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  • 人中ボトックスのデメリットは?医師が解説

    投稿日:
    2022/01/31
    デメリット ボトックス 人中 注入治療
    大山 希里子医師
    著者
    東京イセアクリニック
    皮膚外科医
    大山 希里子

    Shere

    鼻下を短く見せてくれる“人中ボトックス”には、どのようなデメリットがあるのでしょうか。人中ボトックスのメリット・デメリット、おすすめの人や失敗しないためのポイントを医師が解説します。

    人中ボトックスとは

    人中とは「鼻と上唇の間にある縦の溝」のこと。日本人の平均的な人中の長さは1.5㎝で、「人中:下唇から顎=1:2」の長さが美人の目安とされています。加齢により筋肉が衰えて長くなり、短いと可愛らしい幼い印象になります。
    ボトックス注入は「ボツリヌストキシン」という製剤を筋肉に注入することで、脳から筋肉を動かす指令を伝える神経伝達物質「アセチルコリン」の分泌を抑え、過度に緊張した筋肉に働きかけ動きを抑える治療法。

    人中ボトックスでは、ボトックスを上唇の周りにある口輪筋に注入します。内側に入り込んでいた上唇が少し反り返って上向きにボリュームアップして見えるようになるため、メスを入れずに人中が短く見え、若く可愛らしい印象に。そのため、人中短縮ボトックスとも呼ばれます。

    人中ボトックスのデメリットは?

    人中ボトックスのデメリットとして、効果が表れるまでに時間がかかること、副作用やリスクがあること、効果を維持するために打ち続ける必要があること、などが挙げられます。

    効果が表れるまでに時間がかかる

    ボトックスには即効性がありません。注入すると筋肉の動きが抑えられ、次第に筋肉が委縮していきます。筋肉が動かしづらいなどの変化を感じるのは注入後3日くらいから、人中短縮効果が表れるには1~2週間程度かかります。

    唇に違和感を覚えたり日常生活で不便が生じることがある

    人中ボトックスでは上唇周りにボトックスを注入します。注入箇所を誤ると、しびれるような違和感を覚えたり、口周りが動きづらくなったりする可能性があります。口は食事や歯磨き、会話など、日常生活での使用頻度が高い部位。動きにくいと不便が生じます。

    ただし、よく使う箇所だけに作用も長くは続かず、こうした症状は1か月もすれば落ち着いてきます。

    内出血などの副作用が生じる場合がある

    人中ボトックスのダウンタイムはほとんどありませんが、副作用のあらわれかたには個人差があり、注射による内出血が生じる場合もあります。内出血が出た場合は1週間程度、腫れは数日で治まります。メイクやマスクでカバーするとよいでしょう。

    失敗しても元に戻るのに時間がかかる  

    ボトックスはヒアルロン酸のように溶解注射がないため、失敗してもすぐには元に戻せません。ボトックスの作用が徐々に薄れるのを待つことになります。1か月~数か月をかけて元に戻ります。

    人中ボトックスのメリット

    人中ボトックスには、唇が少し上向いて人中が短く見える“人中短縮効果”はもちろん、唇の上の縦じわを予防・改善できたり、手軽に試すことができたり、といったメリットがあります。

    唇が少し上向いて、人中が短く見える

    上唇にボトックスを注入すると、上唇を内側に引き込んでいた口輪筋の緊張を抑え、唇が上向きます。人中ボトックスにより内側にあった上唇が上に反ると、唇がボリュームアップした印象になり、結果として人中短縮効果が得られるのです。

    唇の上の縦じわを予防、改善できる

    ボトックスを継続して注入すると、筋肉の癖によってできるしわを改善できることがあります。人中ボトックスで、唇が上向きに伸びると唇の上にできる縦じわの予防や改善ができる場合があります。

    手軽に試すことができる

    ボトックスのダウンタイムはほとんどありません。内出血があらわれることもありますが、メイクでカバーでき、1週間程度で治まります。効果は永久ではなく数か月程度。万が一気に入らなくても自然に元に戻るため、気軽に試すことができます。

