口角ボトックスの効果は永久ではありません。効果を維持するには、繰り返し注入する必要があります。
では、どれくらいの頻度が最適なのでしょうか?
口角ボトックスを打つ頻度を上げた場合の影響、頻度以外で考慮すべきことについて、医師が解説します。
口角ボトックスは、口角を自然に上がりやすくする注入治療。口角の周りには、口角を上げる筋肉と下げる筋肉(口角下制筋)があり、開閉バランスをとっています。口角ボトックスでは、ボトックスを口角下制筋に打ち、口角を下げる動きを弱めます。
口角ボトックスの効果は3~4か月程度が目安。注入間隔は、最低3か月以上開ける必要があります。そのため、口角ボトックスを打つ頻度は、3~6か月間隔となります。
口角ボトックスの持続期間の目安は3~4か月程度。筋肉の癖や硬いものを食べる習慣などにより、個人差があります。筋肉は使わないことで萎縮します。定期的に注入を繰り返すことで筋肉が次第に使われなくなるほど、注入間隔は長くなります。
なお、ボトックスの効果や持続期間は、製剤の品質とも関係します。ボトックスは熱に弱い性質を持つため、輸送や保管の際に製剤の冷凍保存が徹底される必要があります。
ボトックスの量は“単位”で表現されます。口角ボトックスの注入目安は左右各5単位、全体で10単位。製剤1瓶あたりは50単位あるいは100単位分に相当します。
ただし、ひとりひとり表情癖が違うため、適量の範囲内で注入量は変わり、左右で量が異なることも。少なすぎると効果が得られないことはありますが、多く注入したからと言って効果の持続期間が長くなることはありません。
余計なリスクを避けるためにも、適量を守りましょう。
口角ボトックスを繰り返すと効果が持続しやすくなりますが、注入頻度を上げても効果は上がりません。むしろ、ボトックスを頻繁に注入することで中和抗体ができてしまい、効果が実感しづらくなる可能性があります。
そのため、原則として、注入間隔は3か月以上空けてください。複数個所にボトックス注入を行う場合は、時期をずらさずに同時に行いましょう。
口角にボトックスを打ち続けると、動きを抑えられた筋肉が萎縮していきます。適切な注入間隔であれば、口角を下げる癖が次第に緩和され、口角が自然に上がりやすくなることが期待できるでしょう。抗体ができてしまうと、効果が得られないため、頻度を守る必要があります。
口角ボトックスの頻度以外で考慮すべきことは、口角に適したボトックスの種類を選ぶこと、技術力のあるクリニックに相談することです。
ボトックスにはさまざまな種類があり、公的機関の承認を受けたもの・受けていないものがあります。承認済みのものと未承認のものとでは、成分や効果の差は大きくないと考えられますが、製造工程の違い、輸送方法の違いなどにより品質の差が生じます。
代表的なボトックス製剤はボトックスビスタ、ボツラックスです。
ボトックスビスタはアメリカのアラガン社が製造するA型ボツリヌストキシン製剤で、厚労省の承認を受けています。ボツラックスは韓国のヒューゲル社が販売しているA型ボツリヌストキシン製剤で、MFDS(韓国食品医薬品安全庁)の承認を受けていますが、日本では未承認です。より安心したい人にはボトックスビスタ、リーズナブルに受けたい人にはボツラックスが選ばれています。
なお、ボトックス製剤は「部位による種類の違い」はありません。部位に合った量を調整して用いられます。
仕上がりは医師の技術が左右します。注入頻度、量、部位などが適切でないと理想の結果を手に入れられないことや不自然な仕上がりになることがあります。クリニックや医師により得意分野は異なるもの。医師の経歴・症例写真は必ずチェックしましょう。
施術の成功だけでなく、事前カウンセリングの内容でも満足度が変わります。事前カウンセリングでは、どのような仕上がりを希望するか具体的に医師に伝え、理想を共有しましょう。効果を維持するために、術後の生活上の注意や2回目以降の治療時期やアフターサービスも確認しておきたいですね。
イセアクリニックのボトックス注入は、公的機関の承認を得たボトックスビスタとボツラックスをご用意。技術のある医師が担当し、デザインや注入量、注入頻度を考慮し、安全にきれいに仕上げます。仕上がりは症例写真でご確認ください。
カウンセリングは何度でも無料です。頻度についても相談し、納得してから治療を受けましょう。
料金は部位ごとに設定、注入量は無制限。カウンセリング、治療代、製剤代、針代、アフターケアなどがすべて含まれています。適量で効果が得られるよう1か月以内の注入が無料、効果を維持しやすいよう2回目以降の料金が安くなるプランもご用意しております。
口角ボトックスの頻度に関するよくある質問にお答えします。
答え
口角ボトックスを打つ頻度は、3~6か月間隔となります。最低3か月以上の間隔を開けてください。
答え
違う種類のボトックスを同じ個所に打つことは推奨しません。違う種類を同じ箇所に打つ場合の効果や副作用は研究されておらず、万が一事故があった場合、原因が特定できなくなります。
答え
口角ボトックスを注入の際は、最低3か月以上間隔をあけてください。間隔が狭いと抗体ができやすくなり、ボトックスが効かなくなることがあります。
今回は以下の内容について説明いたしました。
・口角ボトックス打つ頻度
・口角ボトックスの頻度を上げるのは問題ない?
・口角ボトックスの頻度以外で考慮すべきこと
・イセアクリニックのボトックス注射
・口角ボトックスの頻度に関するよくある質問
口角ボトックスを打つ頻度は3~6か月ごとになります。口角ボトックスの効果は3~4か月続きますが、頻繁に打つと抗体ができてしまいボトックスが効かなくなる恐れがあるため、最低3か月は空けてください。注入量の目安は片側5単位、両側10単位。安全な製剤を選択し、技術力のあるクリニックに相談しましょう。