリューマのコスパは良い?
・ヒアルロン酸の持ちをよくする方法
・持ちを気にするなら、追加注入が無料のクリニックがおすすめ
ボリューマは硬めの製剤なので、顎や頬、こめかみなどの形成に向いています。持ちは18~24か月程度です。他のヒアルロン酸の持ちは、ニューラミスは6~12か月、クレヴィエル・コントアは12~15か月程度です。ボリューマは持続期間を考慮するとコストパフォーマンスに優れています。持ちをよくするには、部位に合った製剤を選び、少し多めに注入すること、繰り返し治療を受けることなどが挙げられます。体内に吸収されてしまうというヒアルロン酸の特性上、追加注入を想定し、追加注入無料のクリニックを選ぶとよいでしょう。