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シリコンバッグ豊胸の術中の痛みは、麻酔の作用によりありません。全身麻酔だと意識もないため、術中の痛みへの心配は不要です。術後の痛みはヒアルロン酸豊胸や脂肪豊胸など他の豊胸術に比べると、やや強めです。
そもそも、シリコンバッグ豊胸は大胸筋下・大胸筋膜下・乳腺下のいずれかにバッグを挿入する術式です。バッグ挿入箇所へスペースを作る際に、組織を剥離することで痛みが生じます。痛みの程度はバッグ挿入箇所により異なり、特に大胸筋膜下に挿入する方法では術後の痛みが強くあらわれます。
乳腺下法 | 大胸筋膜下法 | 大胸筋下法 | |
特徴 | ・もとから乳腺が厚い場合は自然な形に仕上がる ・痩せていると輪郭が目立つ ・カプセル拘縮を起こすリスクが比較的高い | ・柔らかくナチュラルな仕上がりで型崩れが起きにくい ・比較的バッグの輪郭が出にくいが、痩せていると輪郭が出ることがある | ・乳腺や皮下脂肪が薄い人におすすめ ・バッグの動きが悪い ・硬く感じることがある ・カプセル拘縮のリスクが少ない |
痛み | 比較的弱い | あり | 強い |
乳腺下法は、最も痛みが小さい術式です。
「乳腺」の「下」にシリコンバッグを挿入することで、大胸筋をほとんど触らずにすむため、痛みや腫れなど体への負担が少ない方法です。
大胸筋下や大胸筋膜下に比べ浅い位置に挿入することから、やせ型の方はバッグのエッジに段差がでる可能性があります。
大胸筋下法は、最も痛みが強い術式です。
「大胸筋」のすぐ「下」にシリコンバッグを挿入することから「大胸筋下法」と呼ばれます。バストにバッグを挿入するために、大胸筋を剥離して必要なスペースを作ります。
痛みは強いものの、大胸筋は厚い筋肉でシリコンバッグをより深い層に挿入できるため、シリコンバックの感触がわかりにくく、バストが小さい方や皮下脂肪が少ない方におすすめの術式です。
大胸筋膜下法は大胸筋下法よりは痛みが小さく、後述する乳腺下法よりは痛みが大きい術式です。
「大胸筋」を包んでいる「筋膜」の「下」にシリコンバックを挿入することから、「大胸筋膜下法」と呼ばれます。バストにバッグを挿入するために筋膜を剥離しますが、大胸筋と大胸筋膜の薄い層に入れることで、細胞を傷つけることなく痛みを抑えることができます。
なお、大胸筋筋膜の上方1/3は厚くバッグのエッジがわかりにくい、シリコンバッグが筋膜に覆われ変形を起こしにくく安定する、というメリットもあります。
術式にもよりますが、シリコンバッグ豊胸術後の痛みはやや長く生じます。
術後3日程度は笑うのも辛く、動作によって痛みを感じることもあるでしょう。術後1~2週間程度はバストに触れると痛みが生じ、術後2か月程度でようやく痛みが落ち着きます。
痛みを我慢しても治りが早くなることはありません。痛み止めを内服することで痛みを緩和することができるため、上手に活用してください。
シリコンバッグ豊胸術後、痛みが長引く場合は感染の恐れがあります。
感染時にあらわれる症状は、痛み・腫れ・赤み・熱感です。これらの症状はダウンタイムにも生じますが、通常ダウンタイム症状は傷の治りとともに徐々に治まります。症状が長引くケースや増強する場合は感染を疑い、クリニックに相談し、抗生剤の投与など適切な処置を受けましょう。
感染が悪化し炎症が進むと、シリコンバッグの抜去が必要になることもあり、傷が増えてしまいます。また、再挿入には4ヶ月以上間隔を空けねばなりません。
シリコンバッグ豊胸の痛み以外のリスクには「傷口からの出血」「検査が受けられないこと」が挙げられます。
シリコンバッグは脇の下あるいは乳房下縁を切開して挿入します。傷は縫合されていますが、完全に修復されるまでには時間がかかります。術後1週間程度は大きく動かすと傷が開いてしまう可能性もあるため、動作に注意しましょう。
また、乳がん検査として推奨されている「マンモグラフィ検査」はバストを押しつぶす必要があるため、シリコンバッグの破損を考慮し、検査が受けられないことがほとんどです。実際には破損しない強度のバッグもありますが、バッグにはさまざまな種類があるため、一般にシリコンバッグ豊胸後は、バッグの種類を問わず検査が受けられないと考えておきましょう。なお、乳がん検査には、他にエコー(超音波)やC T、MRI、触診などの方法があります。
シリコンバッグ豊胸後の痛みを軽減するために、ご自身でできることがあります。「胸部をいじらない」「飲酒や喫煙を控える」「激しい運動をしない」といったことを守りましょう。
感染防止のため、術後はなるべく胸部をいじらないようにしましょう。
シリコンバッグ豊胸後は、バッグ挿入口に3-4㎝程度の傷が生じています。傷口が塞がらないうちは、傷口から雑菌が入り込み感染を起こすリスクがあります。
胸部をいじらないのはもちろん、術後1か月程度は感染防止のため湯船に浸からないようにすると、なおよいでしょう。
シリコンバッグ豊胸後の痛みを軽減するために、ダウンタイム中の飲酒や喫煙は、1~2か月控えましょう。
飲酒は血流を促し、炎症や痛みを増強させてしまいます。喫煙は術後の回復を妨げたり、抗生剤の効果を減少させたりといったリスクがあります。
シリコンバッグ豊胸後、約1か月は激しい運動を控えましょう。運動をすると血流が促されて痛みが増強するほか、傷口が開いてしまうリスクもあります。
なお、術後2~3週間経過してからは、軽いウォーキング程度の動きの少ない運動であれば行ってもかまいません。
イセアクリニックでは、バストのお悩みに合わせた豊胸デザインを提案します。
シリコンバッグは全身麻酔で行うため、問診に加え各種術前検査を実施。執刀医・麻酔科医の2名体制で行います。術後のアフターケア専用ダイヤルは24時間対応、術後の再診は何度でも無料です。
お気軽に無料カウンセリングにてご相談ください。
答え
シリコンバッグ豊胸後の痛みのピークは3日~1週間程度で、2か月程度かけて徐々に落ち着きます。
答え
約1~2週間は動作によって痛みを感じることがあったり、触れると痛かったりします。2か月ほどかけて徐々に落ち着きます。
答え
シリコンバッグ豊胸が馴染むまでには、半年以上かかります。
今回は以下の内容について、ご説明いたしました。
・シリコンバッグ豊胸の痛みは?
・シリコンバッグ豊胸の痛みはいつまで続く?
・シリコンバッグ豊胸の痛み以外のリスクは?
・シリコンバッグ豊胸の痛みを軽減する方法は?
・イセアクリニックのシリコンバッグ豊胸
シリコンバッグ豊胸の痛みは、術中は麻酔の効果で感じませんが、術後は比較的強くあらわれます。ある程度落ち着くまでには、2ヵ月程度かかります。術式によっても痛みの程度は異なり、筋肉を操作する大胸筋下法が最も痛い方法です。
痛み以外にも、傷口からの出血やマンモグラフィ検査が受けられない可能性もあり、術前にリスクの確認が大切です。痛みを少しでも抑えるために、術後は胸部をいじらず、飲酒や喫煙、激しい運動を控えましょう。
痛みやリスクへの不安があれば、無料カウンセリングにてお気軽にお問い合わせください。