    人中ボトックスがおすすめの人

    人中短縮にはメスを入れる治療と注射だけの治療があります。人中ボトックスは、注射により唇を反り返らせ、人中を短縮してみせることができる治療。

    ・人中の長さが気になる人、
    ・歯を出して笑うと上唇が薄くなる人、
    ・若々しく可愛らしくみせたい人、
    ・不機嫌そうな印象を改善したい人、
    ・メスを入れずに手軽に治療を受けたい人、
    ・傷を残したくない人、
    ・ダウンタイムが取れない人

    などにおすすめです。

    人中ボトックスで失敗しないためには

    人中ボトックスで失敗しないためには、納得するまでカウンセリングを受け、技術力のあるクリニックを選ぶことがポイントです。

    納得するまでカウンセリングを受ける  

    ボトックスはメスを用いず手軽にできる治療ですが、初めて治療を受ける際には不安もあるでしょう。痛みやリスクへの対応、安全な製剤を使用しているかなど、気になることは些細なことであっても確認しておきましょう。

    また、料金体系はクリニックにより異なります。針代、麻酔代、アフターケア代などは、別料金のこともあります。事前カウンセリングで納得するまで確認・相談しておきましょう。

    技術力のあるクリニックを選ぶ

    人中ボトックスは、適した製剤の選択や注入量・注入ペース、注入する層の見極めが必要で、リスクも伴います。ボトックスは繰り返し注入することも考え、医師のプロフィールや症例実績などを確認し、継続して通うことのできる技術力のあるクリニックを選びましょう。

    イセアクリニックのボトックス注入は、技術のある医師が担当し、デザインや注入量、注入ペースを考慮し、安全にきれいに仕上げます。効果を持続するために、2回目以降の料金がお得になるリピートプランもご用意しています。

    また、注入量に関係なく、部位ごとの料金を設定。料金には、カウンセリング、治療代、製剤代、針代、アフターケアなどがすべて含まれています。

    人中ボトックスに関するよくある質問

    人中ボトックスに関するよくある質問にお答えします。

    人中ボトックスにはどのようなリスクがありますか?

    答え
    人中ボトックスの注入箇所や量を誤ると、唇に違和感を覚えたり食事や会話、表情など日常生活で不便が生じたりといったリスクがあります。すぐに元に戻す方法がないため、ボトックスの作用が徐々に切れて、元に戻るのを待つことになります。

    人中ボトックスは痛いですか?

    答え
    注入時に針を刺す痛みは、事前に冷却と表面麻酔を行うため感じにくいものの、痛みの感じ方には個人差があるため、ご希望により吸入タイプの補助麻酔をご利用いただけます。注入後は腫れによる違和感を覚えることはありますが、外科手術のような痛みはありません。

    まとめ

    今回は以下の内容について説明させていただきました。


    ・人中ボトックスとは
    ・人中ボトックスのデメリットは?
    ・人中ボトックスのメリット
    ・人中ボトックスがおすすめの人
    ・人中ボトックスで失敗しないためには


    人中ボトックス(人中短縮ボトックス)は上唇の周りの口輪筋にボトックス製剤を注入し、内側に巻き込んでいた口元を修正する治療。人中が短く見え美人顔に近づく、可愛らしく若々しい印象になるなどの効果があります。

    人中ボトックスのデメリットは効果が表れるまでに時間がかかること、副作用やリスクがあること、効果を維持するために打ち続ける必要があること。メリットは人中短縮や唇のしわ改善効果が得られ、手軽に試すことができることです。

    人中ボトックスはメスを入れたくない人、傷を残したくない人、ダウンタイムが取れない人におすすめです。治療に失敗しないためには、実績のあるクリニックで納得いくまで相談して治療を受けましょう。

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    皮膚外科医 大山 希里子
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