2019年9月30日
医療脱毛、エステ脱毛、家庭用脱毛器。
脱毛方法はさまざまですが、効果の違いがあるのをご存じでしょうか。
実は、永久脱毛が行えるのはクリニックで行われている「医療脱毛」だけ。
医療脱毛の仕組みと、エステ脱毛や家庭用脱毛器では永久脱毛にならない理由を紹介します。
「医療脱毛」は、永久脱毛ができる唯一の方法です。
医療脱毛の中でも、一般的な方法は「医療レーザー脱毛」。
レーザーの光を脱毛したい部位の肌にあてると、黒い毛に熱が伝わります。
熱によって毛の奥にある毛根を破壊すると、毛の再生能力が奪われます。
毛には 「毛周期」という生え代わりのサイクルがあります。
毛周期は、数ヶ月ごとのサイクルで、毛が毛根から離れて抜け落ちている「休止期」、毛が成長している「成長期」、毛根から離れ始める「退行期」を繰り返しています。
レーザーを照射して脱毛の効果が得られるのは、成長期の毛で、全体のわずか20~30%です。
1回約20%の成長期の毛を、毛周期に合わせて数ヶ月毎に処理すると、全部で5回、約1年で脱毛が完了します。
毛根や皮膚に熱を加えるということは、肌に炎症などのトラブルが起こる可能性もあります。
クリニックであれば、医師が常駐しているため、照射後の炎症止めの処方があり、肌トラブル時の診察や治療が受けることができます。
さらに、脱毛前後の肌の状態を観察するのは、国家資格を持った医療従事者です。
症状に対し、適切な対応が期待できるでしょう。
エステ脱毛は医療脱毛と同じく、毛周期に合わせ、毛根に働きかける脱毛方法です。
脱毛したい部位の肌に、医療用レーザーとは異なる光を照射します。
黒い毛に伝わった熱は、毛根にダメージを与え、毛の再生能力を弱めます。
医療脱毛に比べ照射レベルが弱く、毛根にダメージは与えても破壊はしないため、毛が再生する可能性があります。
結果として、毛が細くなったり、生えにくくなったりします。
つまり、エステ脱毛は永久脱毛ではなく「減毛」です。
脱毛完了までの回数は10~15回、期間は約2~3年。医療脱毛に比べ2~3倍かかります。
医療脱毛に比べ、照射レベルは弱いものの、エステ脱毛も肌トラブルのリスクはあります。
施術を行うスタッフは国家資格を必要としません。優秀なスタッフもいますが、知識レベルや施術レベルに明確な基準はありません。万が一、肌トラブルがあった場合は、医療機関を受診することになります。
自宅で行う自己処理といえば、カミソリ、毛抜き、除毛クリームなどが代表的です。
どれも即効性はありますが、脱毛効果が長続きせず、肌トラブルを起こすこともあります。
これらの自己処理と違い、医療脱毛やエステ脱毛のように毛根に働きかけることができるのが「家庭用脱毛器」です。エステ脱毛と同様に、肌に光を照射し、毛根にダメージを与えます。
ダメージを与えられた毛根からは、毛が再生しにくくなります。
○家庭用脱毛器のメリット
家庭用脱毛器のメリットは、いつでも好きなときに脱毛ができること。
効率の良し悪し、毛周期に関わらず、気になるムダ毛を気になるときに処理することができます。
手間はかかりますが、人に見られる羞恥心を感じることもなく、常にムダ毛のない状態を保つことができます。
○家庭用脱毛器のデメリット
家庭用脱毛器は、医療脱毛やエステ脱毛と仕組みは似ていますが、出力は抑えられています。
家庭用脱毛器のレベルはエステ脱毛並み、あるいは、それ以下と言われています。
照射レベルが下がるということは、プロの目がないところで行っても安全な設計と言えますが、永久脱毛の効果は得られません。
家庭用脱毛器は、クリニックやサロンのスタッフが行ってくれることを、すべて自分で行う必要があります。
脱毛施術後は、熱を帯びた肌を鎮静させるために、照射した周囲の皮膚を氷などで冷やしましょう。
脱毛後は、毛穴や周囲の皮膚の炎症など、肌トラブルに注意しましょう。
特にスキンケア不足の肌、日焼けしている肌などコンディションの悪い肌は、バリア機能が弱まっており、肌トラブルを起こしやすい状態です。トラブルがあれば、皮膚科を受診するなどの判断や行動も必要です。
その他、背中やOラインなどの届きにくい部位の処理は、ひとりではできません。
家庭用脱毛器は、手足など目立つ部位の減毛にはなりますが、全身脱毛や永久脱毛にはなりません。
医療脱毛、エステ脱毛、家庭用脱毛器はどれも毛根に働きかけるという点では同じです。
しかし、永久脱毛に必要な、毛根を破壊できる照射レベルで施術ができるのは医療脱毛だけです。
さらに、クリニックに通っていれば医療資格者によるアドバイスも受けることができます。
安全で確実な永久脱毛で、ツルツルの美肌を手に入れましょう。