2019年9月4日
全身脱毛は、どこからどこまで、どのように行われるのでしょうか。
全身脱毛についてイメージできるよう、予約から施術までの流れ、施術時間や通う回数や期間、医療脱毛とエステ脱毛の違い、などを具体的に紹介します。
「全身脱毛」といっても、全身くまなく脱毛するわけではありません。
そもそも脱毛はできる部位、できない部位があります。
例えば、目や粘膜と言った部位は毛が生えていないだけでなく、
脱毛機から発するレーザーによって失明やヤケドのリスクが高いため、対象外です。
脱毛できない部位はともかく、脱毛機関によっては、取り扱っていない部位があります。
「顔」は、頬・鼻下・顎などに産毛が生えていますが、脱毛できるのは「鼻下のみ」のところもあります。
また、「うなじ」は含まれているところ、含まれていないところがあります。
「全身」に対する認識もそれぞれです。
「全身脱毛」と呼ばれるメニューは、
「全身(顔・vioは含まない)」「全身+vioまたは顔」「全身+顔+vio」「希望の部位を選べる」に大別されます。最低限、希望部位が含まれているプランを選びましょう。
全身脱毛は時間も期間もかかるのではないか、という心配もあるでしょう。
全身を1度で施術した場合、医療脱毛であれば5回、エステ脱毛であれば10~15回を目安に完了となります。
脱毛サイクルに合わせた数か月ごとの照射を行った場合、
医療脱毛であれば約1年、エステ脱毛であれば約2~3年で完了します。
なお、1回の脱毛で全ての部位を処理してくれるところもあれば、
1回につき半身ずつ処理するところもあります。半身ずつであれば、通う回数も倍になります。
全身脱毛について、手順や事前の準備なども知っておきたいですね。
予約から施術終了までの一般的な流れを紹介します。
事前にホームページや電話から予約をしておきましょう。
脱毛するかどうか決めかねている場合も、まずはカウンセリング予約をし、
疑問をぶつけてみるのも良いでしょう。
カウンセリングは、脱毛についての不安や疑問を解消する場です。
毛深さや脱毛のゴールには個人差があり、デリケートな問題です。
発毛のメカニズムや脱毛方法、一般的な回数や期間の目安を説明してもらうだけでなく、
プロならではの視点で、ひとりひとりの毛質や毛量にあった最適なアドバイスを受け取りましょう。
勧誘される不安が強いのならば、ホームページに
「無理な勧誘は行いません」と明記されているところを選ぶのもひとつです。
カウンセリング後は、その場で申し込みも可能ですし、持ち帰って後日契約をしてもよいでしょう。
施術室が空いていれば、そのまま脱毛できる場合もあります。
痛みが気になる場合は、テスト照射を受けておくとよいでしょう。
脱毛施術当日は、脱毛部位の毛を剃っておく必要があります。
背中など手の届かない部位は剃毛してくれることもありますが、
どこまで手伝ってもらえるのかはクリニックやサロンにより異なります。
また、剃毛してもらえる場合も、追加料金やシェーバー代がかかることがあります。
カウンセリングの際に確認しておきましょう。
脱毛部位の痛みが気になる場合は、医療機関であれば麻酔が使用できます。
施術前にあらかじめ塗布しておく必要があるものは待機時間が発生することも。
麻酔の費用もクリニックにより無料・有料があります。
全身脱毛の場合は、Tバックの紙ショーツにバスタオルまたはタオルガウンスタイルが定番です。
初めは恥ずかしいと感じるかもしれませんが、照射部位を露出しやすいため、効率よく施術できるスタイルです。
手の届かない部位やそり残しなど、必要に応じ、施術前にスタッフがシェービングを行います。
施術前に冷却をすることもあれば、マシンに冷却機能が付いている場合もあります。
照射を始めてから痛みが気になる場合は、追加の麻酔や冷却、出力調整をしてもらいましょう。
部位ごとの施術時間は、
脇:10分、腕・脚:各30分、vio:60分、顔:10~20分といったところ。
全身脱毛なら施術に60~90分(麻酔や着替え、アフターケアを除く)を想定しておけばよいでしょう。
照射による皮膚のほてりや炎症を鎮めるため、軟膏を塗布したり、冷やしたりします。
効率良く脱毛を完了させるために、適切なサイクルで施術を受けましょう。
全身脱毛は医療脱毛でもエステ脱毛でも取り扱いがあります。
どちらも手順は同様ですが、脱毛機の出力レベルや効果は異なります。
医療機関で行われる脱毛を、医療脱毛と呼びます。
医療脱毛として一般的に行われている方法は、脱毛したい部位にレーザーを照射し、
レーザーの熱によって発毛部位や発毛指令部位を破壊するものです。
レーザーは黒い色に反応するため、皮膚を避けて、生えている毛にだけ熱を伝えることができます。
それでも、毛根周囲に熱が伝わり細胞を破壊するため、少々の痛みは伴います。
医師が常駐しているため、麻酔で痛みを緩和することが可能です。
万が一、肌トラブルが出現しても、医師に診察してもらうことができます。
エステサロンで行われる脱毛を、エステ脱毛と呼びます。
エステティシャンは民間資格を取得していることもあれば、無資格者の場合もあります。
エステ脱毛は永久的な脱毛ではなく、一時的な減毛です。
医療脱毛のように細胞を破壊する行為は、医療行為とみなされます。
そのため、毛根を破壊するのではなくダメージを与えて減毛効果を得ます。
また、医療脱毛に比べ痛みは少ないものの、麻酔は使用できません。
全身脱毛について、だいたいのスケジュール感やどんなことをするのかイメージは掴めたでしょうか。
各クリニックやエステの違いを比較して、脱毛したい部位が揃っているか、完了時のことまで考え、
理想の全身脱毛ができる最適な場を選びましょう。