2019年8月20日
「全身脱毛」をしたら自己処理の手間も省け、全身つるつる、すべすべも夢ではありません。
良いことだらけに思えますが、脱毛にも「できる部位」「できない部位」があります。そもそも、全身脱毛をする必要があるのでしょうか。全身脱毛の範囲を知り、全身脱毛をする意味について考えてみましょう。
「全身脱毛」とひとくちに言っても、完全に全ての部位を脱毛できるとは言い切れません。
実は、脱毛できる範囲・できない範囲があります。
脱毛できる範囲
脇・腕・脚・手足~甲~指・VIO・背中~腰~臀部・うなじ・首・お腹・胸・顔
脱毛できない範囲
眼球、唇、粘膜、髪、鼻毛、まつ毛や眉毛の生え際ギリギリのところ
安全性確保のため、眼球付近や粘膜は脱毛できません。
脱毛機関で用いられる主な脱毛方法は、毛にレーザーを照射して発毛エリアである毛母細胞や発毛指令エリアであるバルジ領域にダメージを与えるもの。
レーザーの光が黒いものに反応する特徴を利用しています。そのため、黒い部位やメラニン色素を多く含む部位であれば、毛以外の場所にも反応してしまい、やけどやダメージを与える危険性があります。
まぶたにレーザーを照射すると、その光は眼球の中を通過していくため、眼球を構成するブドウ膜や網膜を傷つけるおそれがあります。ブドウ膜はメラニン色素を多く含む組織で、網膜は目のいちばん奥にある組織です。
同様に、胸周りでも乳輪周囲の色素が濃い部分については脱毛対象外となります。
粘膜部分や唇には毛は生えません。
VIO、特にIラインは性器周辺、Oラインは肛門周辺にあたりますが、粘膜部分は避けて行います。
脇や手足といった目立つ部位はともかく、全身を脱毛する必要はあるのでしょうか。全身脱毛を行うメリットには「処理済み部位と未処理部位の差が目立たない」「自己処理の手間が省けリスクが減る」「割安」といったことが挙げられます。
脇やVIOといった、部分的に密集して毛が生えている部位は、周囲との境目がはっきりしているため、処理済み部位と未処理部位の差が気にならないかもしれません。しかし、腕と手、うなじと背中、お腹とVIOなど隣接部位との境目があいまいな部位は、脱毛処理をしたことによって、未処理部位との差がかえって目立つこともあります。毛質には個人差があり、ほとんど体毛の目立たない人から、全体に濃い目の人までさまざまです。もともと毛深い人の場合、全身脱毛をしたほうが、一部だけ脱毛するよりも自然に見えることでしょう。
自己処理は安上がりですが、さまざまなデメリットがあります。
例えば、カミソリやシェーバーはすぐに毛が伸びてきて、頻繁に処理が必要になります。見た目も、剃った断面が黒く目立ってしまいます。肌表面を削り取るため、自己処理を繰り返すと、肌荒れや色素沈着を招くこともあります。
毛抜きやワックス脱毛は、一見するときれいな仕上がりですが、痛みや切り残しがあります。
脱色は皮膚の表面に出ている毛には有効ですが、伸びてくると色の違いが不自然です。脱色剤により、かぶれる可能性もあります。
そして、いずれも永久脱毛ではないため、殆どの場合3~4週間ごとに自己処理を繰り返す必要があります。全身脱毛を選択すれば、自己処理の手間が省け、肌荒れや色素沈着、かぶれなどのトラブルを防ぐことができます。
多くの脱毛機関では部位ごとのメニュー、人気部位のセット、全身のセットを用意しています。おおむね、まとめて申し込むほど割引率は上がります。
はじめは脇など特定の部位だけを脱毛するつもりでも、処理済み部位がきれいになったら、未処理部位との差が気になるものです。腕の次は手、指、脚の次は足、足のゆびなど範囲を広げてメニューを追加することを思えば、はじめから全身脱毛を申し込んでおけば、割安です。反対に、後から施術部位を追加すると、結果的に割高になることもあります。
同じ「全身脱毛」を謳っていても、実は脱毛機関によって脱毛できる範囲は異なります。
主なパターンは以下の通りです。
安全上、施術できる全ての脱毛部位が対象です。
人目に付くところを全て脱毛します。水着になっても大丈夫なセットです。
顔のみ別料金です。
全身をパーツごとに分け、その中から脱毛をしたい部位を選択して行える脱毛プランです。脱毛機関によってはパーツの大きさによって範囲を分け、価格も異なったりとさまざまです。
一般に、全身脱毛は部位毎に契約するよりも時間も金額もお得です。
ただし、脱毛機関により、対象となる「全身」の考え方が異なるため、施術に含まれる部位の組合せもさまざまです。
全身脱毛を希望するなら、脱毛したい部位が網羅されているかをチェックしましょう。さらに、その部位を処理した後に残った周辺部位も合わせて処理する必要があるかも考えてみましょう。
あなたに合った最適な脱毛機関を選び、理想の全身脱毛を完了させましょう。