2017年1月31日
美容脱毛（美容ライト脱毛）とは俗にいうエステサロンで行われる脱毛のことです。
現在、美容脱毛を行えるエステサロンは全国各地にあり、電車の広告やCM等でも目にするだけでなく、ワンコイン脱毛など、お手頃価格のものも多いため一度は見かけたり、経験したことがあるのではないでしょうか？
そんな美容脱毛と医療脱毛の違い、皆様ご存知ですか？
知らない方も多いのですが、美容脱毛では制毛・抑毛の効果しか得ることができません。
毛を生えてこない状態にするためには、毛を作る組織や細胞を破壊しなければなりませんが、法律で医師免許を所有しない者がその行為を行うことは禁止されています。
そのため、サロンなどの医師が常駐していない機関では、細胞を破壊することができず、永久的な脱毛効果を得られないということです。
そこで今回は美容脱毛と医療脱毛の違いについて詳しくご説明させて頂きます。
脱毛を検討している方は是非参考にしてみて下さい。
美容脱毛はサロンで行われる脱毛をさしますが、美容皮膚科、美容外科、皮膚科などのいわゆる病院（クリニック）で行われる脱毛は医療脱毛といいます。サロンで行われる美容脱毛とクリニックで病院で行われる脱毛には様々な違いがありますが、主に効果の面で大きな違いが表れます。
「え！脱毛って言うくらいだから毛が生えてこなくなるんじゃないの！？」…と思っている方は要注意です。
なぜ美容脱毛には【制毛・抑毛】の効果しかないのかというと、平成13年11月8日厚生労働省医政局医事課長が「用いる機器が医療用であるか否かを問わずレーザー光線またはその他の強力なエネルギーを有する光線を、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為は医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反する」と発表したからです。
毛を生えてこない状態にするためには、毛を作る毛乳頭という組織を破壊しなければなりません。しかし、上記の法律で医師免許を所有しない者が毛乳頭を破壊する行為を行うと法律に違反してしまうため、サロンなどの医師が常駐していない機関では、毛乳頭を破壊（=脱毛）ができないということです。
つまり、美容脱毛は毛乳頭を破壊しない程度の【減毛・制毛】の効果しか発揮しないため、もし永久脱毛を考えているのであれば医療脱毛をおすすめします。
美容脱毛は医療脱毛と違い、エステ要素の方が強いため、「気軽に通いながら自己処理の頻度を減らしたい」「エステでの美肌効果を実感したい」という方に向いているのです。
美容脱毛で明らかな脱毛効果が出ないことがあっても、それは法律を遵守しているからなのですね。
なぜこのように、法律が作られるまでに至ったのかというと、美容脱毛のブームと共にヤケドなどの肌トラブルが問題になってしまったからなのです。
医療脱毛は有資格者が行うのに対し、美容脱毛はエステティシャンが行います。流行した際は『電気脱毛』や『光脱毛』が主流だったので出力を間違えると当然、ヤケドをしてしまいます。
医療機関であれば万が一肌トラブルが起きた際も、医療従事者がただちに処置を行いますが、エステサロンではそうは行きません。
最近では美容脱毛の中でも『電気脱毛』や『光脱毛』の他に痛みやリスクが圧倒的に少ない脱毛法も流行っています。
電気や光で毛細胞にするのではなく、塗布するジェルが浸透することによって制毛効果が得られる仕組みなので痛みなどは伴わないませんし、ヤケドのリスクも低くなります。
このように美容脱毛は時代と共に変化していますが、法律で定められている以上は今後も美容脱毛では永久脱毛の効果は得られないと考えていいでしょう。
美容脱毛のメリットはずばり、比較的安価であるということがあげられます。ワンコイン脱毛や通い放題などの安価なキャンペーンも多く見かけられます。また、クリニック（病院）は『ケガ』をしたら行くもの、『美容整形』をするところ、などのイメージがあり、行きにくいことから、入りやすいサロンへ通う方もいると思います。
デメリットとしては、脱毛の効果がないこと。また、比較的安価な美容脱毛は常に混雑しており予約が取りづらい…なんて声もしばしば。効果を感じるまでに時間がかかるので通い続けなければいけないことがあげられます。
美容脱毛は長い時間をかけても効果の感じ方に個人差があるため、「終わりのある脱毛」をしたい方は医療脱毛を選択することをオススメします。
